今回の感想は2024年11月のスニーカー文庫新作「Tier1姉妹 有名四姉妹は僕なしでは生きられない」です。
※画像はAmazonリンク
あらすじ(BWより引用)
才能も可愛さも《最上級》!! そんな四姉妹と一つ屋根の下で共同生活!?
校則違反のバイトがバレた苦学生・君永織見。退学免除のために理事長宅の家事代行をすることになったのだが――
その吉城寺家には、誰もが憧れる才能を持つ美少女四姉妹が住んでいた!
絵師VTuber・長女菊莉。人気配信者・次女蘭香。プロゲーマー・三女梅瑠。天才声優・四女竹奈々。
しかし才能の代わりに、食事はデリバリー、下着は脱ぎっぱなし、気づけば織見と同じベッドで寝ていたりと生活面は自由奔放で!?
姉妹の“素の顔”に惑わされつつも、その家事能力で信頼を得ていく織見に、1通のメッセージが届く。
『今度も、私を選んでくれるよね?』
一つ屋根の下、四姉妹を巡る運命が動き出す!
感想
うーん、面白いとも面白くないとも言えない美少女ゲームの共通ルートみたいな1巻でしたね。
ですので、今回はこの1巻の内容を超ざっくりまとめたものをあらすじとして、そこから改めて感想とします。正直この1巻時点でネタバレもなにもないとは思いますが、それでもネタバレ気にする方はブラウザバック等自衛お願いします。
それでは改めて。
本作の主人公・織見はバイト禁止に反してバイトしていたことが教師にバレ退学の危機にあったところ、理事長のはからいで彼女の四人の娘が暮らす家で家事代行をすることで退学の危機を免れる。
そして始まった四姉妹との関係。Vtuber、人気配信者、ゲーマー、声優、個性豊かな姉妹たちとの日々に問題もありながらも徐々に馴染んでいくと、彼の元に「もう一度自分を選んで欲しい」というメールが届く。
主人公と四姉妹は幼い頃に児童施設で既に出会っていて、しかしそのときにあった何らかの出来事によってほとんど全員がその記憶を失っているらしい。そして唯一それを覚えている彼女は、かつて主人公は自分のことを選んでくれた、と言っている。
かくして初恋と幼少期の思い出を巡るラブコメヒロインレースが始まるのだった。
というのが、この1巻の概要になります。
基本的にヒロインそれぞれのキャラ紹介と過去の謎を提示して終わりました。
すっごい美少女ゲームのプロローグっぽい。
1巻としては十分で、そこに文句をつけるつもりはありませんが。
こういうタイプの作品って1巻で評価ができないんですよね……。
特に本作は、たたでさえ最後に選ばれるヒロインは誰だという結末ありきの作品でありながら、そこに忘れてしまった過去の記憶を巡っていくなんて謎も置いておくわけですから、より一層に結末を見なきゃ何も言えないでしょ状態なんですよ。
結末に至るまでは、このヒロインが好きかな~という話しかできない。
なのでそういう話をしたいんですけど、これまた個人的にはやや微妙なところがありましてね……。
わたしの中では四女の声優の子が好きなんですけども、これが好きな理由が他の作品で好きなヒロインに既視感があるから「こういうタイプは嫌いじゃない」っていう気持ちでしかないんですよ。この子だからこそ良い、っていえる部分が正直わたしの中で言語化できるレベルではありません。
ですので、とりあえず人懐っこくて声だけで耳とかしてくれそうな声優属性の妹系ヒロインは良いね、とだけ言っておきます。(こういう作品長女と末っ子が選ばれる率が低いイメージがどうしてもあると、四女でいちばん妹という時点で勝ちヒロインな感じがしないので、そこに期待できないのが残念なんですけどね……)
とりあえず、本作の唯一良いところを言って終わりにします。
作者が既に長編シリーズを抱えている実績があるので、ちゃんと刊行が続きそうなところです。続きありきの作品いちばんの不安が本作に限ってはないですし、仮にこれが長編シリーズにならずとも終わるときはしっかり結末を描いて終わってくれそうなところは、安心できて良いと思います。
総評
ストーリー・・・★★★ (6/10)
設定世界観・・・★★★ (6/10)
キャラの魅力・・・★★★ (6/10)
イラスト・・・★★★ (6/10)
次巻への期待・・・★★★ (6/10)
総合評価・・・★★★(6/10) とりあえず、わたしの中での中間の評価6です
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録
最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。