【読書記録】6月23日~7月6日に読んだ作品のお話
2週間分の読んだ作品の感想をまとめていきましょう。
1:6月23日~7月6日に読んだ作品
今回読んだのは以下の11冊。
・天嬢天華生徒会プリフェイズ
・才女のお世話 10
・双子まとめて『カノジョ』にしない? 5
・男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Side 1. ぷりくえる とぅ ぼーいず あんど がーるず!
・後宮見鬼の嫁入り 2
・溺れるベッドで、天使の寝顔を見たいだけ。
・転生王女と天才令嬢の魔法革命 11
・獄門撫子此処ニ在リ 4
・グリムコネクト 2
・魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 20
・異界掃滅のソルジャーメイド 2
2:読んだ作品についてのお話
※以下画像はAmazonリンク
天嬢天華生徒会プリフェイズ
うーん、ボチボチですかね。
超巨大な独立学園地区という世界観と、そこから展開できる多様な話というのはなかなか面白く今後の広げ方にも期待できる部分。序盤から伏線を張って、終盤の戦いでヒロインがそれを使っている所に繋がるのも面白かったかなと。
ただ、本作は叙述トリック的な部分を意識しすぎて、その伏線にされる個々の話が盛り上がりに欠けてしまい序盤から中盤までが淡々としてる印象を受けたり、同様にキャラ1人1人の掘り下げや魅力があまり見えてこないのは問題だったかなと。さらに個人的に序盤でオチを察していたのでなおさら微妙感ありました。
感想全文は以下のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part267】天嬢天華生徒会プリフェイズ - ぎんちゅうのラノベ記録
才女のお世話 10
今回も面白かったですね〜。
生徒会選挙後半戦。三つ巴の演説や討論会を通じて、人の心を掴むための王道と絡め手が飛び交う中で伊月がどんどんそれを吸収していき奔走するの良いですよね。
特にこの選挙戦は、そんな伊月の努力をする姿勢や彼の目指すスタンスだったり、あるいは雛子が応援する理由というところに、学園の仲間たちの輝かしい姿というものがあって、それをストレートに天王寺さんや成香の選挙に繋げているところが好きでした。王道の友情努力勝利を踏襲しながら、これこそ学生らしい青春というものを感じられる熱がある。
少し前にはマネジメントゲームで、経営とか大人の環境を見据えた内容やってたけど、今回みたいな学生らしい青春もちゃんとこうして両立ができるのは本作の強みだなぁと感じるところ。
さらに忘れてはいけないラブコメパート。今回新しい生徒会が決まり、次は文化祭。つまりはラブコメ定番イベント到来で、関係性に動きが出るか要注目。
それはそうと今回のラブコメパートで、雛子が天王寺さんと成香の脳破壊していくのめちゃ面白かった。牽制している意識はあるだろうけど、自分の牽制の威力を絶妙に把握していない無邪気さが、やっぱお嬢様なんだよなぁって思って可愛かった。天王寺さんも挿絵つき照れ顔の素晴らしい破壊力を見せてくれて可愛かったですし、ラブコメ的なヒロインではないでしょうけど新しいメイド服でなんかめっちゃうきうきしちゃってる人もいて可愛いなぁと。
とにかく次巻も楽しみです!
双子まとめて『カノジョ』にしない? 5
咲人を好きだという茜の登場によって、双子それぞれの危機感を煽りアプローチが過激になる一方で、咲人自身にも双子両方と付き合うことへのマインドを問うような巻。
当初から周囲には隠すことが前提にはあったけど、真剣であるなら少しづつでも理解者を増やしていかなきゃいけないと思うと難しいところ。それに、そういう覚悟はやはり閉じた三人だけの世界では問えないものですしね。
そして、幸せな三人だけの形を乱すような出来事が今後一切ないわけがない、と言わんばかりの不穏な気配があるようで? 次回も楽しみです。
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Side 1. ぷりくえる とぅ ぼーいず あんど がーるず!
prequelという言葉らしい、本編以前の時間軸のお話。 主に日葵が凜音と再会してから距離を詰めていくお話と、真木島が悠と関わり始めた頃のお話。
現在の本編の影響を読んでいると、まだこの頃は比較的マシなような、いやいややっぱり初期からやばいなと思ってしまうような……端的に言えばこの作品らしいキャラたちでしたね。
個人的に、真木島にちょっかいかけられ始めた初期の悠の態度があまりによそよそしいのなんか普通に面白かったです。
後宮見鬼の嫁入り 2
控えめに言っても素晴らしいという言葉しか出てきません。本当に良かった。
1巻に続き、話としては個々の事態を解決していきながら進んでいく形式。それぞれの事件の中で、死と生にまつわる内容をピックアップし、特に今回は亡くなった人に対する残される者の未練と別れという部分にフォーカスされていたように思います。そしてその内容を通じて、令冥と神喰の関係性にも切り込んでいく様が見事。
特に今回の別れというテーマは、人と人ならざるモノの命の時間の差に直結し、それは否応なしに二人がお互いにいられる時間をどのように捉えるのかという思考の問いへと繋がっていく。そしてそれは終盤の二人の決断へと確かに繋がり、神サマを愛した人であるからこその令冥、人を愛した神サマであるからこその神喰というものを強く感じることができた。
また輪廻転生の理の中で、一瞬と永遠と愛と、というものをこれほど魅力的に描けたのは本作の死と生を扱うテーマあってこそ。総じてこういうのが見たかったんですよ、異種族恋愛ってこういうところが良いの、と言いたい要素を存分に摂取できてわたしは大満足。
またメイン二人にフィーチャーした感想以外でも、今回の首謀者である令冥の兄の抱えていた問題と妹に向ける複雑な感情があってそこに被せるように皇帝と陵の主従であり兄弟である関係性を描いてきたり、人にとっての神サマの在り方というものを示してみせるのも上手かったなと唸らされましたし、全編通して隙がなく本当に面白かったですね。
溺れるベッドで、天使の寝顔を見たいだけ。
面白かったですね。
序盤こそいきなりえっな展開に突入して面食らうところがありましたが、行為を通じてメインの女の子二人の心情をしっかり掘り下げるし、話が進めばどんどん共依存のように落ちていく関係性にも関わらず、物語としては二人の外をどんどんと広げていくギャップがあるから、読み進めるほどに面白さが出てきた印象でした。中盤から二人が関わるとあるブランドの社長と副社長にまつわる話も、それ単独で心温まるエピソードだったりして良かったですしね。
感想全文は以下のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part268】溺れるベッドで、天使の寝顔を見たいだけ。 #ふたりで犯した秘密の校則違反 - ぎんちゅうのラノベ記録
転生王女と天才令嬢の魔法革命 11
今回は海で水着回ということで全体的に楽しい雰囲気の巻でしたね。
特にアニス以外の純粋なパレッティア組にはなかなか馴染みのない海や、それに伴う魚介類というものを前に前世の思い出補正もあってポロポロと口が軽くなって行動力もマシマシになってるアニスがその象徴。彼女の趣味と帝国の新たな名物にする実益を兼ねた魔法水着制作はとても楽しそうでしたし、それを着ての海水浴が目の保養。またナイトビーチでお忍びデートも良きかな良きかな。
しかし、一方でそんな夏の情緒を感じさせる水着回から一転して緊迫した事態が発生……しかも雪国での問題と来たもんだ。次回は冬回になるでしょうか?季節感の落差がすごい、けど楽しみですね。
獄門撫子此処ニ在リ 4
表紙の百合太極図からも分かる、撫子とアマナがてぇてぇの巻でしたね。
なんか今回、序盤から二人のやり取りがてぇてぇで満ちてただけでなく、今回の一連の事態の中で出会う獄卒と狐を通じて、二人の関係性にフォーカスしていく巻だったから、もう最高としか言えませんと。事態はこれまでにも匹敵するくらい混沌としてて規模も爆発的に広がってるものだったけど、だからこそその中でお互いの想いを剥き出しにする撫子とアマナが愛おしい。アマナのために嘘を口にする撫子、撫子のために本心が出てくるアマナ、ですよ。これ人外少女二人の魅力が溢れてますよ。
そしてそんな二人にフォーカスするための、今回の一連の話は隙がなさすぎて驚きますよ。撫子と同級生の交流。カシャリとドラセナそれぞれ面倒みの良い人だなと思いながらもイマイチ立場が定まらないよなと思っていたら、徐々に繋がっていく展開。狐に天狗に宗教に、かつての神去団地まで巻き込んでいくし。その1つ1つが読み応えあるのはもちろんだけど、1つ1つ重ねてちゃんと終盤の展開や撫子アマナてぇてぇを深めていくの上手すぎて本当にびっくりする。
ちなみに、わたしが今回いちばん好きだったのは謎の軽井沢に飛ばされてからの、野宿でも不便させないわとワイルドなカッコいいセリフを言う撫子と、現代的にスマートにホテル確保するアマナの会話劇です。そのあとのお風呂シーンも好きだった。本作にしては珍しい肌色満載なシーンが、本作ならではの撫子の羞恥心を引き出しててすこすこすぎた。
あとは白羽さんが法がない世界で爆発してるわ、自分正義極まってるわで、それも大好きだった。
グリムコネクト 2
今回はシンデレラのお話。
あとがきでも触れられていましたが、前回の引き方的に赤ずきんメイジーも協力して攻略するのかと思ったらいないのかいっ、とは思いましたが面白かったです。
今回も死に戻り系らしく1回1回死にながら少しづつ物語を進めていく様子は、やはり見てる分には面白いものです(羊飼いほどの悪趣味さで見てるわけではないけど)。ゲーム配信とか見てる感じの面白さ。
そしてその内容としては、シンデレラという物語に作者なりの解釈を踏まえてかなりアレンジしており、こういう既存の物語改変系の作品は素直にわたしの好みに刺さるところでした。
ただシンデレラ自身の意志というもの重視していたようですが、彼女を通じて主人公マヒルの性格というものが強調されてた他、シンプルにシンデレラのお母さんが強い(物理的にも、母親という子を持つ人間的にも)というエピソードだったもので、シンデレラのキャラが結局そこまで印象に残らなかったのは良いのか悪いのか。
とはいえ今回のメイジーの例を踏まえて、今後の攻略もマヒル単独で進めるなら、こういう各エピソードのキャラを通じてマヒルを掘り下げる方向性はアリかもしれない。
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 20
ザガンが意識不明の大ピンチで黒花は囚われの身。そんな状態で今動けるのは誰かという状態で、今回表紙を飾ったネフテロス&リチャード。
しかし中身を開けば、二人が所々で愛情を確認し合いながらザガンを目覚めさせるための情報収集……、すなわちビフロンス、カマエル、アスモデウスの過去へと繋がっていくような巻でかなり盛りだくさんの内容。
特に、トリを飾ったのはアスモデウスもといリリーの過去編、これまで以上の走馬灯死亡フラグ的状況になってしまっていて、次回へ続くという引き方はあまりにもあまりにも。……わたしはリリーにはフォルと再会して普通に日常を過ごせるような幸せがあってほしいと思ってるので、頼みますよ。黒花だけ逃がして助からないなんてことあっちゃダメです。シャックスとも合流したネフテロス一向、間に合ってくれ。
異界掃滅のソルジャーメイド 2
今回も面白かったですね〜。
ウルリカ隊の少女5人、その中に裏切り者がいる可能性アリと調査することを依頼されることから始まるお話。
アイリスにも秘密のその調査をするシオン、その中で見えてくる1人1人の抱えている秘密、それはこんな殺伐としていつ命を落とすか分からない世界にいる少女たちだからこその執着だったり拒絶だったり親愛だったりで、非常に読み応えがあった。
さらに他の部隊と関わることでアイリスにも友達が出来て、特別なシオン以外の世界が広がりつつ、友達と話し合えることで特別な人が自分に秘密を持っていることへのモヤモヤした気持ちにも向き合えるという、とても前向きな効果が生まれれて大変良きかな。
より一層、絆が深まるシオンとアイリスだけど、アイリスの存在を巡った上層部の動きが大きく、果たして今後どうなってしまうのかと気になるところですよね。ウルリカ隊の面々も不和だらけだったけど、最終的にはみんな良い顔してたと思うし、シオンとアイリスの助けになってくれると熱い展開かなと期待。
おわりに
今回の感想まとめはこんなところで。
ここ最近はやや読んでいる量が少ない影響もあるでしょうが、なかなかわたしの好みにドンピシャリみたいな新作に出会えなくて欲求不満ですね。7月の新作には期待したいところですし、積んである新作も読まねばと思います。










