ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【シリーズまとめ感想part27】魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?

 

 今回感想を書いていく作品は「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」(通称:魔奴愛、まどめ)

 HJ文庫より2017年から刊行されている現在16巻(2022年11月時点)のシリーズ。作者は手島史詞。イラストはCOMTA

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?1 (HJ文庫)

※画像はAmazonリンク(1巻)

 

 まずは本作のあらすじからご紹介。

 

 ””生きるために魔術という力に手を染め独り生きてきた魔術師ザガン。人々に恐れられ、しかしそんなことは些事。魔術師というのは徹頭徹尾自分本位である生き物なのだから。ザガンも生きるための力を求め続ける、それでいい。

 そう思っていたのだが……。

 ある日、闇のオークションで出会った奴隷エルフ、ネフィに一目惚れをしてザガンの世界が一変する。手にした力は大切な人を守るために、自らの望みを押し通すために、その障害は全てぶち壊す。可愛いエルフ嫁とじれじれ、イチャイチャしながら突き進む魔王のファンタジーブコメが始まる!””

 

 本作のジャンルはブコメです。

 ここ重要。

 この作品のメインはブコメです!

 あるいは純愛

 なのでファンタジーブコメ、ファンタジー純愛作品というジャンルになります。なるはずです!!

 

 というか、もうね。

 くっそ甘いんですよ。

 見てて読者の頭おかしくなるくらいに甘いです。

 そして、この作品の甘さというのは「ラブコメ密度の異常なまでの高さと愛の見せ方」によって生み出されていて、これこそが本作最大の魅力なんです。

 

 というわけで、今回はこれについて詳しくお話ししていきます。

 

 

1:砂糖をドバドバ入れるようなラブコメ密度

 まず、あらすじで言ったように。ザガンとネフィ。この二人の恋路が本作の中心になるわけです。

 魔術師として孤独だったザガン、エルフの中で異端児とされて排斥されていたネフィ、そんな二人がお互いに愛し合う。これだけでもすごく尊いのは言うまでも無いんですよ。

 

 しかし、それだけで終わらないのがこの作品。

 

 話が進むとそれに応じて二人の周囲には他のキャラが増えてくるんですけど、そこからどういうわけかカップルも増えていくんですよ。まるでザガンとネフィの恋愛脳が感染していくみたいに。

 その兆しが見え始めるのが5巻6巻あたり、ザガンとネフィの関係性がしっかり固まってからです。そして8巻辺りからはもうブレーキがどこかにいったかのようにラブコメが拡大していきます。あっちを見ても、こっちを見ても、ラブコメしてる組がいて読者に休む暇を与えてくれない。そしてそのカップルのどれもが尊いんだ。

 

 例えるなら、スイーツバイキング。

 魔奴愛とは単一の甘さでなく、色々な味の甘さを余すことなく楽しむ作品。

 

 ラブコメ密度の異常なまでの高さ、というのはこういうこと。

 これを魔奴愛用語で言うなら、愛で力!

 

 それぞれのカップルのこれが素晴らしい、あれが尊いみたいな話は語り出せばキリがないのでここではしません。

 じゃあ、特別好きな推しだけでも、と言いたいですけど魔奴愛はもう全部推せるカップルなので選べません。純情、ツンデレ、年の差、おばあちゃん、異種族、家族愛、友愛、百合etcetc。どの愛の形も最高に萌えるの!

 だから、魔奴愛という箱推ししかできない!

 なのでキャラの魅力とかそういうのは今回は全カット。

 

 とにかくみんなラブコメしている!

 サブカプ大好き、いろんなカップルが見たいという人は是非読むべき!



2:ファンタジーがラブを加速させる!

 そして、この作品はただカップルを増やしてニマニマするだけではないんですよ。

 だって、ラブコメではないんですから。

 ファンタジーブコメなんですから。

 魔奴愛の場合、ファンタジーブコメをもう少し詳しく言うと、ファンタジーの部分がラブコメを引き立てる役割を成している作品、なんですね。

 

 魔術師という在り方。

 エルフという存在。

 魔王や聖剣に隠されている謎。

 過去の時代で一体何が起こったのか。

 

 そう言った部分を探る中で明らかになる事実があって深まる関係性があり。新しく結ばれる絆があり。芽生える想いがある。

 避けられない戦いに望むとき、誰もが胸に抱えるのは自分にとって大切な誰かを必ず守るという純粋な想い。

 恋愛だけでなく。家族愛。友愛。師弟愛。様々なカップルによって生み出されるあらゆる愛によって満ちているこの作品はとにかく美しい。

 

 たとえどれだけのシリアスがあったとしても、その根底にあるのはいつだって「愛」である。

 最初のあらすじに言ったような、魔術師としてただ自分本位で生きてきたザガンの心を変えたのが一目惚れであるように、誰かを思う心が小さな個人から大きな世界までを変えていく。

 魔奴愛とはそういう作品。

 それこそが魔奴愛を純愛作品とわたしが呼ぶ理由。

 

 これは本当に素晴らしい作品です。

 ラブコメが好きな人、恋愛が好きな人、純愛が好きな人は絶対に読むべき作品です。

 

 

おわりに

 とにかく言いたいことはただ一つ。

 これが最高のラブコメだ! ブコメ好きは全員読め!

 です。

 

 あまりの甘さと幸せで読者は毎回死ぬ!

 そんなラブコメがここにある! 

 

 

 といった感じで、今回の感想はおしまい。

 気になった方は以下の1巻リンクからチェックしてみてください。

 

Amazonリンク

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?1 (HJ文庫)

 

BOOKWALKERリンク

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?1 - ライトノベル(ラノベ) 手島史詞/COMTA(HJ文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -

 

 

→次回のラノベ感想「しゅらばら!」

【ラノベ感想part28】しゅらばら! - ぎんちゅうのラノベ記録

→前回のラノベ感想「異世界拷問姫

【ラノベ感想part26】異世界拷問姫 - ぎんちゅうのラノベ記録