ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part233】四天王最弱の自立計画 四天王最弱と呼ばれる俺、実は最強なので残りのダメ四天王に頼られてます

 今回の感想は2025年1月のGA文庫新作「四天王最弱の自立計画 四天王最弱と呼ばれる俺、実は最強なので残りのダメ四天王に頼られてます」です。

四天王最弱の自立計画 四天王最弱と呼ばれる俺、実は最強なので残りのダメ四天王に頼られてます (GA文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 奴は四天王の中でも最弱……ではなく最強!?


「ククク、奴は四天王の中でも最弱」

 人間たちは魔大陸四天王の一人目、暗黒騎士ラルフすら打倒できずにいた。しかも、圧倒的な強さを誇るラルフは、四天王最弱であるというのだが、実は――

「いい加減、お前らも戦えよ!」

「無理じゃ、わしらは殴り合いの喧嘩さえしたことがないんじゃぞ!」

 他の四天王は戦闘経験皆無で、戦いはラルフに任せきりであった。

 彼女たちにも戦闘に参加してもらい、自分ばかりがいつも戦わせられる現状を打破するため、ラルフは四天王自立計画を始動する!

 最強暗黒騎士による四天王立て直しファンタジー開幕!

 

感想

 いやぁ、うーん、ちょっとなぁ……。

 これはヒロインたちの性格が好きになれないですよ……。



 本作は、人間と魔族が争う世界が舞台。

 魔族側の四天王である主人公と、その幼馴染の女の子たち3人は、人間側からの攻撃と日々戦っていたのだが。

 その実態は主人公ラウル一人だけで敵を倒し、それをヒロイン3人は四天王最弱と喧伝することで、人間側が恐怖で攻めの手を緩めさせようするだけだったのだ。

 そんな状況に嫌気が差したラウルは3人を自立させようとするのだが……、というお話ですね。




 よくある”実は最強系の勘違いモノ”に見せかけた、本当に主人公だけが強くてそれにおんぶにだっこしてるヒロインたちという構図。

 

 導入の掴みとしては、意外性もあって、なかなか面白いかなと思うものでしたが。

 ある程度読み進めると、どうしても思っちゃいますよね。

 ――このヒロインたち何もしねぇなって。

 

 本気で主人公におんぶにだっこだけで生きようとしている。しかも、そんな状況に関して、ラウルは幼馴染の自分たちが大切だからがんばってくれると、平然と言い放つ面の皮の厚さですよ。それでいて、中には四天王というポジションの恵まれた生活を手放したくないとか言い出すやつもいる。

 舐めてんのかなぁって。

 そりゃラウルくんも嫌気が差しても仕方ないよね……。

 仮に、恋人同士だったとしてもここまで全部の仕事を押し付けるワガママを許せるかどうかなのに、幼馴染という関係にあぐらをかいてやってるとなればもうかなり厳しいのでは? と思ってしまいます。

 

 更にいえば、現代基準のラブコメとかだったらまだ良いところを、この作品は人と魔族が争うという状況で、部下たちを率いる立場にあるはずの四天王がそんなことをしているわけですからね。

 責任感とかそういうものを一切感じない部分でも、ちょっといかがなものかなぁと……。

 

 幼馴染だから、仕方なくそんな3人を介護してやってるし。他の部下たちには、そんな3人の実態を見せまいと、板挟みになっている主人公のラウルくんがあまりに不憫でならない。可哀想。

 今回、3人の自立を促すために、自分がいなくなってしまう茶番をしかけたけど、それでも懲りずにネタバラシされたら「ラウルがいるなら、今後も自分たちは戦わない!」と言い出す姿を見たときには、もう目も当てられなくて……。

 

 表紙とか口絵ではヴィジュアル良いなと思って読んだ作品でしたが、ガワだけ美少女でも中身これならダメだなとしみじみ実感した作品でした。




 一方で、ラウルがこっそりと城を抜け出して会っているテレサという少女がいまして。

 

 彼女は、小さな村で育ってめちゃくちゃ才能あふれるつよつよガールなのに師匠からお前はまだまだだと言われ続けたことで自分に自信が持てないという、これまたありがちな無自覚系主人公のような境遇にある女の子です。

 

 そんな彼女に度々会って交流しているラウル。

 そして無垢な彼女を自分の目にいるところでしっかり育てていくという展開は、

 ラウルが四天王として、あらかじめ自分たちの脅威になりそうな相手をチェックしておく、有能エピソードとしても十分ですし、

 その上でラウルを魔族の四天王と知らないで仲良くなって、人類側の強キャラになってしまうテレサが、ラウルの正体知ったときに果たしてどうするのかという気になるポイントにもなってるんですよ。

 更に、自分の自信がなかったテレサを、3人娘の自立のためという目標もあったとはいえ、3人娘と関わらせることで友達を守りたいという気持ちを芽生えさせて成長させたのも同様の今後が気になるポイントになってて良いですよね。

 更にいえば、3人娘が総じて残念ヒロインであるため、必然的に彼女がいちばん正ヒロインなのではないかと思ってしまうと、より一層その期待が高まってしまうところ。

 

 そういう意味で、テレサ周りのお話なんかは結構面白かったかなと思うのですが。

 

 いかんせん本作のメインストーリーは残念娘3人を自立させる不憫な主人公というものなので、ちょっとわたしにはその3人娘を好きになれなかったことで、……まぁ、うん、という評価になってしまいますね。

 

総評

 ストーリー・・・★★★☆ (7/10)  

 設定世界観・・・★★★☆ (7/10) 

 キャラの魅力・・・☆ (1/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)  

 次巻への期待・・・★☆ (3/10) 

 

 総合評価・・・★★☆(5/10) ガワだけ良いヒロインってきついですね

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

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