ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part300】堕天使陛下の仰せのままに え?俺が黙示録戦争を終わらせるんですか?

 今回の感想は2024年11月のMF文庫J新作「堕天使陛下の仰せのままに え?俺が黙示録戦争を終わらせるんですか?」です。

 ※2025年2月に2巻が発売されてますが、今回は1巻の感想です。

堕天使陛下の仰せのままに え?俺が黙示録戦争を終わらせるんですか?【電子特典付き】 (MF文庫J)

※画像はAmazonリンク

 

 

 

あらすじ(BWより引用

 無気力高校生が、高慢『陛下』にパシられて世界を救う!?


 誰もが、誰かのいうことをきいて生きていく。

 ……なら自由ってなんなんだよ~。

 

 そう思った俺・斑目真一は、高校をサボって、街の小さな便利屋『英国屋』でバイトをしている。

 店主のエリさんはちょっと不思議なお姉さん。自称『陛下』で、首にガラスが刺さっても死なないし、『国事勅令(キングス・オーダー)』で俺の身体を操ったりもする。
絶対普通じゃないんだけど、超いい香りがする美人だから俺はいつも一緒にいる。

 今回の依頼は女の子が失くしたキーホルダー探し。でもいつのまにか、天使と悪魔の『聖杯』争奪戦に巻き込まれることに。

 真剣なバトルは俺たちのテンションとはちがうくないですか~、って感じだけど、俺は陛下に従ってしっかり戦う。陛下が世界で一番やさしいって知ってるから。

 

「全ての敵を打ち倒せ。女王陛下の名の下に」

「イエス、ユアマジェスティ(女王陛下の仰せのままに)」

 

感想

 うん、面白かったですね。

 キャラ良し、アクション良し、ストーリー良しで終始楽しく読むことができた作品でした。



 本作はジャンルとしては現在ファンタジーでしょうか。

 学校をサボり、謎の多きお姉さんエリが営む便利屋「英国屋」でアルバイトする主人公・斑目が、後輩の女の子からのささいな依頼をきっかけにして、天使や悪魔が入り乱れる戦いの渦中に巻き込まれていくお話です。



 最初にも言ったように、本作全体的に良かったと思っているのですが。

 その中でも特にわたしが好きだったのは、主人公・斑目と彼が陛下と仰ぐエリの関係性とスタンスですね。

 美学。粋。そして品格。そういう彼ら自身の心の中にある、何かをするにあたって大切にしなければならないところを一貫している姿が作品全体に染み渡ってるなと感じるんですよ。

 例えば「英国屋」という便利屋を営み、その中でエリから常々品格を大事にするようにと言われ続けている斑目の日常。その品格教育そのものが重要なのはもちろん、そういう日常の中で斑目に接するエリの態度や、それを見ながらこの人だからこそ信じようとする斑目の気持ちが、どんな難事件でも解決できる2人の力と絆になってるんだなと感じるのが良いんですよ。

 エリの「私のことを好きすぎる誰かさんがいるようで」とか、斑目の「仰せのままに」といった軽口混じりの信頼からしか出てこないような言葉にちゃんと気持ち籠もってるの分かるのエモいです。

 さらに2人の出会いのエピソードが語られる終盤があると、ああこの2人だからこそお互いに似ている部分があって英国屋のスタイルになったんだなと分かる構図がさらに良いなと。何か特別な見返りを求めているわけではないんだけど、それでもやっぱり誰かの役に立てたときに顔がくしゃっとなるような喜びがあって、でもそれを自分からは主張しないともすればヒーロー様な在り方はハードボイルドとかそういうものに通ずる格好良さがありますよね。

 また、本作の物語そのものは天使だの悪魔だのがどんどん出てきてシリアスも多くてドンパチばかりやっているけれど、その中でも2人のどこかおふざけのような気楽な態度は変わらず、それが良い意味での雰囲気のギャップを生み出すだけでなく、どんな状況でもこの英国屋のスタイルは変わらないというのを有言実行してくれてるのを感じるのが好きでした。エリの「依頼はどんなときでもパーフェクトに」というセリフが普通にめちゃくちゃかっちょいいんだよなぁ。

 

 と言う具合に、とにかく主人公の斑目とエリ陛下を見てるだけでも感想として言いたいことがいっぱい出てくるような作品。キャラと物語とが本当に密接に連携して魅力を発揮してるって感じで最高でしたね。



 あと本作では、他の方の感想を見たりするとよく言われてるのが洋画のようなアクションシーンといったものでしょうか。

 正直、洋画に馴染みがないのでこのあたりの趣はあまり感じ取れていないのですが、それでも本作のアクションシーン、バトルシーン、良かったですよね。これはやっぱり、先にも述べたような、2人の生き様というのがバトルアクションにもしっかり反映されているからだと思います。



 それから、タイトル回収ですよ。

 天使や悪魔が入り乱れる世界観で、堕天使陛下だったり黙示録戦争だったりとタイトルの気になるワードの意味は概ねこういうものなのかなと理解できるようなものではあったのですが、しっかり終盤でバシッとタイトルの形を明確にしてくれるものがあって、続巻への期待値が大きく跳ねたのは正直予想外に刺さった部分ですね。

 2巻も買ってあるので早めに読まねばです。

 

総評

 ストーリー・・・★★★★ (8/10)  

 設定世界観・・・★★★★ (9/10) 

 キャラの魅力・・・★★★★☆ (9/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)  

 次巻への期待・・・★★★★ (8/10)

 

 総合評価・・・★★★★(8/10) 英国屋の2人だからこその大事なものを守れる生き方に天晴

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください↓

bookwalker.jp