ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part148】双子まとめて『カノジョ』にしない?

 今回の感想は2023年11月のファンタジア文庫新作「双子まとめて『カノジョ』にしない?」です。

 ※2024年2月現在2巻まで刊行中。2巻まで読了済み。感想自体は1巻中心のものになります。

双子まとめて『カノジョ』にしない? (富士見ファンタジア文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 優等生美少女&奔放美少女。双子からの同時アプローチラブコメ

 品行方正、成績トップの同級生美少女・宇佐見。校内で俺をライバル視して突っかかる彼女には放課後、別の顔がある。彼女は放課後、ゲーセンで遊び、学校では想像できない無邪気な笑顔を見せるのだ。俺は宇佐見と仲良くなるため、校内では寄り添い、放課後は一緒に遊ぶ。

 それぞれの場所で仲を深め、ついに……学校帰りの宇佐見から告白が!? 俺も思いを受け止めて、ゲーセンから帰る彼女に想いを伝え返す。これで彼女と両想い……と思ったら、そこにもう1人の彼女が現れて!?

 「えっ、告白したの私だよ!?」
 「でも…いま告白されたのは、うちだし」

 彼女の名前は、宇佐見千影と光莉。じつは双子だった!? 同時に告白成立してしまった結果……、双子からの提案で、まさかの両方と付き合うことに!? 時に日替わり、時に3人で。

 大人気ラブコメ「じつは義妹でした。」著者:白井ムク&イラストレーター:千種みのりがおくる双子同時アプローチラブコメ!!

 

感想

 素直に良い感じ。

 双子姉妹両方に好かれるうらやまけしからんを楽しく読める作品でした。

 

 本作は、あらすじにあるように双子の姉妹それぞれと接点を持ちながら、しかし双子ということに気づかず、告白したときにようやく気づいて……、そしてじゃあ三人で付き合うことにしよう! と、いやそうはならんやろというツッコミは読者の胸の内にしながら、始まるお話でした。

 

 まず第一に、双子なことに気づかないことあるか?

 という疑問が浮かぶけれど、高校1年生で新入生だったこと、そして姉の光莉が不登校でゲーセンで遊んでいたこと、先生方は気づいていてもあまりに口にはしないだろうということで、周囲の生徒たち含めて主人公も知らないことに納得できなくない状況だったので変に違和感となることはありませんでした。

 むしろ個人的には、その序盤の双子と気づくまでの二人との交流。そこで見え隠れしていた情報を、双子だと気づいてからしっかり拾っていき三人の関係性の構築に使っていたので好印象だったところです。

 

 付き合いはじめてからは、双子はそれぞれ張り合いながらも、お互いを尊重しつつ、ギスギスすることなく好きな気持ちをいっぱいアピールしてきて。主人公は主人公で、そんな二人の気持ちを受け止めて返そうとする気概が見えるので、三人という特殊な状況でありながらもしっかり彼氏彼女の関係でラブコメしていて良かったと思います。

 また姉の光莉は自由奔放に、妹に変装したり、妹をけしかけたりして場を賑やかし。一方で妹の千影は真面目故に姉に振り回されながらも、真っ直ぐに自分の想いを伝えようとする一途さが可愛らしい。と、ヒロイン二人がそれぞれ個性があって読者に好きになれるもので、Wヒロイン作品としても良質。

 なので、タイトルあらすじからも分かるまさしく両手に花な状況なラブコメで、なんてうらやまけしからん。と読者としては思いながら、素直に読んで楽しめるモノだったと思います。

 

 ラブコメ作品は、このくらい気軽で楽しめるくらいが丁度良いと思うわたしとしては十分に満足できた作品でしたね。2巻も既に読みましたが良かったですし、続きも楽しみです。

 

総評

 ストーリー・・・★★★ (6/10)

 設定世界観・・・★★★☆ (7/10)

 キャラの魅力・・・★★★☆ (7/10) 

 イラスト・・・★★★★ (8/10)

 次巻以降への期待・・・★★★☆ (7/10)

 

 総合評価・・・★★★☆(7/10) 双子姉妹どっちも可愛くて良かったです

 

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

bookwalker.jp