【雑談part13】第3回 MF文庫Jevo の感想まとめ
今年もやってきました!
第3回MF文庫Jevoです!
第1回から楽しく色々な短編を読ませていただいている企画でして、今回はこうして雑談としてだらだら~と感想でも書こうかなと。
1:MF文庫Jevoとは
詳細に関しては冒頭のリンクを見ていただければ分かりますが、一応ざっくり簡単にご紹介。
・MF文庫Jevoは短編作品のコンテスト企画!
・読者の投票によって1位に選ばれた作品は書籍化されます!
・投票を抜きにしても個性豊かな短編が揃っているので純粋に面白い!
と、そんな感じの企画ですね〜、たぶん!(ここまで前回の第2回感想まとめ記事のコピペ!)
今回はコンテストの第3回で、
投票は9月30日まで、
参加している作家さんは以下の5名になります。
・逆井 卓馬 先生 (代表作:豚のレバーは加熱しろ/電撃文庫)
・十文字 青 先生 (代表作:灰と幻想のグリムガル/オーバーラップ文庫)
・砂義 出雲 先生 (代表作:株では勝てる俺も、カワイイ女子高生には勝てない。/MF文庫J)
・林 星悟 先生 (代表作:ステラ・ステップ/MF文庫J)
・三船 いずれ 先生(代表作:青を欺く/MF文庫J)
今回は十文字先生と三船先生は書籍化作品を読んだことがなくて初見の作家さんでしたね。砂義先生がデビュー作である、ガガガ文庫の「寄生彼女サナ」は読んだことあるくらいでしょうか。豚レバの逆井先生、ステステの林先生はそれぞれ大好きな作品の作者さんということで結構楽しみにしていました(実際、その贔屓目があるとしても今回の短編もめちゃくちゃ面白かったと思います)
あとは第1回、第2回のコンテストの作品もリンクのwebページから読めるみたいなので、気になる作品があったら読んでみるのをオススメします。
わたし個人としては、第1回は海冬レイジ先生が書いた短編、第2回は望公太先生が書いた短編(現在MF文庫Jにて「小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている」のタイトルで刊行中)がイチオシでした。
まぁ、概要はこのくらいで。
とにかく色々な短編作品が読めるイベントなんだ、くらいの認識でもOKだと思いますし。
2:作品の感想
ではそれぞれの作品について感想を書いていきます。
タイトル画像タップで各作品のページに飛べるようにしておきます。気になったら読んでみてください。
東大行きたきゃ柔道をやれ (逆井卓馬 先生)
個人的には好きでした。
中学生らしいまだ先の見えない行き場のない思いを抱えているような主人公が、ヒロインに誘われ柔道部に入ることになって、柔道に打ち込むことで一歩一歩成長するお話。
文武両道。精力善用。運動することも勉強することも1つにまとめて、日々の努力の積み重ねの中に静かに熱く燃えるものをジリジリと感じて読者に訴えかけるような作品でした。また中学生という時期の徐々に大人になっていく、未来を見据えていくという機微をしっかり感じさせる細やかな描写も良かったですね。書籍化を見据えてもまだまだ肉付けできる場所は存分にありそうですし、その内容次第ではこの短編の印象を変えることも既にある旨味を深めることもできそうで、進化を残している強敵を前にするような感覚がありますね。
生きとし生ける僕は死を喰らうけもの (十文字青 先生)
個人的には、良いとも悪いとも言えず……、でしょうか。
父の自死によって親戚に引き取られた双子の妹と施設に入った主人公。手紙やたまに顔を合わせて交流していたある日、目の前で事故に巻き込まれそうな妹を助けて自分が死んでしまった主人公……、しかし気がつくと自分は妹の体になっていて? ということから始まるお話でした。
率直な気持ちとして。全体的に暗い雰囲気で進み続けている上に、この物語の方向性がどこを目指しているのかがイマイチ理解できずに、これを長編にしたときにどうなるのかがイメージできませんでした。長編になればここから色々明かされていくものがあって、物語が加速していくのだろうと思いますが、ここまでの段階では情報が少なすぎて良し悪しの判断が出来ませんでした。そういう意味では長編化した際のポテンシャルは高いのかもしれませんが……。
生存、無理です☆ (砂義出雲 先生)
個人的には好きでした。
地雷系コンセプトカフェでアルバイトするヒロインと10年ぶりに再会した主人公、彼女は本当は地雷系でもなんでもないのだけどそのアルバイト先が気に入っていて、バイト先で公言している彼氏設定を主人公にお願いすることから始まるお話です。
MF文庫らしいポップさがありながらも、生きづらさを抱えた少年少女たちのためのお話としてのテーマがしっかりあり、短編でも長編でも楽しめる作品だと感じました。アルバイト先の店長さんが良い人ですし、同僚の子たちもまた何かしら抱えているものがあるでしょうからエピソードの引き出しは十分にありそうですし。何より久々に再会する幼馴染設定というのがわたしの好きなところでした。
春霞満ちる頃、永遠と明日の夢を見る (林星悟 先生)
あー、めっちゃ好き!
お絵かき好きの女の子が、春に桜の下で不思議な空間に迷い込み出会った桜の精と交流するも、現実に戻れば忘れてしまい、春が来るたびに「初めての出会い」を重ねるお話でした。
人と人ならざるものが交わす夢のような時間。人は成長し変わりゆく様を、人ならざるものは永遠に変わらない様を。その対比とそれぞれ感情の機微がどこまでも美しく。胸に突き刺さる熱も秘めていて本当に素晴らしかったです。
惜しむらくはこの作品の二人はこの閉じられた夢のような束の間だからこそ美しく、長編になった際に文量が増えることでこれが壊れてしまうのではないかという懸念があることでしょうか。率直に言って、この短編で満足しすぎてしまって、長編向きではない気がしました。
蘭崎六花のスパルタ魔法教育白書 (三船いずれ 先生)
個人的には好きでした。
かつては大魔法使いとも呼ばれ現在は魔法学校の教師になった主人公が、このままでいいのかという漠然とした気持ちを抱えながら、生徒でもある妹からのスパルタ指導でさらなる高みを目指すお話でした。
教師と生徒の立場が逆転する兄妹の奇妙な関係性がコメディとしても良く、二人で一緒に成長しようという兄妹の絆の光る関係性も真っ直ぐで良いもの。しかし学校というコミュニティや、人類全体の敵がいるような世界観では、兄妹二人だけで強くなるだけではどうにもならない現実があるというのも物語の壁としてメリハリを効かせてました。
ただ短編という小さい枠組みのせいか、妹からの指導を受けることになる導入がやや唐突に感じられたり、ファンタジー設定世界観の部分ではまだ語りきれてないものが多くあるように感じられたので、長編化する際にそういう部分が固められたらもっと面白い作品になるだろうと期待ができます。
3:総評・投票作品
現在記事を書いている段階では、投票作品を決めかねているのが現状です。
基本的にどの作品も個性があって書籍化されてもしっかりその個性と魅力が発揮されるものと思います。
個人的な好きだけで選ぶのであれば間違いなく「春霞満ちる頃、永遠と明日の夢を見る」になるでしょう。
しかし感想でも述べたようにこれは短編だからこそこれだけの面白さがあったのではないのかと思ってしまい、書籍化するのは期待半分不安半分となってしまうのが……。ただこの短編のその後は見てみたいとは思いますし、逆に同じような人と精霊の交流を描く短編をいくつか1冊にまとめるような書籍化をしたらそれはそれで面白いのではないかと思ったりもして。悩ましいです。
あとは書籍化した際のイメージのしやすさで言えば「蘭崎六花のスパルタ魔法教育白書」、どう化けるかが気になるという意味では「東大行きたきゃ柔道をやれ」が個人的には推したいなと思います。
ひとまずは、悩み中ということでこの記事は一旦おしまいにします。
4:おわりに
今回は第3回MF文庫Jevoについてお話しさせていただきました。
相変わらず個性豊かな短編が集っていてどの作品も楽しく読ませていただきました。
今後も継続的に年1回とかでもいいのでやってほしいなと思ってしまいます。
投票とか難しいことは考えず、とりあえず面白い短編があるから読んでみようかな、くらいのノリで読んでみることをオススメします。
第3回では5作品、第2回も5作品、第1回は10作品もあるので全部読むのは大変かもしれませんけども。
今回の記事はここまでです。
また第4回があればそのときも感想をまとめていこうと思います。




