ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part308】遥か遠くのスターライト

 今回の感想は2025年10月の電撃文庫新作「遥か遠くのスターライト」です。

遥か遠くのスターライト (電撃文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 私たちの宇宙計画、始めます。

 

 地球に巨大な宇宙船が不時着。ウサ耳しっぽなモフモ星人が日本にやってきて、はや30年。銀髪の少女、ルーフェニッピカランニュ・ファーミィ(通称ルー)は、どこか寂しそうに地球で暮らしていた。

 そんな『ぼっち』な彼女に気づいた高1少女、花宮陽奈乃は『手作り宇宙船』で、遥か彼方にあるルーの故郷に手紙を届けることを思いつく。もちろん技術も予算もゼロ……でも情熱は無限大! 科学に詳しい天北宙理、頼れる生徒会長の御船真帆に声をかけ、少女たちだけの宇宙開発『コードネーム:マカロン』が始まる!

 涙も笑顔も一緒に分け合いながら、今日もまた少女たちは星を目指す。

 これはきっと宇宙に届く、私たちだけの物語。

 

感想

 日常ガールズコメディ:SF=9:1って感じでしたね。

 ですので、女の子たちの騒がしくも楽しい日常というものでは普通に楽しめたかなと思います。

 ただ、SF部分の設定も結構しっかりありそうな雰囲気があって、でも本作の主題はそっちじゃないからとスルーされていたのはちょっと勿体ないかと思ったりもしましたし、そっちを楽しみに読んだ人は肩すかしかもしれません。



 本作はうさ耳としっぽを持つ宇宙人モフモ星人が地球に移住してから30年あまりが過ぎた世界で、高校1年生になったばかりの少女・花宮陽奈乃が寂しげにしているモフモ星人の少女ルーに声をかけるところから始まるお話です。

 

 ルーちゃんから話を聞くと、どうやらモフモ星に行ってみたいのだということで、行動力の塊な陽奈乃は宇宙船を作ってSOSの手紙を送ろうと言い出して、クラスメイトの科学オタク少女や生徒会長の先輩の力も借りながら宇宙線を作ることになります。

 ここから、とあるきっかけから本場の研究所の人々の力を借りたりして、ガチで本格的な宇宙船を作ったりするのですが、先述の通りこの辺りの話はあまり深掘りされないところでした。

 

 

 メインは楽しい日常です。

 まぁ、これは序盤からそうだよねというところ。

 モフモ星人がやってきたのは1世代前くらいの頃、ルーはモフモ星人であっても実際にモフモ星で生きた頃はない女の子。そんな女の子がモフモ星に行ってみたいというのは、今に満足できていないから、場所が変われば何かが変わるかもしれないという考えくらいしかないでしょう。

 であれば、ルーの悩みを根本的に解決するには、宇宙船を完成させてモフモ星に行く方法を確立することではなく、その今に満足できない心を満たしてあげることになるわけで、そうすると楽しい日常を重視するガールズコメディに寄るのも納得ですね。

 そういう意味ではちゃんと序盤から、物語の方向性を示した上で、ガールズコメディというのがただの日常として流されるだけでなくルーにとって大切なものであるという意味を自然に持たせている点は、日常系でありながらラノベとして1冊の物語性をしっかり担保していて良かったなと思っています。



 そして、その日常系として様々なイベントがあるわけですが。

 その中身も良かったと思ってて、特に最初の研究所の一般公開イベントと、文化祭的なやつの屋台をやるお話での、科学オタクなクラスメイト天北宙理がけっこう好きでした。

 研究所での一件では、目をキラキラさせながら自分の興味に真っ直ぐすぎるがあまりちょっと単独行動もしちゃうようなところがあったりしたけれど、屋台運営では客引きのためにダンスをしようとなったときにいちばん最初に協力するような姿があり。

 ギャップというわけではなく、むしろちゃんと自分の好きなことやるべき目的、そういうものには自分の恥とか不得手とかを気にせずにやれる性格というのがカッコいいなと。素直に好感の持てる子だったんですよね。運動音痴なのもテンプレっぽくて可愛いし。

 逆にもう一人の仲間である会長さんに関しては、1冊の中ではどうも掴み所のない人だなという印象が最後まで続いちゃったかなと。お嬢様ゆえにちょっと金銭感覚がみたいな萌えエピソードくらいだと、ちょっとキャラとして弱い気がしました。

 

 メインの二人、陽奈乃とルーに関しては正直なんともですかね。

 陽奈乃のあまりに考えなしな行動の数々は、個人的にどちらかと言えばあまり好ましくないタイプなんですけど、ルーみたいな引っ込み思案の女の子を引っ張り回すにはこのくらいのバイタリティがないと話として成立しないもんなぁって思うと受け入れざるを得ないみたいな感じです。そしてルーも、そんな陽奈乃と出会って心の寂しさが埋まったならそれで良いかなと。

 キャラとしての好みはあまりないけど、日常系コメディとしては高得点みたいな二人組でした。




 さて、そんな感じですかね。

 まとめると宇宙関連のアレコレはさらっと受け入れて、日常系として楽しめば悪くない作品でした。

 

総評

 ストーリー・・・★★★ (6/10)  

 設定世界観・・・★★★ (6/10) 

 キャラの魅力・・・★★★ (6/10)

 イラスト・・・★★★★ (8/10)  

 次巻への期待・・・★★★ (6/10)

 

 総合評価・・・★★★(6/10) 最後に超素直な一言、めちゃくちゃきらら系っぽいやつですね(だから、ラノベとしてこういう作品を読む必要あったかな感がないとはいえない)

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください↓

bookwalker.jp