ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part282】年下の女性教官に今日も叱っていただけた

 今回の感想は2025年4月の電撃文庫新作「年下の女性教官に今日も叱っていただけた」です。

年下の女性教官に今日も叱っていただけた (電撃文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 ドラゴンには勝てても、女の子には勝てない!?


 男だけの戦闘集団で生まれ育ったレオン。劣悪な環境から逃げ出し、道中でドラゴンを倒して美少女リリアを救出する。その才能を見込まれ、彼女が教官を務める勇者訓練学校に入ることになったのだが……。

 「またモン娘に負けたんですか。お仕置きですね」

  女の子に免疫がないせいで、あまりに無様な敗北を繰り返すレオン。そんな彼に納得がいかないリリアによって、お仕置きは日々エスカレートしていく。さらに同級生のシエラに赤ちゃん扱いされ、ギャルのフィオナにもてあそばれ、レオンの尊厳は行方不明! なのにレオンは、自分でも知らなかった「ある感情」に目覚めていく――?

 新たな自分の一面に気づいちゃうファンタジーブコメ、開幕!

 

 

感想

 シチュエーションをお楽しみください。

 そういうタイプの作品でしたね。

 面白いかどうかで言えば、わたしとしては普通でした。




 本作は、男だらけの集団で育てられ魔物と戦う力だけは一線級の主人公が過酷な境遇に耐えかね逃げ出した先で、女性だけの勇者訓練校の教官を務める少女に拾われることから始まるお話です。

 そして、主人公が性欲だけは有り余っているのに女性免疫がなさすぎて、女性に擬態する魔物(モン娘)にボコボコにされるのが大問題ということで、女性免疫をつけさせる必要があるということになるのですが……、




 まず言いたいのが、本作は話の方向性と、実際に作中でやっていることが絶妙にズレていたように思います。

 先述の通り、話としては女性免疫をつけようとすることが目先の目標となるわけですが。その目標のためにちゃんと行動するのは、主人公を拾った年下女性教官のヒロインだけなんですよね。

 しかし、本作にはヒロインが全部で3人います。残りの2人は異常なまでに主人公を赤ちゃん扱いしようとする子と、主人公を振り回して弄ぶギャル系女の子、この2人はそれぞれ主人公を自分の欲望の発散に使い、結果として交流が増えて主人公も女の子と触れ合うことになりますが目的意識があってやってるわけじゃないので基本的に脇道ですよね。

 話の大筋と本質的な繋がりが弱いんですよ。だから3人ヒロインいるのに、その中の2人のパートが今何やってるんだろう?って気持ちになってしまう。

 

 そして、その脇道が内容の過半数を占めれば、自然とそれこそが本作のメインの内容になってしまいます。

 しかし、それはあくまで脇道のヒロインとの交流でしかない内容。その内容に関しても、ストーリーで魅せるタイプでない作品ですので、物語やその中の変化でキャラを深掘りするような形の強みはあまり感じられませんでした。

 だからこそ、この作品は「そういうシチュエーションをお楽しみください」になるわけです。ヒロインに赤ちゃんプレイをされたかったり、弄ばれたかったりする人なら好きになれるものですよ、と。

 

 そして、個人的にこの手の内容は少し前に感想を書いた作品で散々好きであることを公言していますが、その上で本作の感想は最初に述べたような普通というものになっているのは、ここに理由がありますね。

 この作品は、話の大筋があるにも関わらず、そこを意識したキャラや展開の結びつけをせずにシチュエーション優先してしまっているんですけど、それじゃあフェチや性癖が感じられないんですよ。

 わたしにとっての性癖というのは、キャラに根付くものなんです。キャラがいて、そのキャラの設定があって、そこから生まれる言動があることで、初めてキャラ特有の雰囲気や状況が生まれてそこにえろすや萌えを感じていくものなんですよ。

 ですから、キャラが先行しているか、シチュエーションが先行しているかでは大きな違いがあります。言ってしまえばエロ系ASMRで即抜き系を買うか長編シナリオ系を買うかというくらいの違いです。そしてわたしの中で、繰り返し使うようなお気に入りの性癖はやっぱりどうしたってキャラとシナリオあってこそです。(また、きめぇ性癖暴露感想になってて本当に申し訳ないです)

 

 ともあれ、本作はシチュエーションこそ三者三様のヒロインごとに用意されていましたが、そこからフェチズムを掴むようなキャラの強みを感じられないため良くも悪くも普通だなという感想に留まったという話です。

 結果としてストーリーラインは機能せず、キャラもシチュエーションのためにあるようなハリボテのようになり、ストーリーを求める人もキャラを求める人もどちらにも刺さらないような中途半端さになっているのではないかと、個人的には感じてしまいました。逆にシチュエーションで楽しめる人にはぶっ刺さるのかもしれません。

 

総評

 ストーリー・・・★ (2/10)  

 設定世界観・・・★★ (4/10) 

 キャラの魅力・・・★☆ (3/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10) 

 次巻への期待・・・★ (2/10) 

 

 総合評価・・・★★☆(5/10) 要素要素は弱いですし、わたしの好みではないですが、シチュエーション特化している部分だけをフラットに見れば悪くはない気がするので低評価枠の星4以下にはしませんでした

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

bookwalker.jp