ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】7月10日~16日に読んだ作品のお話

 今週も読んだ作品の感想をまとめていきます。

 

 

1:7月10日~16日に読んだ作品

 今週読んだのは以下の6冊ですね。

・わたし、二番目の彼女でいいから。6

・お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について 7

・名探偵は推理で殺す

・スペル&ライフズ

・不死探偵・冷堂紅葉

・Lie:verse Liars 2

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

 

わたし、二番目の彼女でいいから。6

わたし、二番目の彼女でいいから。6 (電撃文庫)

 キャラが成長しない。作品も成長しない。
 この6巻を読んで思ったことでした。いや、まぁ、今更この作品に成長されても困るんですが。読書をしているはずなのび何一つ感情が動かないこの虚無感、これがなくなったらこの作品の続きを読もうだなんて思いませんしね。

 というわけで、今回も読む前から期待していた通り面白くなかったわけですが。

 今回は特にこの作品は成長しないんだぞ、と見せつけるような展開が続くものでふと思ったんですよね。言葉を選ばずに言うと「この感覚はクソなろう漫画を読んでいる感覚なのでは?」という話。
 ヒロインのあの常人には理解できない言動、恋とか愛を語るのがおこがましいような展開、読者が飽きても同じようなことをこすり続ける忍耐力、結局全てが主人公の都合の良いようなっている結果……、たしかに似ているな、と。
 でも、少ししてこんなこと言うのは由緒正しき魔境であるクソなろうに失礼だと思いました。だってこの作品は結局どこまで言っても中途半端が売りなのですから。エロ作品に劣り、全うな背徳系作品に劣り、当然クソなろうにも劣る……うん、それでこそです。

 まぁ、とりあえず今後もこのまま成長しないでほしいものです。いっそこと大人編とかになって三周目とかしてくれてもいいですよ。
 これはもう7巻もすごく楽しみですね。

 

お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について 7

お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について7 (角川スニーカー文庫)

 おそらく過去最高に中身がない巻でしたね。

 ずっとイチャイチャしているという意味で。

 お互いに色々話して向き合って来たことで、今回は最後のゴールインへの準備の巻ということらしいです。次で最終巻ということもあって、新年から冬場の様々なイベントを二人で過ごしてイチャイチャすると、そういう感じ。

 なのでそういう意味では満足のある1冊ですが、まぁ、感想としてこれといって言うことがないのです。

 とりあえず、次の最終巻を楽しみにしてます。

 

名探偵は推理で殺す

名探偵は推理で殺す 依頼.1 大罪人バトルロイヤルに潜入せよ (ファンタジア文庫)

 うん、面白かったですね。

 様々な世界から罪を犯して死んだ罪人たちが集まる【監獄界】と呼ばれる場所で始まるバトルロワイヤル。罪人たちは元々有している技能や魔法に加え、その罪の内面を具現化する「罪威」と呼ばれるものがあり、探偵である主人公はそんな相手の能力を見極めて戦うといった感じの、異能バトル要素が強い作品だったでしょうか。

 異能バトルロワイヤルとして王道を行き、相手の能力を推測してそれを攻略するという華をしっかり見せていた作品で、この点において非常に満足のいくモノ。一方で作品全体としては戦いは始まったばかりですし、ゲームの運営側や戦いの舞台である監獄界に色々きな臭いものがあるようでこの辺りは続きが出ないことにはなんとも言えない、といった感じでした。

 大体同じようなことを言っていますが、新作ラノベ感想としてまとめているリンクを貼っておきます。

ginchu.hatenablog.com

 

・スペル&ライフズ 

スペル&ライフズ 1 恋人が切り札の少年はシスコン姉妹を救うそうです (オーバーラップ文庫)

 スペル&ライフズという、魔法や召喚獣を具現化する異能のカード。それを扱えるものだけが集まる人工島を舞台にしたファンタジー作品。主人公の駿と、その恋人であるミラティア。二人が不正渡航者で、行方不明の姉を探しているという咲奈に出会うところから始まるお話でした。

 本作は、何と言ってもこのメイン3人の会話劇が面白いです。その上で、駿と咲奈それぞれに目的意識があってストーリーの方向性も明確なので非常に読んでて心地の良いものでした。スペル&ライフズというタイトルにもなっている設定によるバトルや、そういう特殊なものがある島ならではの実験施設や暗部といったものがドキドキハラハラを生み出していて、全体的に満足感の高いものでしたね。

 もう少し詳しい感想は以下のリンクにて。

ginchu.hatenablog.com

 

・不死探偵・冷堂紅葉

不死探偵・冷堂紅葉 01.君とのキスは密室で【電子イラスト特典付き】 (GA文庫)

 不老不死なヒロイン・冷堂紅葉と、わずかに時間を巻き戻すことができる主人公。二人の学校で起こってしまった密室殺人事件のお話。

 序盤で事件と謎をしっかり巻き、中盤で事件に関わる人物を描き、終盤でそれらの情報をしっかりまとめた解決に導く、1冊の構成として満足なのは言うまでもなく。

 不死や時間遡行といったファンタジー要素はアクセントとして主張しすぎず、かと言って薄くなりすぎずの良い塩梅だったのが好印象。特にこれらの要素は、直接的な事件の内容に関わってくるというよりも、推理をするための手段だったり、主人公とヒロインのキャラ掘り下げだったりに使われていて、そのおかげでミステリの面白さをしっかり担保しつつ、キャラ小説としての味わいも存分に発揮されていたように思います。

 これもまた全体的に非常に満足度の高い作品でした。

 その他、設定やキャラについてあれこれ話している感想は以下のリンクから。

ginchu.hatenablog.com

 

・Lie:verse Liars 2

Lie:verse Liars 俺たちが幸せになるバッドエンドの始め方2【電子特典付き】 (MF文庫J)

 今回は表紙にもなっている真白をメインに据えたお話。彼女が覚醒者となった過去、お嬢様である自分の迷い、そういったものを描きながら彼女が仲間たちと過ごす中で手探りで探す答えは……、という感じ。

 個人的に印象的だったのが、瑠宇を含めた仲間たちが直接的にこの真白の問題には関わらないということ。すなわち、今回は確かに真白の物語はメインなのだけど、それ以外のメンバーは普通に異常な擬世界の攻略に四苦八苦するという、二本軸の並行したストーリーで展開されていたんですよね。

 覚醒者として同じグループで活動しているけれど、それぞれが抱えている何かに必要以上には踏み込まないそんな在り方を感じさせる。これが中々面白かったんですよね。ある意味で、特別な事情を抱えた少年少女という在り方を引き立てる一つの形だと思いました。

 

おわりに

 今週は新作(半年くらい前に発売されたモノも含む)を読みつつ、新刊を読みつつでしたね。来週も基本的には同じように積みを崩す感じでやっていきます。

 

 購入予定としてはファンタジア文庫の「転生王女と天才令嬢の魔法革命」の7巻を早めに買って読みたいと思いますが、果たしてできるのか。それ以外の新刊や新作はおそらく8月まで買わないのかなと思います。単純に買いに行く時間がなさそうなんですよね。

 

 とりあえず、今回の読書記録はこんな感じで終わります。