ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【シリーズまとめ感想part45】クロックワーク・プラネット

 いつもと同じシリーズまとめ感想……、ですけど。

 今回は昔読んでいたシリーズの感想なので昔の作品を思い出して「あ〜あれが良かったよなぁ」と言うだけの感想になります。というか、リューズさん可愛いを言いたいだけ!

 

 というわけで、今回紹介するのは「クロックワーク・プラネット」です。

 講談社ラノベ文庫より2013~2015年に刊行されていた全4巻のシリーズ。作者は榎宮祐/暇奈椿。イラストは茨乃

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)クロックワーク・プラネット2 (講談社ラノベ文庫)

※画像はAmazonリンク(1巻および2巻)

 

 まずはいつものように本作の概要をざっくり説明。

 

””世界は既に滅びている――はずだった。

 かつて突然にやってきた世界の終わり。それはとある一人の人物「Y」と呼ばれる者の手によって回避された。寿命を迎える惑星、その全ての機能を歯車によって再現することで人々を救ったのだった。

 そんな時計仕掛けの惑星――クロックワーク・プラネット――で生きる主人公・三浦ナオトの家にある日謎のコンテナが落下してくる。コンテナの中にいたのは「Y」によって1000年前に製造された自動人形リューズ。

 二人の出会いから世界の運命の歯車は動き出す””

 

 こんな感じの作品ですね。

 ちょっとSF寄りなファンタジー作品、というジャンルになりましょうか。

 

 そんな本作の感想は「リューズさんマジで可愛い!!!」これにつきます!

 

 

1:世界一可愛いラノベヒロイン

 本作のメインヒロインであるリューズさん(1巻表紙の子)

 

 彼女は今まで読んできた全てのラノベの中で最も可愛いヒロインです!(※個人の主観に基づくものなので異論反論はたくさん受け付けます)

 

 まず表面的な属性だけを見ても。

 銀髪!

 機械!

 従者!

 という、完璧すぎるロイヤルスイートフラッシュなみの神々しさを放っているのは言うまでもないことなのでしょうが、重要なのはこの属性の魅せ方なんですよ!

 

 わたしが彼女を好きになる最初の大きなきっかけは間違いなく1巻の羞恥プレイ……もとい、こくこくこくのところでしょう!

 

 リューズさんは周囲から毒舌フィルターでもかかっているのかと言われるくらいにナチュラルな毒を吐く女の子でして。

 ここには彼女自身が世界最高のオートマタであるという自覚と自負もあるのでしょうけど……。

 

 ともあれ、そんな彼女はオーパーツとして現代の誰も修理することのできなかった自分のことを初見で完璧に直してしまったナオトのことは世界で最も優れた人間だと認識していて。

 しかし、生来の毒舌気質のせいでその認識が正しくナオトには伝わっていないわけなんですよね。

 

 そんな中でナオトからの結婚してほしいという突然のプロポーズ。

 

 これに対してリューズは「(自分のような従者が世界で最も優れたナオト様と結婚するなんてあり得ないのだから)身の程を弁えてください」と言うわけです。

 

 ナオトからしたら、リューズは完璧美少女の高嶺の花であるわけだから完全に玉砕したと思って意気消沈するわけです。

 しかしその後の会話の中でリューズの意図に気づいたとき、彼女の毒舌をなしに本心を聞くために「どのくらい好きなのか、適切な回数だけ頷いてほしい」と、そういうわけです。

 

 こくこくこく……、と永遠にも続くほどのリューズさんの首肯。

 

 それが顔を真っ赤にしながら!

 挿絵付きで!

 行われるわけですよ!

 

 その際のリューズさんの羞恥心が分かる歯車の挙動の描写だったり、その後の照れ隠しのような毒舌だったり、もうとにかくこれが可愛かったわけですよ!!

 

 

 その後はもうリューズさんが何をしても可愛いわけです!

 特に毒舌混じりで嫉妬する姿だったり、自分の話を聞いてくれないナオトに怒ったり、自分だけナオトの女装姿を見れなかったことに悔しがったり……、たぶんリューズさんは女神か何かの化身なんですよ間違いないそうに決まっている!

 

 とりあえず、言いたいことはただ一つで。

 

 

 リューズさんは世界一可愛いラノベヒロイン!

 

2:圧倒的な世界観と物語の緩急

 わたしの中でこの作品はヒロインが世界一可愛いという印象が強いのですが……、ぶっちゃけ内容に関しても抜群に面白い!

 

 まず世界観。

 世界の全てが歯車によって再生されている、という最初から特殊すぎる設定。SFファンタジーと言えるだろう世界観が目に浮かぶように描かれる。

 設定っていうのは複雑であればあるほどに、それ相応に生じるだろう読みにくさがこの作品にはほとんどないんですよ。

 それは間違いなく作者の力量によるもの。

 本作はノーゲーム・ノーライフで有名な榎宮先生が作者の一人として携わっていて、ノゲノラでも感じられるような””小難しい設定を独特なテンションとコメディのノリで魅せる””という味わいが、このクロックワーク・プラネットでも存分に感じるんですよ。

 

 これがおそらくリューズさんのヤバい可愛さを生み出す秘訣でもあるのでしょうけど……、

 

 つまるところ物語としての緩急、シリアスとコメディ、お固く締める場所とふざけていい場所、それがメリハリをつけて描かれるんですよ。

 だからこそキャラの魅力で攻めるシーン、物語の緊迫感を示さなきゃいけないシーン、クライマックスで一気に読者を突き落とすような盛り上がりを見せるシーン、そのどれもが格別に面白くて、常に物語の波に呑まれるような没入感を味わうこともできるのです。

 

 特に本作の大きな山場である3巻はもう読む手が止まらないで心臓バックバクの状態が続きますから、ヤバイのよ!

 

 というわけで、クロプラはヒロインが可愛いだけでなく、めちゃめちゃ面白い作品でもあるんだぞというわけですね。

 

 

3:続巻……、どこ??

 めちゃくちゃ面白いし、リューズさん可愛いし、そんな素晴らしい本作ですが……なんと未完結……。ラノベあるあるの闇を抱えているんです。

 そして本作の続きが出る可能性はほとんどないと思われます。

 

 というのも、本作は作者が榎宮祐さんと暇奈椿さんの二人で、共同執筆の作品になっているんですよね。その経緯とかは省略するとして、そんな二人がもともと3巻までしか書く予定がなかった作品なんですよ。

 なので3巻では一つ区切りがつく内容になっています。

 しかし4巻のあとがきにて語られた内容が「アニメやるなら4巻も書こうかなって話してたら本当にアニメ化したのでノリと勢いで4巻を書いた」なんですよ。そのノリと勢いで書いた結果4巻は色々伏線やらを張ったままで終わるというものになってるんですよねぇ……。

 なので、わたしは続き出ないと思ってます。出たら泣いて飛び跳ねて発狂しますけど、出ないと思ってます。……本当にこの続巻出ないラノベの闇ですよ。

 

 なので、わたしはこの作品を読むなら3巻までで満足しておけ、とはいつも言いたくなるのでこの感想でも触れることにしましたと。

 

4:巻別満足度と総合評価

 最後に本作の巻別満足度と総合評価です。

 このグラフを見ての通り、どの巻も非常に満足できた作品です。

 ただ既に述べたように続巻が出ないということを考えると、やはり4巻は少しモヤモヤした気持ちが残ってしまいますね。

 

 そして総合評価です。

 シリーズ全体を通しての満足度は ★10/10

 個人的神作です!!

 

おわりに

 というわけでおわりに。

 クロックワーク・プラネットとは

・ヒロインが世界一可愛いラノベ!!

・リューズさんマジ天使!!

・機械ヒロイン最高!!

 という作品です(違うそうじゃない)

 

 気になった方は是非一度読んでみてください。

 今回はこれでおしまい。

 最後にAmazonとBOOKWALKERの1巻リンクを張っておきます。

 

Amazonリンク

 

BOOKWALKERリンク

bookwalker.jp

 

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