【新作ラノベ感想part236】学園の姫攻略始めたら修羅場になってた件
今回の感想は2024年12月のGA文庫新作「学園の姫攻略始めたら修羅場になってた件」です。
※画像はAmazonリンク
あらすじ(BWより引用)
学園屈指の美少女たちが俺を巡って修羅場すぎる。 「俺修羅」裕時悠示推薦! 令和のシン・修羅場ラブコメ!!
「神原くん!」「先輩!」「佑真君!」
「「「私と一緒に帰ろ?」」」
俺、神原佑真はいま絶体絶命のピンチだ。原因は【姫ヶ咲学園総選挙】――上位6名に“姫の称号”が贈られる学園の人気投票。姫になれれば一躍人気者だが、俺の妹・彩音は惜しくも第7位。そこで彩音は考えた。姫に彼氏ができれば人気が低迷し、次の投票で自分が姫になれると。たしかに妹は姫と並ぶ可愛さだが――
「あたしを姫にしなさい」
前言撤回。妹に高校生活終了レベルの弱みを握られ、なぜか俺が姫を攻略するハメに。いや無理だろ(笑)
だが、いつの間にか姫たちと修羅場になっていて――どうしてこうなった!? 令和のシン・修羅場ラブコメ!!
感想
わたしは基本的に話のプロローグだけ見て作品を評価することができないんですよね。
そういう意味では、本作は評価不能です。
ただ、ここから面白くなりそうな要素は存分に感じられましたし、ヒロイン6人いる作品だからこそ、1巻ではまずそのヒロインたちを魅せることに注力しようと一貫していた姿勢は非常に好感が持てます。
なので、今回の評価は全て次回への期待に積ませていただきます。
と、ここまで前置きで。
改めて感想です。
本作のあらすじとしては、
学園内人気投票でトップ6に選ばれて姫シックスと呼ばれるヒロインたちに対して、奇しくも7位になってしまった主人公の妹。
そんな妹が兄である主人公の弱みを握り、どの姫でもいいから人気を失墜させたいから、攻略して彼氏になれ脅迫まがいの命令することから始まるお話です。
ヒロインは全部で6人。
一言ずつ簡単に紹介すると、
・主人公の初恋相手である幼馴染の女の子、闇の聖女こと宵闇月姫
・隣の席の小悪魔なクラスメイト、風の妖精こと風間幸奈。
・中学時代の友人で実は百合属性持ちだった、土の女神こと土屋美鈴。
・女子から大人気なイケメン女子、火の姫王子こと不知火翼。
・妹のクラスメイトで片目隠れ口下手な、氷の姫君こと氷川花音。
・そんな花音の姉でシスコン拗らせてる、氷の女王こと氷川亜里沙。
といった感じでしょうか。
1巻は基本的にこの6人の顔見せ。
そして主人公とのファーストコンタクトが描かれて、
それぞれのキャラの性格やキャラがしっかり魅せられていたのは良かったですけど。
それ以上に、主人公が気づいていないところで実は――、という部分で徐々に話の勢いが増しているのが良かったと思います。
それは主人公だけが気づいていないけど、実はあるヒロインは推しのVtuberであったり、あるヒロインはネトゲ仲間だったり。そしてそれに相手のヒロインの方は気づいているんだけど、主人公は気づいていない。
だからこそ主人公視点では、恋愛フラグなんて一本も立っていないように見えるけど、本当はもうビンビンに立ちまくってますよ? おいおい大丈夫か? っていう、雰囲気は見ててとても楽しいですね。
さらに、本作ですごく良かったと思うのは
ヒロイン全員が主人公へ好意を向けているわけではないってところ。
しかし、そんなヒロイン全員がしっかり自分の欲望を持った上で恋愛模様へと介入する行動する結果として、
1巻の段階で既に6ヒロインの紹介だけでなく、3vs3のような構図が出来上がっているのがすげぇなと。
恋愛はおままごとじゃない、戦争だ!
とでも言わんばかりの物々しい勢力図は”修羅場”というタイトルをこれからしっかり回収してくれるんだろうな、と思わされるところで良かったですよね。
また、幼馴染スキーとしては。
複数ヒロインモノの中で、しっかり幼馴染ヒロインが存在感を発揮していることがとてもとても嬉しかったです。
何が良いって、よくあるラブコメであれば幼馴染という関係性ゆえに足踏みしてしまう段階を既に乗り越えているというのがあまりに強いんだ。
高校で初めて出会ったばかりのポっと出の女になんか負けるわけがないと、幼馴染だからこその強点を存分に発揮できている。
そう、これこそが本来の幼馴染ヒロインのあるべき姿なんだ!
しかし、そんな幼馴染ヒロイン本来の姿というのは1対1対ラブコメでこそ輝く……、というか性質的に負けようがない属性、ですから。
本作において、その圧倒的戦力差に対して他のヒロインたちがどう対抗するのかが、今後の鍵になるのかなと。少なくともタイマンでは勝てないだろうから、主人公に恋する組同士でも連盟がしっかり組まれて協力するのか、はたまた何かとっておきがあるのか。
このパワーバランスの調整がこれからの面白さに大きく寄与するのは間違いないので、まだ良し悪しどっちにも傾きかねない不安がありますね。でもこういうのは、ちゃんと楽しみになりますよね。
またイラストに関して。
本作表紙には3人のヒロインしかいませんが、裏表紙で2人、更に折り込みの部分で1人と、しっかり6人全員カバーにいるんですよね。
よくあるヒロイン1人づつ表紙とかではなく、もう1巻から全員魅せるって気概を感じさせてくれるのすごくいいですね。
読むときにはカバーを外して、すっぽんぽんで読むわたしとしては、最初にカバー全部を見るのでその段階でかなり好評価だったりしました。
一方で、カラーイラスト、いわゆる口絵が本作には存在せず、1巻終盤でようやく全員の立ち絵カラーイラストがあるような構成になっていたので。
ヒロインが多いけど、顔と名前を一致させながら読むには少し不便だったかもしれません。
もっとも、ヒロイン1人づつフォーカスする各章の最初にはそれぞれイラストがあったのでそれで十分と言えば十分でしょうし。
カバーの折り込みにいる1人がいわゆるキーパーソンなんだろうと予想できている状態が最初からある以上、それが誰なのかを確定させてしまう口絵があるのは逆に期待感を削いでしまうマイナスなのかもしれないと思えば、本作のカラーイラストの手法は一長一短なのかなと。
感想としてはこんなところでしょうか。
最初にも言いましたがプロローグ段階で評価はできません。
なので今回は評価不能の★6で、イラスト面と次回への期待だけ★8としておきます。
総評
ストーリー・・・★★★ (6/10)
設定世界観・・・★★★ (6/10)
キャラの魅力・・・★★★ (6/10)
イラスト・・・★★★★ (8/10)
次巻への期待・・・★★★★ (8/10)
総合評価・・・★★★(6/10) 2巻発売が既に決まっているようなので、それ次第ですね。現状は"楽しみ"に寄ってます。
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。
