ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part287】クラスの美少女たちの素顔を、雇われた俺だけが知っている

 今回の感想は2025年8月のGCN文庫新作「クラスの美少女たちの素顔を、雇われた俺だけが知っている」です。

クラスの美少女たちの素顔を、雇われた俺だけが知っている (GCN文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 外では完璧、家ではぐうたら!?

 雇用から始まる、秘密だらけの裏表ラブコメ

 

 白常高校2年5組は、学校でも世間でも話題の絶えない3人の美少女が集まる「奇跡のクラス」。

 だが、奨学金のために勉強で気を抜けない角野祥平には関わりのない話だった。

 そんな中、家計の危機に見舞われた祥平は、学校に秘密でハウスキーパーのバイトを始めることに。

 ところが、雇われた家で出迎えたのは、高嶺の花のクラスメイト・完璧お嬢様の二条伊澄だった!?

 しかもクラスメイトだと気が付いていないのか、だらしないオフモードで接してきて……?

 

 秘密だらけのヒロインと、正体は言えない家事男子の、すれ違い裏表ラブコメ

 

 

感想

 本作はラブコメ作品。

 主人公の角野(かどの)は、奨学金で学校に通っている中、家計の都合から親の勤めるハウスキーパーのアルバイトを行うことに。名前の読み方を変えスミヤと名乗り、訪れた先にいたのはクラスで人気な3人の女の子たち。

 それぞれのヒロインの学校では見せない姿を見ながら、家事を行う中でスミヤとして徐々に打ち解けていく……、といった内容。




 まず、初期設定。なかなか面白いですね。

 自分だけが知っているあの子の秘密。みたいなものはラブコメのある種テンプレにもなっており、読者としてもヒロインの可愛らしい一面で楽しめる良いものですよね。かくいうわたしも最初に言及したように、本作では私服ゆるゆるヒロインというのを楽しめたと思っています。

 

 また、同じくらい昨今では半同棲系ラブコメというのもテンプレと化しており、ヒロインと主人公が家というプライベートな距離で触れ合うというものもありますね。それからラブコメ作品では往々にして何故か両親のいないひとり暮らし設定だったりも多くあるように思います。

 本作ではハウスキーパーのアルバイトという設定から、これらのままある設定を成立させる新しい視点を作っているのが、個人的には興味深いところでしたね。

 特にアルバイト中は、当然その時間帯に親がいないから家事を依頼されておりヒロインと1対1の状況が作れ、しかし親の存在そのものがないわけではなく、ヒロインとしては遅く帰ってくる両親への寂しさだったりという悩みが生まれ、主人公としてはそんなヒロインに何かしてあげたいと話を聞くくらいはと動きが生まれますし、両親とバッティングした際にさてただのハウスキーパーのアルバイトの立場でどうするかという話の流れも自然に動いているなと感じました。

 

 そして、主人公だけが知るヒロインの魅力がある一方で、

 主人公がバイト中は身バレしないように偽名でマスクも常につけているという状況から、果たして学校内で身バレしてからどんな動きがあるのかという、物語的に少し遠目の目標(面白くなりそうなポイント設置)ができているのも良かったですね。

 個人的な気持ちとして、やはり私服ゆるゆるヒロインの魅力を最大限発揮するには、普段からのギャップの大きさも重要だと思っていて、本作の設定では現状学校での交流が制限されているのが非常に惜しいなと思っているので……、果たして身バレしてから、ヒロインとしては学校での同級生としての姿で振る舞うのか、それともバイト中に散々見せてしまったゆるい姿を見せるのか、はたまたラブコメであれば女の子として意識してしまったら少しでも可愛く見て欲しいという気持ちで全く違う振る舞いが生まれるのか、そういうところまで是非描いて欲しいなと思っています。




 そして、個人的な不満……、とまではいかないかもですが。

 少しだけ言及しておきたいのが、ヒロイン3人の構成について。

 本作はタイトルで「美少女たち」とあるように複数ヒロインモノです。

 しかし、この1巻では基本的に表紙になっている子1人にフォーカスされます。それは多くのラブコメ作品がそうなのでしょうけど、本作はその設定上ヒロインとの交流が完全に1対1で進行しているため、1人にフォーカスすると他2人の影がどうしても薄くなってしまうのが勿体なく感じていしまいました。

 これなら1巻は1人だけに完全フォーカスするべきなのではないかと。けれども、そうなったとき2巻以降で新しいヒロインを登場させると、1巻では1対1ラブコメのように見せていたのではないかという不満が今度は生まれてきそうだなと思うと、その塩梅は難しいですね……。

 ですので、ひとまずは他の2人ヒロインへのフォーカスも楽しみにしておくので良いでしょうか。

 

 

総評

 ストーリー・・・★★☆ (5/10)  

 設定世界観・・・★★★☆ (7/10) 

 キャラの魅力・・・★★★ (6/10)

 イラスト・・・★★★★ (8/10) 

 次巻への期待・・・★★★☆ (7/10) 

 

 総合評価・・・★★★(6/10) 設定がなかなか面白く、今後の展望としても気になるところですね。現状はまだまだこれからといったところ。

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

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