ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】4月29日~5月5日に読んだ作品のお話

 今週も読んだ作品の感想をまとめていきますね。

 

 

1:4月29日~5月5日に読んだ作品

 今週読んだのは以下の12冊ですね。

・小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている
ネトゲの嫁が人気アイドルだった 4
・多元宇宙的青春の破れ、無二の君が待つ未来
死亡遊戯で飯を食う。 6
・月の白さを知りてまどろむ 1〜3
・語学留学に来たはずの貴族令嬢、なぜか花嫁修業ばかりしている
・家で知らない娘が家事をしているっぽい。でも可愛かったから様子を見てる
・第三皇女の万能執事 2
・真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 14
・才女のお世話 8

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

 

小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている

小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている【電子特典付き】 (MF文庫J)

 MF文庫Jevoのときから楽しみにしてた小鳥遊ちゃんの書籍化!

 面白かったですね!

 打ち切り漫画を中心にラノベや物語構成に関するアレコレまでを幅広く駄弁る放課後の日常を描いた作品。シンプルにトピックの数々が面白いですし、会話の中に差し込まれる本作自信を揶揄するようなメタ発言の数々が生み出すちょっと不思議なストーリーラインもクセになりますね。

 感想全文は既に記事でも書いているので、気になったら見てみてください↓

【新作ラノベ感想part159】小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている - ぎんちゅうのラノベ記録

 

ネトゲの嫁が人気アイドルだった 4

ネトゲの嫁が人気アイドルだった 4 ~クール系の彼女は現実でも嫁のつもりでいる~ (オーバーラップ文庫)

 久々の新刊、面白かったです。

 相変わらず距離感というか感覚というかがズレている凛香からの真っ直ぐな愛情が可愛く。それをもう自然と受け止めていられる和斗は、どこからどう見ても立派なカップル。凛香自身の不思議な恥じらいのボーダーだったり、夫婦である自覚はあれど、恋人だった自覚が薄いことの隔たりが、らしいなと思いながらも苦笑してしまう。また凛香と関わることで、自然と他のグループメンバーとも設定が生まれていく和斗で、学校でもあらぬ噂が生まれたりと大変そうなところを一体どうしていくのかは今後も課題。またスターまいんず最後のメンバーの秘密も明かされて……、続きも読みたいです。

 

多元宇宙的青春の破れ、無二の君が待つ未来

多元宇宙的青春の破れ、無二の君が待つ未来 (MF文庫J)

 1巻で綺麗にまとまったけど、2巻は何をするの?

 と思ってましたが、そもそも1巻が本来30ページくらいで終わるような根幹に、壮大なSFストーリーをくっつけて回り道しまくる青春を描いた作品なのですから、2巻でも同じことができないわけがなかったんですね。

 1巻と同じような、青春のモラトリアムと、幼馴染とのシンプルなラブコメが根幹にあるは決して変わらないままに今回も爆発的に広がるストーリーを見せてくれました。何より上手いのは、主人公自身の青春に前回で一区切りついたから、次は誰にフォーカスするかというポイント。このキャラがしっかり主人公と幼馴染のラブコメに噛んでくる存在だから、軸がブレない。本当にこの作品のストーリーを生み出すパワーには脱帽でした。

 

死亡遊戯で飯を食う。 6

死亡遊戯で飯を食う。6【電子特典付き】 (MF文庫J)

 今回も面白かったですね。

 前回から徐々に心身ともに調子を崩していく幽鬼がついに自分の幻覚まで見えるようになってしまうところから。ここにきて初公開の第1回ゲームを含む今回はまさしく自分と向き合う巻。まさかのところで専属エージェントの正体も明かされたりしながら、幻覚に立ち向かうための特殊ゲームを強行。自分が切り捨てていくもの、抱え続けるもの、それを見極めどうにかこうにか振り切った先は……、今後も続いていくゲームにそれがどう表れてくるかが見物ですね。

 

月の白さを知りてまどろむ 1〜3

月の白さを知りてまどろむ (DREノベルス)月の白さを知りてまどろむ3 (DREノベルス)

 1巻感想

 最初あらすじを見たときは、神の人身御供になる系ヒロインのお話かな? と思っていたのだけど、ヒロイン自身が神である系のお話でしたね!
 そしてそんなヒロインであるサァリが、神の意識が顕現している状態の記憶がなく、基本的に幼い感じで微笑ましく可愛いタイプで良いですね。
 そんな彼女の捧げ物になるシシュは王様の命令もそうだし、アイリーデという慣れない場所で周囲に揉まれる感じもそうだし、サァリの二重の性格を相手にしなきゃいけないこともそうだしで、なんか面倒事に放り込まれるタイプでちょっと不憫な感じが……💦 寡黙だけど、内心胃がめっちゃキリキリしてそうな状況ばっかりなのを思うと申し訳ないけど笑ってしまう。

 ひとまず出会いから、二人の出自、世界観やらの下地を広げていき。まだ神様としての意識と、少女としての意識の切り替えが曖昧なサァリが、シシュへの気持ちをどう自分の中に落とし込むのか。そしてシシュがサァリにどうやって惹かれていくのかがとても気になるところです。

 

 2巻感想

 なんて面倒くさいんだ、こいつら!
 普通の色恋ならもっと簡単な話だったっていうのが本当にその通りすぎる。

 今回の二人。サァリのことを大切にしてるけど、あまりに大切にしすぎてもはや彼女の全部を受け入れるくらいなのに、そういう気持ちを一切言葉にできない不器用すぎるシシュと。シシュのことを間違いなく意識しているのに、自分の側で縛り付けちゃいけないだとか、彼を守らなきゃいけないだとか、理由をいっぱいつけてはどんどん人を離れていくサァリ。

 果たしてあまりに急に変わりすぎて周囲を置いてけぼりにするサァリが悪いのか、あるいはそれを知っていたとして彼女は彼女のままじゃないかと真顔で全部受け止めちゃうシシュが悪いのか……。人柄としての相性は完璧なくらいお似合いなのに、恋愛するにあたっては奇跡的なまでに最悪の噛み合い方しちゃってるよ、この二人。

 それでも結局、どれだけ人から離れて、自分が突き離そうとも、そんなサァリすら全部受け入れられるシシュっていうのは。それがいいか悪いかはともかく(実際、今回は最悪に傾きかけて、逆にアイドに救われる結果になったくらいだし)、シシュの想いと覚悟は天晴だと思ったし、そうでなければ神様の神供には到底なりえないのだと思わされる。こういうのは大好きです。


 ……、まぁでもぶっちゃけ本音の9割くらいは読んでいる間「もう付き合っちゃえよっ!!」と言いたくて仕方がなかったけどな!

 特に電子特典の中編。あれはなんですか?

 どうしてこの2巻の終わりがあって、あんな状態のままなんですか。サァリが今まで以上に、明らかに、特定の1人のためだけに心を開いているにも関わらず? 自分の想いと、自分が彼女を自由にしたい気持ちとを天秤にかけたら後者が傾くから、必死に気持ちは抑えようヨシと、なんにもヨシじゃねぇよと言いたくなる結論を出しているシシュさん? これ街の人とか、月白の他の従業員は一体どんな気持ちでこいつらを見守ってるんだ?

 

 3巻感想

 古き神に眠る蛇とアイリーデとサァリ巡る問題の数々に立ち向かう怒涛の展開。その中でようやくお互いの本当の気持ちを交わしあったシシュとサァリが本当に素敵。シシュの求婚から逃げ出すサァリ、けれど本当にシシュを守りたいのならば……、と覚悟を決めてからサァリの愛が本当に重くて尊くて。

 個人的にサァリがあなたにしますと決めてからの、あれもう遅かった? ちょっと不安になってるところがいちばん好き。更にそこからシシュの命を捧げる覚悟と、それを受け入れたサァリが自らの愛の全てをもって迎える初めての夜が異種族カプ好きなわたしの琴線に触れまくって。全部乗り越えた先、最後の後日譚まで本当に大満足!

 ……で、ここまでは普通の感想として。

 あとはシシュとサァリそれぞれに色々言っていきますね。

 まず、シシュの愛し方さ……、あれなんか完全に推しを守るファンみたいなところありません? 元々サァリが何をしても受け入れるところがあったけど、夫婦になっても「サァリ尊い!サァリ絶対正義!」みたいな感覚が変わってねぇんですよこの人。そして基本的に何かあってもサァリは悪くないし、むしろ自分がサァリに嫌な思いさせてないだろうかって方向に思考がいくのが、ねぇ。まぁ、それでいいけども。サァリのために全部捧げる愛、神供として、人としてこれ以上の相性の良い人はいないでしょうし。

 一方のサァリは、こいつやばいですよ……。

 読めば読むほど、この子からは絶対離れられないって思わされる。というか、好きな人の命をいちばん大切にして逃げようとしてた時点で愛情が過剰なんだから。それをもう自分の側から離さない、自分の手で守る、って決めたら確実に愛情がオーバーフローするんだわ。

 でもって、後日譚を見れば分かる、あの振る舞いよ。シシュに子どもみたいに無邪気に甘えるかと思ったら、娼妓としての艶やかさも兼ね備えてる二面性。あの少女と女を完璧に使い分けてる子を相手に夜を過ごすとかあまりに理性が危険すぎでは? 跡継ぎを作るための夜の時間があって、そのあと一緒に寝てたら生気を吸われるとか、それもう実夜通しセだし。そして公の場では周囲に自分の夫には絶対手を出させませんからねってにっこり笑顔で牽制したり、月白の主として神様としての凛とした美しい姿も当然持っててそこでもまた惚れ直させてくるしで。もう愛情の質がコロコロ変わるのマジでズルい。個人的には不意打ち気味に出す「旦那様」の破壊力、あれがいちばんやばいよ。わたしの恋愛脳が尊みの過剰摂取で爆ぜます。

 なんというか、サァリの愛情表現があまりに自由すぎて、全方位から愛に沈められていく感覚があるんですよ。ただ真っ直ぐなだけでもなく、ただ重いだけでもなく、まさしく彼女の愛の全部をシシュにぶつけてる。その結果シシュのあのサァリ第一思考と自制心あってもなお理性がガクガクなんだから、こんなの普通に相手にしたら絶対頭おかしなるで。

 ただ実際のところ、シシュ相手じゃなきゃここまで自由には振る舞っていないだろうと思えば、この愛情表現の自由さこそがシシュへの際限ない信頼の表れなんだろうし。逆にシシュもそんなサァリを全く面倒だなんて思ってなく、むしろ好ましいとすら思ってるからブレーキが存在しないわけで。つまりサァリの愛情の重さがどんどん増しているのはシシュの責任で、シシュはその責任を取らないことがないので。

 ……なんだよ、結局ただの最高の夫婦がいるだけじゃないか! という、この周囲から見たら言いたいこと多すぎるのに本人たちにとっては何も問題もなければ、むしろそれが最上の幸せである感じ、割れ鍋綴じ蓋と言われるのも納得しかできない。……けど、やっぱり読者としてはこんなにヤキモキさせられたのにって気持ちがやるせねぇですよ。

 

 ここまで1~3巻の感想を1つの記事にまとめたようなものが以下のリンクです↓

【シリーズまとめ感想part64】月の白さを知りてまどろむ - ぎんちゅうのラノベ記録

 

語学留学に来たはずの貴族令嬢、なぜか花嫁修業ばかりしている

語学留学に来たはずの貴族令嬢、なぜか花嫁修業ばかりしている【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

 イギリスで出会った女友達のリリィ。喧嘩別れをしたはずの彼女が、今度は日本にやって来た。しかもその理由は花嫁修業、一体どういうことだ? と思えば、ヒロイン視点としては、自分たちは恋人同士だと思いこんでいて、それだというのに主人公があまりに素っ気なく帰国してしまうことに怒っていただけだとか。そんなすれ違いが続いたまま繰り広げられるラブコメでした。

 本作の感想は一言で言うと、ツンデレの良し悪しって難しいですね……、といった感じです。その辺りは以下のブログ記事にてある程度まとめましたので、気になったら見てみてください↓

【新作ラノベ感想part160】語学留学に来たはずの貴族令嬢、なぜか花嫁修業ばかりしている - ぎんちゅうのラノベ記録

 

家で知らない娘が家事をしているっぽい。でも可愛かったから様子を見てる

家で知らない娘が家事をしているっぽい。でも可愛かったから様子を見てる【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

 ストーカーなアホの子ヒロインがとっても可愛い作品です! ちゃんと彼女の友人からはその非常識っぷりにツッコミも制裁を入れられる世界観が好感度高いですし、その上で愛情表現(犯罪)が止まらないヒロインと、そんな彼女を実害ないからと塩対応黙認する主人公という絶妙な割れ鍋綴じ蓋感が良いですよね。総じて、このヒロインがアホの子で弄られキャラとしての塩梅が上手いという印象!

 感想全文は以下の記事にて↓

【新作ラノベ感想part161】家で知らない娘が家事をしているっぽい。でも可愛かったから様子を見てる - ぎんちゅうのラノベ記録

 

第三皇女の万能執事 2

第三皇女の万能執事 2怖がりで可愛い主のためにお化けだって退治します (HJ文庫)

 この二人ずっとイチャイチャしてるだけじゃねぇか!

 地の文まで心のなかにある愛の言葉が侵食している本作ですので、もう読んでいる間ずーーーーっとイチャイチャしているようにしか見えません! もはや感想がそれしか出てこないレベルで甘々の純度が高いんですよ!!

 そしてロートに愛を囁かれてばふにゃふにゃになるお姫様と、そんな反応を示すあまりに可愛いお姫様に更に愛を囁くのはもはや永久機関。時折クレル様から不意打ちみたいな愛が飛び出してくるとロートと同じく可愛いの過剰摂取で死にます! ちなみに読者は口絵から既に可愛すぎるクレル様がいるので死にます! そして最後にまさかの恋敵出現展開は思わず笑ってしまう! 結局可愛いとイチャイチャがこの世の正義なんだなと思わされました。

 

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 14

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました14【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

 表紙がウェディングドレス……、まさか最終巻なの!? と思っていたら、次回が最終巻らしいです。二人の結婚のその後、たしかにここまでゆっくりと二人の歩みを見てきた作品なんですから結婚でおしまいというのも少し味気ないかもですし次回が楽しみです。

 さて、今回はヤランドララから伝えられる加護の話や、魔王たちの旅路が遂にゾルタンに……、という話なわけですが。やはりその中でのハイライトはレッドの見せた、今ここにある幸せ、リットと共に歩む未来への希望でしょう。神や魔王の事情なんか知ったことじゃないんだと啖呵を切る姿が実に本作の主人公らしいカッコよさで満ちてました。また個人的にルーティが屋台引いて街を歩いているのがめっちゃ好きでした、すっごい可愛いです。

 

才女のお世話 8

【電子版限定特典付き】才女のお世話8 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました (HJ文庫)

 前回で集中すべきイベントが一段落。今回は生徒会選挙前の幕間と言った感じ。成香からの告白への返答に悩んだりもしながら、日常コメディ寄りな内容が多かった印象です。特に静音さんとのアレは急にメイドさんに可愛いギャップ萌え要素を取り込んできたなと驚きましたが、普段クールな年上お姉さんの可愛い一面とか良いですよね。

 それからここまでじっくりと各ヒロインとの関係性を深めてきたわけですが、恋愛という部分ではやはりそれぞれ立場もあると中々自由には進められない。その結果、どんどんヒロインたちの好意は増していき、ある意味恋愛沼に足を踏み入れているのでは……、という仄かな懸念が。今後の将来を見据えてしまうと、伊月争奪戦は相当熾烈なものになってしまいそうです。

 次回は、おそらく生徒会選挙の話が本格的に進みそうで。現生徒会長の思惑や、思わぬ伊月との接点がどう動いてくるのかが気になります。

 

 

おわりに

 GWの休みもあっていつもよりは少し多めに読むことができましたね。

 とはいえ、休み中ずっとラノベを読むわけでもないのでめちゃくちゃ多いというわけでもないのですが。

 

 まだ今日も明日も休みがあるので、読めるだけ読めたらいいなと思います。

 最近、かくりよの宿飯がアニメ2期の発表があったりしましたが……、そろそろ原作小説を読みたいなと思いました。1年前くらいに浅草鬼嫁日記を読んでからずっと読みたい読みたい詐欺をしている状況なんですよねぇ……。