【新作ラノベ感想part239】それは、降り積もる雪のような。
今回の感想は2025年2月のGA文庫新作「それは、降り積もる雪のような。」です。
※画像はAmazonリンク
あらすじ(BWより引用)
想いは、静かに積もっていく――。 不器用ながらも、真っ直ぐに。心温まる青春ラブストーリー。
人生は、コーヒーのように苦い。そう言って憚らないドライな高校生・渡静一郎は、とある事情により、知人一家の喫茶店に住み込みで働きながら高校生活を送っていた。
そんな静一郎はあるとき、学校の同級生・菫野澄花が自分に好意を抱いているらしいことを知ってしまう。
しかし静一郎には、澄花に応えるわけにはいかない事情があった。なぜなら――澄花は静一郎が居候中の菫野家の一人娘。一つ屋根の下で暮らす、家族同然の相手だったから。
「ねえ静一郎くん、もしかして……わたしのこと避けてる?」
想いは、静かに積もっていく。真冬の喫茶店で紡がれる、不器用な2人の心温まる青春ラブストーリー。
感想
本作は、とある事情からヒロイン・菫野澄花の家に居候して、彼女の家が経営する喫茶店の手伝いをする主人公・渡静一郎のお話。
恋愛モノというよりは、思春期の少年少女のお話で、青春モノ。特に居候という立場や、喫茶店の経営状況、親同士の関係があることで、ヒロインへの向き合い方が複雑になってしまっていたような作品でした。
全体的には可も不可もなく。
……、というよりかは、わたしは青春作品を楽しめないことを自覚しながらも、定期的にこういう青春小説を摂取して、結局その機微を汲み取れないという行為を繰り返すのですが、
本作もその1つになったような感じですね。
個人的にこういう作品を見ていつも思うのが、
「お前は何を言っているんだ?」
という気持ちでして。
それは主に、主人公の言動について。
本作の場合ですと、立場とか親同士のアレコレとか、そういうものに悩んでいるのは分かるんですよ。行き場がなく、高校生なのに居候をさせてもらわなきゃいけない家庭環境ともなれば、苦い思い出だってあるでしょう。
ヒロインである澄花が実家の喫茶店を守るために努力していて、そんな彼女に迷惑をかけたくないという気持ちも分かります。それで学校では、変な噂になって、彼女が変に気を割くようなことがないようにという行動も理解できます。
そういう事情を理解した上で、言いたくなってしまうのですけど。
すっごい、どうでもいい!!
……、いや、もう、本当に申し訳ないのですけど、高校生の男子が何かに悩んで考えている姿とか見て何を感じろというのですか。わたしにはそれが分からないんですよ。
さらに本作に関しては、あの終盤の展開ですよ。
事情とか思考とか分かっても、それでも「なんか散々悩んだ挙げ句、変な行動し始めたぞこいつ」としか思えなかったんです……。
だって、あんなの勝手に自己完結されて、勝手に1人で変な行動される方が迷惑でしょうよ……。
どうもこの主人公は自分の気持ちを分かってくれないんだ、みたいな雰囲気を出してましたけど、そりゃ分かるわけないでしょ。お前は自分の話をしないんだから。と言いたい気持ちもいっぱいありましたし。
別にそれが本当に自己完結して、自分の中だけで収まる話だったら別にいいんですけど。でも、ヒロイン含めて他人まで関わる話となったら別でしょう。過去とか、その場にいない家族の話とかより、まずは目の前にいる人のことを考えようよ。
こういうなんか自分の気持ちに酔ってるというか、衝動的に変な行動して、でも最後には良い話風に収まっていく感じを見せられると、
わたしとしては「ふーん、そっか、よかったね」という興味ないときにしかでない感想が出てくるんですよね。
青春小説を好きになれないのはたぶんこういうところ。どうでもいい悩みを見せて、解決して良かった良かったしても、どうでもいいんですよ。
しかし、メタ的に言えば、
こういう主人公の悩みとかがないと、そもそも話が成立しないわけですし。
こういう不満が出る部分に関して、本作ではヒロインの方が結構ハッキリ指摘もしますし、歩み寄ろうとする姿が見られましたし。
その結果、ヒロインにはかなり好感を持てたのを考えると、ちゃんと必要な描写ではあったのだろうと納得するところはあるんですよね。
まぁ、ですので。
最終的にわたしの中での評価として、面白かったのか面白くなかったのか判断のしようがない、これは一体何の話だったんだ? という疑問と無だけが残ってしまうと……。
ですので総評も中間点★5だけつけますが、評価不能の意味となります。
総評
ストーリー・・・★★☆ (5/10)
設定世界観・・・★★☆ (5/10)
キャラの魅力・・・★★☆ (5/10)
イラスト・・・★★★☆ (7/10)
次巻への期待・・・★★ (4/10)
総合評価・・・★★☆(5/10) 青春作品特有の無がありました……
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。
