今回の感想は2022年1月のGA文庫新作「ブービージョッキー!!」です。
※現在2巻まで刊行中(2022年7月)、まだ2巻読んでいません。
※画像はAmazonリンク
あらすじ
19歳の若さで日本最高峰の重賞競走・日本ダービーを制した風早颯太。
しかしそんな栄光も今は昔。勝てなくなり、ブービージョッキーと揶揄される颯太の前に現れたのは――
「この子に乗ってくれませんか?」
可憐なサラブレッドを連れた、超セレブなお姉さんだった!?
「わたしが下半身を管理します!」
「トレーニングの話ですよね!?」
美女馬主・美作聖来&外見はお姫様なのに中身は怪獣の超優良血馬・セイライッシキ。
ふたりのセイラに翻弄されながらも、若き騎手は見失っていた情熱を取り戻していく。
「あなたのために勝ってみせます」
萌えて燃える、熱狂必至の競馬青春コメディ。各馬一斉にスタート!
感想
これはすっごく面白かったですね!
落ちぶれた若き天才騎士が、幼い頃に交わした少女との約束と再開し、気の難しい暴れ馬のお姫様と向き合い、その心の炎を取り戻す復活劇! キーとなる要素の一つ一つが良いのは勿論、それらが合わさった1冊としての満足度が素晴らしい!
まずは、主人公。
若くして一度は栄光を手にしたけれど、その一度が十字架となり悩み苦しんでいて。けれど、約束と愛馬に向き合う中で、そんな自分の迷いを振り払い本気の覚悟と情熱で再び戦う姿。
これがカッコいい!
続いてヒロイン。
幼い頃に主人公の走りに憧れて以来、彼のいちばん側にいたいという一途な想いだけで馬主になり、彼の元にやって来たという。
マジで可愛すぎる年上のお姉さんですよ!
そして彼女の純粋で真っ直ぐな想いが報われるとき、再起した主人公の約束の言葉とレースに涙する瞬間がめちゃくちゃグッと来るんですよ。
そして、愛馬となる暴れ馬なお姫様。
問題児やじゃじゃ馬と心を通わせて、主人公が熱を取り戻すのは勿論、彼女自身もまたヒトを信じその背を預けてもいいと変わっていく様子よ。
人馬一体の絆、こんなの面白いに決まってる!
こんな二人と一頭だけど。その絆を繋ぐために必要不可欠だった厩務員の少女。彼女もめちゃくちゃいい味を出してましたし。主人公のライバルとなる同期の存在。彼がいたからこそレース描写は最高に熱く面白いものになったのは間違いなく。
なので、総評して。
全てのキーポイントに文句のつけようがなく。
それらが合わさって紡がれる1冊の山あり谷ありの緩急が素晴らしい物語、という感じでした。
総評
ストーリー・・・★★★★ (8/10)
設定世界観・・・★★★☆ (7/10)
キャラの魅力・・・★★★★ (8/10)
イラスト・・・★★★☆ (7/10)
次巻以降への期待・・・★★★☆ (7/10)
総合評価・・・★★★☆(7/10) 文句なしに面白い!!!!
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。