ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part219】TSロリサキュバスの健全配信活動!

 今回の感想は2024年10月のキネティックノベルス新作「TSロリサキュバスの健全配信活動!」です。

TSロリサキュバスの健全配信活動! (キネティックノベルス)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 ごく普通の男子学生だった「あまね」に突然訪れた不運。事故からの異世界転生はいいとして、生まれ変わった姿はなんとサキュバスだった。

 姿こそ美少女だけど、戦闘力はほぼゼロ。いろいろと【未経験】なあまねには、殺伐とした異世界での夢魔生活は荷が重い。そんなあまねを救ってくれた勇者クリスの「お陰」で魔力補給できたあまねは、現世と異世界を行き来する転移魔法を身につける。

 クリスはどうも訳ありのようで、勇者でありながら追われる身でもあるらしい。

 そんなクリスと現世で一緒に暮らしはじめたあまねは、お互いの目標に向かって「異世界配信」を始めることに!

 

感想

 ビジュアルこそが全て、かもしれない。

 可愛ければなんでもいい、かもしれない。

 ……オタクとは罪な生き物であることを改めて確認する作品でした。



 本作は、オタクな主人公が親友とのドライブ中に事故に遭い、異世界でロリサキュバスとして転生してしまうことから始まるお話です。そこで用済みになったからと始末されそうになっている勇者の女の子・クリスと出会い、間一髪のところでサキュバスとして目覚めた魔法の力を使うと、異世界を渡って現代へと戻ってくる。

 自分を裏切った者たちへの復讐を考え元の世界に戻りたいと言い、主人公はそんな彼女を説得を試みながら、ひとまず生計を立てるためにせっかく美少女の姿になったのならと、再開した親友とその妹と一緒に配信活動を始めることにする。

 といったような感じで始まるお話です。



 ジャンルとしてはファンタジー・百合? というようなジャンル。

 サキュバスになってしまった主人公は異世界間を渡る魔力を回復するために、クリスや親友の妹である環にあーれーなことをする必要があり、たびたび見た目は女の子同士のイチャイチャな触れ合いが行われる作品。そして勇者として真っ直ぐに生きてきたクリスはそういう経験が初めてなものだから、変態。ばか。性欲魔人。とご褒美のようなお言葉をくださり、逆にそもそも小さな女の子が大好きな環は積極的にサキュバスになった主人公を襲うという、ヒロイン二人で攻守関係の違いがハッキリした触れ合いをする関係性がとても良いものです。

 

 そんな本作で、やはり気になるのは主人公は見た目こそ可愛い女の子であるものの、中身は普通にオタクな男子大学生であるという点。

 ですからこれを純粋な百合作品と言うことはできないものの、しかし本作の配信中のコメントでリスナーたちがいうようにビジュアル的にはとても目の保養になる光景が広がっているのは間違いないわけで。果たしてそれを是とするか否とするか。

 とても難しい問になりますが、最終的には可愛ければそれでおっけーなのでは? とIQをゼロにした回答しか出てきません。もしも男のままで女の子とえっちなことをするようになっていたら……、と想像するとそれはラノベじゃなくて普通にエロ漫画読めばよくね?という結論しか出てこないことを考えると、むしろ主人公がサキュバスにTSしたことによる疑似百合はビジュアル的なキャッキャウフフの空気を担保しながら、可愛い女の子とえっちな触れ合いがしたいという欲望を発露するのにはベストな設定と言えるのですよ。つまり結局、ビジュアルこそが全てなんですよ。悲しいことですがわたしみたいなクソオタクはそういう人種であることが白日の下にさらされてしまいました。そういう意味で本作は的確にこのオタクの性みたいな部分を突いてきた作品と言えるでしょうね。完敗です……。

 それとは別にわたしは可愛い女の子に変態とか言われて冷たくされるのが好きなのでクリスがそう言う言葉を口にするたびに、うんうん、って頷いてしまいましたし。そんな女の子がなんだかんだで普通に主人公に心の拠り所を見出していく中で少しずつ甘くなっているのはやっぱり、うんうん、って頷けるところが良かったですね。

 

 物語としては配信活動をしながら、異世界の勇者としてこれまで守ってきた者たちに裏切られたクリスの心の痛みを癒やすためになんとかしよう、というのが主題となっているので。ずっと配信だけをするわけではなく、異世界に行き彼女を裏切った国へと向かっていく異世界旅や戦いなんかもあるような感じでしたので、しっかり1冊の中で物語があったのは個人的に良かったなと思えるところ。

 先にも言いましたがこういう一件を乗り越えていく中でこそヒロインとの仲が進展していくというのは、やはり素直に良いものだと思うのですよ。

 全体としてはコメディ色の強い作品ですので、この辺りの物語はシリアスになりすぎない塩梅となっていて読みやすかったので良かったと思いますが、逆に異世界周りの細かな設定や全体的な物語の深みで楽しみたいという人には物足りなさを覚えるかなという印象もありました。

 

 ともあれ、楽しく読めて可愛い女の子が仲良しするような作品としてとても楽しく読めた作品でした。異世界でのアレコレを通じて復讐に囚われていたヒロインのクリスの心をほぐしていくお話は素直にこういうのでええんや、と言えるもので、彼女の素っ気ない態度から徐々に甘くなる様子が最高でしたね。

 

 

 ちなみに、余談ですが。

 ブックウォーカーで何故かR18作品になっていますが、そういう描写があるわけではありません。普通にラノベの範疇で、そういうことを致したという事実は描かれますが、実際の様子が描かれることはありません。

 なので、本当に何故かR18になってます💦

 

 

総評

 ストーリー・・・★★★ (6/10)  

 設定世界観・・・★★★ (6/10) 

 キャラの魅力・・・★★★☆ (7/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)  

 次巻への期待・・・★★★☆ (7/10) 

 

 総合評価・・・★★★☆(7/10) つまり女の子とイチャイチャするお話です

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

r18.bookwalker.jp