ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】7月3日~9日に読んだ作品のお話

 今週も読んだ作品の感想をまとめていきます。

 

 

1:7月3日~9日に読んだ作品

 今週読んだのは以下の8冊ですね。

・小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ

・才女のお世話 6

・悪いコのススメ2

・SSSS.DYNAZENON CHRONICLE

・魔女の怪談は手をつないで 星見星子が語るゴーストシステム

・Wメイドで生徒会!

・廃公園のホームレス聖女 1巻

・お隣さんな教え子と甘い◯◯

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

・小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ

小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ (講談社キャラクター文庫)

 仮面ライダーマッハ、詩島剛の成長と再出発のための1冊でした。
 ロイミュード撲滅から時を経て、進ノ介と霧子の結婚披露宴の日に事件は起こる。それはかつてロイミュード事件に関わった犯罪者たちの集団脱獄とそれに伴う数々の過去の模倣事件。

 これまでの戦いを嘲笑うようなリフレイン。それはドライブ本編を通じて存分に語られてきた剛のロイミュードへの複雑な思いや、大切な姉ちゃんの幸せを阻もうとする者に対する怒りを刺激するのには十分過ぎて……。
 けれど、マッハになると決意した過去、ロイミュードと戦った日々、剛にとって特に大きな意味を持った西堀玲子の事件、そしてチェイスを失った悲しみ、その全てに向き合って前に進む。一連の事件を通じて見せた剛の成長が非常に良かったです。

 それはそうとして仁良課長の声が脳内再生余裕過ぎてヤバいですねww

 

・才女のお世話 6

【電子版限定特典付き】才女のお世話6 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました (HJ文庫)

 今回もとても満足!
 二学期になり新たな授業として経営シミュレーションゲームが始まった新章開幕といった立ち位置の巻。これまでと若干毛色が変わった感じも確かにあるけれど、伊月自身の雛子たちに並べるように学んでいきたいという方向性からしたら、こういう真面目にビジネスに向き合うという内容はどこか必要になったでしょうし、それを授業の一環でゲームというエンタメで表現していたのは良かったのではないかと。

 そんな今回のシミュレーションゲームに関して所々でしっかり「これはあくまでシミュレーションであり、学びの一環であること」を意識しており、伊月が現実的には悪手とも思える経営方針を試してみる向き合い方をしていたのも個人的に好感触でした。

 そしてラブコメとしての魅力は純粋な量で言えば減ったかもしれませんが。質で言えば、むしろ雛子が恋心を自覚したことでより一層味わい深くなっていたように思います。

 というか、普通に雛子がかわええんじゃ。
 今まで恋として意識していなかったけど、普段のぐーたらな姿をちょっと直した方がいいかなってあたふたしてる感じとか。寝癖見られるのは恥ずかしいけど、伊月のモーニングコールは受けたいという二律背反から、自力でがんばって1回起きて寝癖を軽く直してから布団に入りなおすとかいうちょっとアホっぽい行動してるのが恋してるなって感じですごい好き。あとは天王寺さんに張り合ってたりね。物理的な距離の力でマウント取ろうとしてるのが微笑ましい。ドヤ顔可愛い。

 

・悪いコのススメ 2

悪いコのススメ2 (MF文庫J)

 学校を乱すような行いは、おそらく多くの人から見たらそれは間違っている悪行なのだろうけど。理不尽な目に合って、嫌な気持ちを抱えている側からしたら、そんなのふざけるなって話ですし、どこかにぶつけてやりたいって思うでしょうよ。

 純粋な善悪とかで決めたくない感情の話。

 今回は優等生な彼女や、新米教師の心に触れるお話でしたが。様々な立場からの思いがあることで、より一層に誰だってぶちまけたい感情を持っているんだってことが伝わってくる。そしてそんな新しい仲間が加わったことで膨らむ感情とテロ行為が、どんな爆発をおみまいしてくれるかが楽しみで仕方ない。

 あとは胡桃と蓮の関係性。これももう見てて癒やされる。不純で特別な相棒というか。恋人のように見えながら、別に事実そういうわけでもないという感じが、ね。どこまでやっちゃいましょうか? って本当にやりきちゃう胡桃さんよ。

 

・SSSS.DYNAZENON CHRONICLE

SSSS.DYNAZENON CHRONICLE (ガガガブックス)

 あぁ〜、よもゆめがてぇてぇ!

 7月15日で時間が止まって、蓬以外の全員の記憶が2ヶ月前に戻ってしまっている不思議な世界で起こる怪獣との戦いを描いたお話。
 リスタートしたダイナゼノンメンバーとの関係性に戸惑ったり、逆に徐々に記憶が回復するどころか未来の世界の記憶まで持ってしまったメンバーたちに翻弄されて、かと思えば本来の世界線ではありえない怪獣優勢思想のメンバーとカラオケしたり? 時間が絡まる不思議な場所だからこそ、無数の可能性、関係性に思いを馳せられる1冊でした。

 そして、そうなるとやはり夢芽さんの愛が重くて可愛いのでした。

 

・魔女の怪談は手をつないで 星見星子が語るゴーストシステム

魔女の怪談は手をつないで 星見星子が語るゴーストシステム (MF文庫J)

 面白かったですね〜
 オカルト大好き配信アイドルの星見星子と、その幼馴染で主人公の少年。二人が「魔女の怪談」と呼ばれる、聞いた人がそれを実体験することができる不思議なオカルトと出会うところから物語が始まるお話です。

 本作はいくつかの怪談話の体験編と解決編が交互に繰り返される連作短編のような形式を持っていて。そしてそれと同時に、魔女の怪談が持つ3つのタブーとその奥にある真実へ触れていく1冊の大きなミステリも持っている感じの構成です。


 そしてこの前者に関しては正直、それ単独でめちゃめちゃ面白い怪談話だとなることはなかったですね。
 というより、後者の大きな謎に対する伏線だ、っていうのをむしろ前面に押し出しているような構成で読者から見ても「なんかこの描写変じゃないか?」「これは伏線っぽいな」と思わせる部分が多々あった感じですので。

 

 なのでメインとなる後者の部分に注目すると。

 これが中々に強烈なインパクトがあった。

 それもオカルトやホラーという恐ろしさではなく、人の心の闇が生み出すファンタジーによる衝撃と言った感じで……、結局いちばん怖いのは得体の知れない何かよりも人間なんだよ、みたいな感じ。

 なので、数少ない主要キャラそれぞれの意図が交錯して真実に辿り着く終盤は非常に読み応えがあって良かったです。実体験できる怪談話という性質も使った、物語と現実が曖昧になっている入れ子構造のような感じもフィクションらしさがあって個人的な好み。

 そして最後の1ページまで気を抜いてはいけない。二転三転しながら「うへぇ……」と言わせるような展開が何度もやって来ました。

 

 一応、まだ発売から4ヶ月程度なので新作感想としてあとで記事1つ作ります。

 内容は今回ここで結構話してしまっているので、ほぼ同じになるかと思いますが。

 

・Wメイドで生徒会!

Wメイドで生徒会! (美少女文庫)

 久々の美少女文庫さん。てぃんくる先生のえっちなイラストいいね、と思ってブックオフで見つけたのを読んだのです。

 で、率直な感想を言えば「おねショタっぽいけど、おねショタではない……?」という感じ。

 ざっくり言えば、高校一年生の御曹司、性に関して無知な主人公に対して、父から息子を男にしてやってくてと専属メイドになった生徒会長&副会長ヒロイン二人のお話でした。すると、高校生でここまで無知ということがあるのか、と気になってしまう部分。

 ぶっちゃけた話ですけど主人公はちゃんと年齢的にもショタにして、御曹司でめっちゃ頭いいから高校に飛び級してるんだ、くらいの設定で良かったんじゃないですか?

 その方が素直におねショタとして楽しめますって。

 続いてヒロイン二人について。これがまぁヒロイン格差ありまして……。

 片方が幼い頃に会ってて、お互いに初恋相手らしいです。明らかにこっちが優遇されてる感。実際本編では、もう1人の子ともえっちな行為をしながら基本的に主人公は僕は好きな子がいるに……、という感じで。また正妻ポジというか、正式に恋人という立場に収まるのも妥当にその子で。

 Wヒロイン作品にしては格差が目立ってた気がします。

 

 まぁ、要約すると、てぃんくる先生のえっちなイラストで満足しておくに限りますね。 

 

・廃公園のホームレス聖女 1巻

廃公園のホームレス聖女 最強聖女の快適公園生活 (GAノベル)

 第七王子がとにかくキモい! 作中でも散々害虫呼ばわりされて汚物のように見られてましたけど、もう本当に気持ち悪いもの、さっさと消えてほしいので聖女三人組には是非ともがんばっていただきたい。
 というわけで、そんな気持ちの悪い王子に酷使され続けたことで限界を迎えた聖女アルムが辞表叩きつけて飛び出すことから始まるお話です。

 王子の言い分としては、アルムは素晴らしい才能を持っているのだからそれを示すために仕事を多く割り振り、ときには厳しく接していただけとのことですが。それで相手が追い込まれているのを気づかないのがまず最低ですし、その上アルムが飛び出してから聖女三人組や聖騎士たちから「お前が悪い」と散々言われても自分が悪いと認めないのが本当に気持ち悪い。果てに自分が悪いと自覚してからも、俺はあいつが好きだったんだ、とか言い始めたときには本当に鳥肌が立ちました。「アルムを迎えに行かなきゃ」という発想も気持ち悪いし、とにかく気持ち悪い。過去類を見ないくらいに感想で気持ち悪いを連呼してますが、そのくらい気持ち悪い。

 しかし、そういうヘイト役にしっかりヘイトをここまで集められるという意味ではこれ以上なく作品として成功していると言えるもので。

 聖女三人組がアルムに付きまとおうとすつ王子に対して、手を変え品を変え成敗しようとするコメディパートは「いいぞもっとやれ」と思いながら実に楽しく読めるものでした。もう作中で王子がひどい目にあっているとそれだけで気持ちがいい。同時に何度邪魔されてもめげない姿はやっぱり気持ちが悪い。

 そして、タイトルが示すように公園に逃げてホームレス始めたアルムに関しては。その類まれない力を使って快適な生活を送っているようで。しかし、そこに様々な王子たちがアルムの力を求めてやって来るのだけど……? という、やはりコメディ感のある展開があって面白いものでした。個人的には筋肉王子がなかなか好きでした。

 

 これもあとで新作ラノベ感想で書き直します。

 

・お隣さんな教え子と甘い◯◯

お隣さんな教え子と甘い○○ 電子書籍特典付き (講談社ラノベ文庫)

 元パティシエの主人公が製菓講師として務めることになった学校で、昔パティシエだった主人公に憧れたヒロインが入学してきて始まるお話でした。

 とりあえずヒロインが可愛いので良作ですね。

 というのも、一途さというのが前面に押し出されていてこれが良かったんですよ。
憧れの人と同じパティシエになりたい、と思って一生懸命に努力し続けて、そのための学校にも来たという背景ももちろん。そこで偶然出会った憧れの人、先生に対してその想いを事あるごとに伝える姿や、パティシエを辞めてしまった苦い思い出を抱えることに対して自分がかけられるような現実的な言葉はないと分かった上で、それでもあなたに憧れた人がここに一人はいるんですよと言えること。とにかく一途さを明確な魅力として終始見せてたヒロインでした。

 そんなヒロインと関わる中で自分の中の熱を取り戻す先生、というラノベらしい王道展開も読みやすくて良かったです。

 

おわりに

 今週は色々読んでいた印象ですね。仮面ライダー、ダイナゼノン、美少女文庫という。

 個人的にはドライブ小説が前々から読みたかったので非常に満足しています。次仮面ライダー読むなら555を読みたいところ。なんか、ちらっと聞いた話がすごくて気になってしまいました。ただ実際には最近アギト、フォーゼ買ったのでそっちが先になりそうです。

 

 とりあえず、来週も適当に読んでいこうと思います。

 

 今週の読書記録はこれでおしまいということで。