ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part5】英雄失格者の魔獣グルメ

 今回紹介するのは2022年11月講談社ラノベ文庫新作の「英雄失格者の魔獣グルメ」です。

英雄失格者の魔獣グルメ 【電子特典付き】 (講談社ラノベ文庫)

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あらすじ

 どんな魔獣も狩る、料理する、食べる、世はまさに大調理時代ー!

 狩猟と調理の概念が融合した『猟理人』の誕生から三百年あまり。
 かつて勇者の一族からも将来を嘱望されていたレンはとある理由で失格者の烙印を押され、ひょんなことから世界一の猟理人を目指す少女ルーシーのバディを務めることに。

 名門クルーエル魔獣猟理学院に通う彼女は人一倍まじめな性格にもかかわらず、膨大な魔力を暴走させるせいで落ちこぼれとバカにされていた。レンの教えで才能を開花させていくルーシーはある日、相棒の壮絶な過去を知り――

 「あたしと一緒に来なさい、レン!」

 これは少年と少女が紡ぐ、世界一美味しい英雄譚。

 

感想

 これは想像以上に良かった!


 いやね、手放しで全部褒められるかといえばそうでもなく。細かい部分を見れば粗はあるし、内容的にも若干詰め込みすぎを感じたところはあったんですけど……、それ以上に面白さ楽しさ可愛さが圧倒的に勝ってるんですよ!!

 

 まず本作はタイトルにもある料理ファンタジー作品。超簡単なイメージ的にはジャンプ作品のト〇コ×食〇のソーマみたいな感じを持ってほしくて。食材となる魔獣を狩猟して料理する「猟理」の専門学校に通う少年少女の物語なのよ。

 そんなのは言うまでもなく、シンプルに面白いわけですよ! ちょっとコメディっぽさがありながら、真剣に猟理をして、真面目な飯テロ解説を挟んで。

 

 こんな料理ファンタジーの世界観で、それぞれ落ちこぼれと言われていた少年少女がバディを組んで、絆を育んで、その才能を開花して見せつけていく王道展開!

 本当にもうこれが読んでて最高なの!


 主人公のために泣けるヒロインも、そんなヒロインのために燻ってた心を再燃させる主人公も、そして何よりそんな二人だからこその終盤の展開も!

 

 個人的に言いたいのがヒロインのルーシーがすっげぇ可愛いなって。

 キャラ的には100回は見たことのあるようなツンデレ娘なんですけど、これがもう可愛いんだよ。令和の時代でここまでの正統派ツンデレを見られるとは思ってもなかった。とはいえ完全に正統派ツンデレかといえばそうでもなく、ちょっと方言入ってて「せからしか!」←これがめちゃくちゃ語感良くて可愛いの。


 なんでしょうね。
 この作品は料理ファンタジーの設定もキャラクターの設定も、ともすれば全部全部どこかで見たことあるようなテンプレ王道ありきたりなんて言えるようなものかもしれません。

 だけど、それでもいい!
 だってそれがちゃんと面白いし、楽しいし、可愛くなってるんだもの!


 最初にも言いましたけど。
 粗はありました。細かい部分でツッコミどころはありました。内容詰め込みすぎだろって言いたくなるところはありました。

 

 でも、それでも、たしかに面白い作品。要素要素が的確にツボを抑えていて、終始楽しみながら萌えながら熱くなりながら読める。


 こういう真っ直ぐ作品って本当にいいなぁって思います。めちゃくちゃ好きです、こういうの。

総評

 ストーリー・・・★★★ (6/10)

 設定世界観・・・★★★ (6/10)

 キャラの魅力・・・★★★★☆ (9/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)

 次巻以降への期待・・・★★★★☆ (9/10)

 

 総合評価・・・★★★★ (8/10) 超満足! 王道だけでここまで面白いのは本当にすごすぎます!

 

※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

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