【新作ラノベ感想part278】義妹5人いる
今回の感想は2025年8月の電撃文庫新作「義妹5人いる」です。
※画像はAmazonリンク
あらすじ(BWより引用)
ひとつ屋根の下、5人の義妹と紡ぐ青春グラフィティ!
高校二年生の宮永陸都はこの春、義妹ができた。それも……五人!?
しかし長女の地夏は大の男嫌いで、「私の妹たちに近づくな」と脅された!
心優しい次女の水緒とはこっそり距離を縮めていくも、ギャルの三女・火鈴には寝込みを襲われるし、四女・風香はお嬢様に見えて素のキャラとのギャップが凄いし、五女の空音は甘えん坊だし……。
突然始まった同居生活は、とにかく波乱でいっぱい!
そんな中、陸都は頑なに独りで妹たちを守ろうとする地夏の思いを知り――決意する。
「共同戦線を張ろう。お前と、俺による、妹たちを守る共同戦線だ」
ひとつ屋根の下で暮らしはじめた俺たちの青春ラブコメ、開幕!
感想
うん、良かったですね。
少し引っかかる部分はあったものの、それを差し引いても全体的に楽しく読むことができた作品でした。続巻もあれば読んでみたいところです。
本作はラブコメ、とかいうよりも家族モノの作品。
父親と二人暮らしの主人公の元に、父が再婚した義母の娘たち5人がやってくることから始まるまさしくタイトル通りの義妹が5人いるお話でした。
まず、全体的な雰囲気として、どこか懐かしさを覚えました。
義妹が5人、下は小学生で上は同級生まで、幅広いヒロインを最初から抱えている構成は昨今のラブコメでは減少しがちな複数ヒロインモノのそれですし。
そんなヒロインたちと1人1人、少しずつ打ち解けていくような話は美少女ゲーム的な雰囲気も感じるところですよね。
やはりこの手の雰囲気は個人的に良いね、と言いたくなる。
そして、序盤で度肝を抜いてきたのは、長女のファーストコンタクト。
スタンガンを突きつけて、私の妹たちに近づくなと主人公を脅す姿には、思わず声を上げましたね。
この女やべーなという気持ちと、この手のアグレッシブなヒロインは最近いないよなぁという気持ち。昨今の風潮の中にいると、前者の気持ちが大きくマイナスなイメージを持ってしまいがちではありますが、ラノベっていうてこういうヒロインもざらにいるよなという懐古厨みたいな気持ちで見るとわたしみたいな読者を掴む第一印象としては悪くなかったですよね。
そこからのお話は、ざっくり言えばそれぞれの義妹たちと少しずつ打ち解けていき、最後にはこのスタンガン脅迫長女の気持ちにもちゃんと触れていくような感じでして。
その中でわたしが良かったなと思うのは、ちゃんとキャラの背景が、現在のそのキャラがどうしてそういう行動を取ったのかという理由に繋がっているという点ですよね。それはスタンガンの下りもそうですし、それ以外の部分でもそう。
読みながら、キャラの気持ちを察していくような感覚。これはやはり文章だからこその旨味があるなと思った点です。同じようなジャンルの作品なら、漫画でもゲームでもできるけど、漫画だとやはりヴィジュアル的な部分に集中してしまいがちですし、ゲームもイラスト、音楽、画面上の演出などなどの要素がありますからね。
また、このようなメインのストーリーやキャラ以外の部分でも。
作者様の地元なのか力の入った舞台描写や、あまり見かけない方言かわいい系ヒロインなども読んでて楽しいところでした。
あとは、1点だけ触れておくべきは終盤の展開でしょうか。
ここは正直、良いと言って良いのかどうか悩む部分です。
端的に言って、展開が大味過ぎたかなと。序盤のスタンガンと同レベルで、いやそうはならんやろみたいな急展開やってきて、いきなり作品変わったかなと思うような浮いた内容が来ます。
ですので、それだけ見るとちょっと首を傾げたくなるものなのですが、その急展開そのものが長女の持つ妹たちへの想いと行動を見せるものにはなってますし、それがあったからこそ主人公もまた新しい義妹たちにどう向き合うか決めるきっかけにもなったことを踏まえれば、この展開もキャラを掘り下げるためのエクスキューズにはなってるのかなと理解はできるんですよね。そうすると一概に悪いとも言えないけど、でももう少し良い展開もあったのではないかとも、微妙なラインを通ってますね。
ともあれ、良かったところ気になったところそれぞれ言いましたが、
最初にも述べたように、全体的には楽しく読めましたし、続きも出たら読もうかなと思っています。
総評
ストーリー・・・★★☆ (5/10)
設定世界観・・・★★★ (6/10)
キャラの魅力・・・★★★☆ (7/10)
イラスト・・・★★★☆ (7/10)
次巻への期待・・・★★★☆ (7/10)
総合評価・・・★★★☆(7/10) 話としてはまだまだ全然これからという感じですが、楽しく読めたので続きに期待ですね。
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
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