今回の感想は2021年12月のHJ文庫新作「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」です。
※現在3巻まで刊行中(2022年11月)、1巻まで読了済
※画像はAmazonリンク
あらすじ
高校デビューに失敗し、灰色の高校時代を経て大学4年となった青年・灰原夏希。社会人目前だった彼はある日突然、7年前――高校入学直前まで時を遡っていた!!
後悔しかなかった高校生活の「やり直し」の機会を得た夏希は、過去の経験を活かして見事クラスカースト最上位な美男美女6人グループの一員となることに成功!
しかもそこにはかつて片思いしていた美少女・陽花里の姿もあって……!?
無自覚ハイスペック青年が2度目の青春をリアルにやり直す、強くてニューゲーム学園ラブコメ!
感想
うん、面白かったですね。
灰原くんの一挙一動に説得力があった、と思えるのが個人的には良かったです。勉強やスポーツ、料理にカラオケみたいな単純に経験が物を言う部分では大学生の間に培った杵柄で抜群の活躍ができるけれど。
友達と普通に会話する。ということは経験値が足りないからどうしても引け目を感じてしまっている。地の文を少し挟んでからセリフを入れるような描写が多く、灰原くんが会話にアレコレ考えて言葉を絞り出そうとしている感が伝わってきましたね。
このできることとできないことのギャップは、当然灰原くんが一回高校デビューに失敗したからこそ生まれてしまったもので。そしてこのギャップが二度目の青春でも足枷になってしまうことがある。
そんな設定をちゃんと使った展開の丁寧さも良かったのではないでしょうか。
とはいえ、灰原くんの過去に具体的に何があったかがまだ分からないので、そこが気になるところ。
総評
ストーリー・・・★★☆ (5/10)
設定世界観・・・★★☆ (5/10)
キャラの魅力・・・★★☆ (5/10)
イラスト・・・★★☆ (5/10)
次巻以降への期待・・・★★☆ (5/10)
総合評価・・・★★☆(5/10) 全体的に良作でした。
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
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