【新作ラノベ感想part304】愛を知らない捨てられJKを全力で甘やかしたら俺まで幸せにされた件
今回の感想は2025年9月のHJ文庫新作「愛を知らない捨てられJKを全力で甘やかしたら俺まで幸せにされた件」です。
※画像はAmazonリンク
あらすじ(BWより引用)
婚約者に浮気された会社員・夏樹颯太は親に夜逃げされたJK神崎愛莉を助ける。愛を知らない彼女に愛情たっぷりに接すると愛莉はすっかり颯太に懐き、密かに恋心を抱くように。心優しく料理上手な愛莉との穏やかな日々に、颯太も幸せを感じていた。そんなある日、母親から婚約者を紹介するよう催促されて困っていた颯太に、愛莉は恥ずかしそうに言った。
「わたし、一日だけ颯太くんの婚約者になれませんか……?」
相性抜群の二人が紡ぐ、幸せしかないハピハピ同居ラブコメ!
感想
良かったですね~。
ヒロインの幸せを守るのは大切。心温まる作品でした。
本作はタイトルが示す通りの内容と言えばその通り。
導入としては、結婚目前に彼女の浮気が発覚した社会人主人公が、傷心を紛らすため呑み耽っていたところ、親に借金を押しつけられて売られたヒロインと出会い、もう使わなくなった結婚資金だと言って彼女の借金全て一括で払い、彼女を引き取ることから始まる感じでした。
この序盤はなかなか「おおう」と思わず言ってしまいそうなところもありますが。
個人的に良かったなと思うのが、浮気された主人公がちゃんと良い人だったことですね。
というのも少し勝手な偏見があったりしますが、浮気されたとか寝取られたとか言う主人公はそれなりに見ますけれど、結構な割合で「それは君にも問題があったのでは?」と思うような主人公がいるんですよ。そうなると素直に主人公の立場がなんてひどいんだと思って見ることができなくなって、個人的にはあまり好ましくないなと。
その点で、本作の主人公はそもそも浮気が発覚するまでも気難しい彼女とどうにか上手くやっていこうと努力してましたし、その上で彼女の浮気が発覚したからそれを区切りにし、そのあと酔っていた勢いも多少はあったにしろ目の前の女の子のためにポンと大金を出すほどのお人好しとくれば、本当に良い人なんだなと分かります。
もちろん翌日になって、酔いが覚めてから改めて状況を把握してからも、一切気持ちが変わることなく、むしろ改めて大人として責任を持って引き取った子を守ってやらねばというスタンスになるのも非常に良きかな。
本作は形式的には、年の差ラブコメになるのでしょうけど。主人公目線では終始、保護者、大人としてヒロインに接すること、ただそれも守るだけではなく高校三年生18歳のもう成年大人として踏み出し始める時期の子の意志を尊重しようとする態度、それが一貫されているのも好感を持てるところでしたね。
そして、そんな大人で、初めて自分に優しく接してくれる彼だからこそ。
ヒロイン側としては信頼、好意、そして初めての恋慕という感情に繋がっていくことは非常に納得感もあり。是非とも、幸せになってくれという気持ちにもなります。
もう少し言えば、最初こそ主人公からの優しさにどう返せば良いか戸惑い、迷惑じゃないかと心配になる彼女が、少しずつ心ほぐしていって、彼に想いを寄せていき、そしてとある出来事を前にしてちゃんと自分の気持ちで大切な人なのだと、一緒にいたいのだと言えるようになる過程があればこそ、彼女を見守る一読者としての気持ちが深まるというもの。
そんな彼女の素直な気持ち、無垢な気持ちが、それまで気難しい元カノに振り回されていた主人公にとっての安らぎにちゃんとなっているのも良いですよね。
また、浮気した主人公の元カノやヒロインを捨てた親なんかのどうしようもない人がいる一方で。主人公ほどの良い人がいる、そしてこの親にしてこの子ありと思えるようなちゃんと優しい主人公の家族がいて、ヒロインの事情を聞き新味になってくれる温かさも良きものだなと思いました。
あとは話としては、次回はヒロインの学校での様子にも触れることになりそうですが、そこで良い友人ができたりするといいなと思いますし、そこから主人公との関係の話が転がっていっても面白そうな気がしますね。どのくらい重点がおかれるかは分かりませんが、気になるところです。
総評
総評
ストーリー・・・★★★ (6/10)
設定世界観・・・★★☆ (5/10)
キャラの魅力・・・★★★★ (8/10)
イラスト・・・★★★ (6/10)
次巻への期待・・・★★★★ (8/10)
総合評価・・・★★★★(8/10) やはり幸せなのがいちばんですね
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
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