ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part178】ありあまる魔力で異世界最強

 今回の感想は2024年7月のオーバーラップ文庫新作「ありあまる魔力で異世界最強」です。

ありあまる魔力で異世界最強 1 ワケあり美少女たちは俺がいないとダメらしい (オーバーラップ文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

 

あらすじ(BWより引用

 美少女たちは俺の××に夢中!? いずれ最強へ至る異世界ハーレム英雄譚!

 異世界召喚され「俺が勇者に!」と心躍らせるヒグレに告げられたのは、「いいえ、あなたは私たちのエ・サ・で・す」という、まさかのエサ発言!?

 無限の魔力を持ち、相手の強い想いを固有魔法に昇華する伝説の存在――無休の箱(エリシオン)。ヒグレはその伝説であり、虐げられているワケあり美少女たちを救う鍵を握っているらしい。勝利のために――とキスを迫ってくる美少女たちの思惑とは!?

「ヒグレさんも私を食べていいですよ」「小さなおっぱいはきらい?」「ね、幸せにしてあげるよ。私の弟になっちゃおうよ」

 濃厚なキスと美少女たちの願いを糧に少年は英雄への道を歩きだす!

 

感想

 面白かったですし、個人的に好きなお話ではあるんですけど、もう一歩……!

 読み終わってから、そんな風に感じた作品でした。

 

 まずは本作の概要をさらっていきますと。

 ””舞台はいわゆる魔法のファンタジー異世界

 ヒロインたち希少種と呼ばれる存在は、かつてその膨大な魔力でもって繁栄していたものの、ある事件をきっかけに衰退して現在の四大種族に虐げられる存在になってしまっていた。希少種たちを救いたいと願い奮闘するリリティアとマイヒメ、二人が頼ったのは無限の魔力を持つという伝説の存在――無休の箱。

 そうして主人公ヒグレは異世界へと呼ばれることになるのだった、彼女たちの魔力貯蔵庫として。””

 という感じでしょうか。

 

 個人的な印象としまして、この今述べたあらすじからも分かるかも知れませんが。

 本作の話の主体が基本的にヒロインたちにあるように感じました

 物語の目的や世界観が、迫害される希少種たちが自分達の平和を勝ち取るために戦うお話としてできているわけですからね。

 主人公が転生したのも、主人公がヒロインたちから手厚くもてなされるのも、あるいは距離感が近くて男心をくすぐるような誘惑をいっぱいしてくるのも。全部ヒロインたちの事情があってのこと。それが本作では序盤からしっかり明示されています。

 そうなると自然とヒロインたちを話の中心にして見るようになっていき、これが個人的には良かったですよね。やっぱり可愛い女の子を見ていると癒やされますから。ギャルゲーだってそうです。可愛い女の子の事情がストーリーの中心にあって、そんな子を主人公が救っていき、最初こそヒロインたちも自分達の事情ありきで主人公に接していた部分も徐々にちゃんと好意へと変わっていき……、まぁなんやかんやで最後にはイチャイチャする。

 そういう風にヒロインがメインとなる作品はそういう作品ならではの魅力があるものです。本作はその点でちゃんと旨みのある作品、個人的には好きな方向性の作品となっていました。またあゆま紗由先生のえちかわイラストも相まって満足感は非常に高かったと思います。

 

 一方で、もう一歩……、と感じてしまったのはそのストーリー部分でしょうか。

 希少種たちが迫害される世界観。四大種族側では希少種が悪だと断じて、それを宗教云々に絡めたりして世論を操作していく。そうして誰もが希少種を奴隷とすることも厭わず、そういう相手だからこそ希少種側の言い分などに耳を貸すこともなく、更には狂信者のような言動にヒエッってなるような子も敵として襲いかかってくる。

 という具合に、この希少種たちの状況が、思っている以上にはハードな状況になってるんですよね。可愛いヒロインたちとのイチャイチャ展開によってある程度緩和されてはいるんですけども……、この塩梅というか、空気感のメリハリがもう少し引き締まっていてほしかったかなと思うんですよね。

 言ってしまうと本作では割と場当たり的な行動が目立つんですよ。ここまで明確に迫害される立場にある以上は、慎重に慎重を重ねて行動してそれでも難しいような問題に直面している一体どうすれば良いんだ、っていう緊張感や不安があってしかるべきだと思うんですけどそこが少し弱いのです。危機的な状況になっても、それが不注意によるそりゃそうなるよみたいなものだったり、あるいは物語としての危機的状況を作るための危機的状況みたいな感じがどうにも否めない。

 すると折角のヒロインたちメインの作品として、そんなヒロインたちの魅力の源となる彼女たちが抱える問題という部分で物足りなさを感じてしまいました。シリアスとイチャイチャのメリハリ、これがもう少し引き締まってたらストーリーとしても絶対にもっと面白くなるし、ヒロインたちとのイチャイチャの癒やしもシリアスとのギャップで一層引き立つと思うからこそ、なんか勿体ないなと思ってしまったのです。


総評

 ストーリー・・・★★★☆ (7/10)

 設定世界観・・・★★★★ (8/10)

 キャラの魅力・・・★★★☆ (7/10) 

 イラスト・・・★★★★☆ (9/10)

 次巻以降への期待・・・★★★☆ (7/10)

 

 総合評価・・・★★★☆(7/10) あともう一歩だけ足りない……!好きな方向性の作品なのに!

 

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。  

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