【新作ラノベ感想part244】こそっと恥じらう姿を俺だけに見せてくる学園のお姫さま
今回の感想は2025年2月のMF文庫J新作「こそっと恥じらう姿を俺だけに見せてくる学園のお姫さま」です。
※画像はAmazonリンク
あらすじ(BWより引用)
「ねぇ、私の制服の下、見たくないんですか?好きにしていいんですよ?」
放課後、誰もいない空き教室。
制服をはだけさせた淫らな姿で自撮りをしているのは、清楚華憐な『学園のお姫さま』こと四ノ宮リノアだった。
普段の姿とは違った魅惑的な姿に、イケないことだと理解しながらも俺はシャッターを切ってしまう――カシャッ。
「庵野君、いい写真は撮れましたか?」
本人にバレた。これはもう社会的な死を覚悟するしか……。
「……私の恥ずかしい姿を写真に撮っていただけませんか?」
「……なんですって?」
なぜこうなったのか、リノアと秘密の撮影会をすることに!?
俺の部屋では制服生着替え、浴室で競泳水着、そして彼女の自宅で──。
1枚の写真から始まる秘密のドキドキラブコメ開幕!
感想
今回は申し訳ありません。
個人的には刺さるものが一切なく無味乾燥という気持ちでいっぱいでした。
本作は、主人公がヒロインの秘密を知ってしまうところから始まるラブコメ作品で。
ちょっぴりえっちなシチュエーションや、清楚なお嬢様の本性、小悪魔な一面みたいな部分が売りだということは分かります。
しかし、それだけでした。そういう属性やシチュエーションという設定をそのまま文章に書き出したような印象でして。例えるなら、味付け一切していない素の食材のみを使った料理が出てきたようなものです。
文章にしろ、ストーリーにしろ、キャラ描写にしろ。この作品だからこその魅力みたいなものがわたしにはイマイチ分かりませんでした。可愛い女の子がちょっとえっちな姿で撮影会してます、という状況だけを延々と読んでいるような気持ちでした。
また、本作は最後まで読めば、基本的には主人公とヒロイン1対1作品ではあることが分かるのですけど。
そうではない序盤の段階で、主人公が撮影して良いのは自分だけ、なんて言うくらいの好意が見えているコスプレイヤーのお姉さんの存在が示唆されるんですよね。
それだけ主人公と仲の良い女性、更には口絵でもしっかり紹介されているキャラとなれば、彼女は物語的に何かしら関わってくる存在、あるいはラブコメ的にメインヒロインとの間で何か衝突が起こるキャラ、そんな風に思いながら読み進めるわけですが……、その人、全然登場しません。
マジで終盤まで一切登場せず、登場しても主人公とメインヒロインの話にはほとんど関わらずで、一体何のためのキャラだったのかが意味不明なまま終わりました。
もし仮に続巻以降で色々関わってくるキャラだとしたら、1巻では存在を匂わせるだけで十分ですし、口絵になんか入れる意味は一切ない気がするのですけども……。
こういう部分の余計なノイズになる部分を不必要に入れているところは、明確にマイナス要素だったと感じます。また、見せるべき魅力よりもこういうマイナスがはっきり見えてしまっているところが、本作の1対1ラブコメとしての完成度の問題にも思えますね。そうなると、もう個人的な満足度はどうやっても得られないのだろうなと、感じてしまった部分です。
さらにこのような不用意なマイナス要素はもう一点あり。
それが、ヒロインの姉という存在でした。
今度は全く逆の理由でのマイナス要素になりますが、彼女はヒロインのバックボーンを描写する上で必要不可欠なキャラにもかかわらず、その存在感が薄すぎるという問題ですね。
すなわち、ヒロインの抱えているものを描写するためだけに生まれた存在、という印象になってしまうというのです。
ラブコメ作品である以上、キャラは命と言っても過言ではないとわたしは思っているので、そのキャラに関してこういう雑さを感じてまうような薄いキャラがいるというのは、問題でしかないのかなと。
ですので、総じてわたしの中では満足感が得られない作品という印象。
それは無味乾燥という言葉になって出力されてしまった。
ということになりますね。
総評
ストーリー・・・★ (2/10)
設定世界観・・・★★☆ (5/10)
キャラの魅力・・・★ (2/10)
イラスト・・・★★★☆ (7/10)
次巻への期待・・・☆ (1/10)
総合評価・・・★☆(3/10) 箸にも棒にもかからない、でした。
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
最後に一応ブックウォーカーのリンクを貼っておきます。
