ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part7】結界師の一輪華

  今回紹介するのは2021年12月の角川文庫新作「結界師の一輪華」です。※現在2巻まで刊行中

 ラノベというか、ライト文芸だけど。まぁ、それはともかくめちゃくちゃ好きな作品だったから感想書く!

 それに新作というには、もう発売から結構な時間が……2巻も出てるし……、まぁとりあえず直近(1年くらいの間?)に発売された作品の感想を書くことを「新作ラノベ感想」ってことにしてもらえれば💦 わたしの場合、発売すぐに読めないことも多々ありますし。

結界師の一輪華 (角川文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ

 「俺の嫁になれ」
 見捨てられた落ちこぼれ術者は、傲岸不遜な若き当主に愛される。
 契約結婚から始まる、大逆転劇。

 

 遥か昔から、5つの柱石により外敵から護られてきた日本。
 18歳の一瀬華(いちせ・はな)は、柱石を護る術者の分家に生まれたが、幼いころから優秀な双子の姉・葉月(はづき)と比べられ、虐げられ続けてきた。

 ある日突然、強大な力に目覚めるも、華は静かな暮らしを望んで力を隠し、自らが作り出した式神たちと平和な高校生活を送っていた。
 だが新たに本家の当主となった、傲岸不遜だが術者として強い力を持つ男・一ノ宮朔(いちのみや・さく)に見初められ、強引に結婚を迫られてしまう。
 期限付きの契約嫁となった華は、様々な試練に見舞われながらも、朔の庇護下で本当の自分の姿を解放し始めて――?

「お前が幸せであるよう夫としてできるだけのことをする。だから俺のそばにいろ」

 

感想

 結界師の家系に生まれるも、双子の姉より力がなく家族から冷遇されていた華。しかし、ある日その力が覚醒して……、と結構王道の始まり方をする本作なんだけど、この覚醒時には既に華の性格が捻くれたままに開き直っちゃっててこれがすごく良かったんですよね!

 

 まず覚醒した能力をバレたら絶対めんどいという理由で隠し続けて、それが結界師の当主にバレて婚約することになったら今度は権力という後ろ盾を使うことに躊躇なくなって(笑)

 基本的に華が自分本位で動いてる感じが見てて楽しいんですわ。さらにこの楽しさやコメディ感を加速させているのは華の敵絶対殺すマンな式神の二人。


 そして、そんな華に本気になった朔との夫婦生活がどうなるのか? 案外どっちもいい性格をしているから、一進一退の攻防みたい感じになるのかな。これが楽しみなところ。報酬をぶら下げられるとすぐにチョロイン化する華だけど、恋愛的には簡単になびかないでいてほしいですね。甘い関係性になるのはゆっくりでいいから。

 

 あとは双子の姉、葉月との関係性も気になるところ。悪い子ではないと思うんですよね。むしろ華のことを心配してて、華とは違う方向で同じ毒親の被害者というか。彼女は彼女でしがらみから抜け出してほしいです。華の性格があれだから、こっちこそ救われる系の展開がほしい。

(既に2巻まで読んでいるので、ちょっと補足。2巻ではまさにこの葉月との関係性にフォーカスした内容で、すごく満足できてます! 3巻以降の展開も超楽しみ)

 

 全体を通して主人公ヒロインである華の性格と軽快な話運びで非常に楽しめた作品!
これはめちゃくちゃ好きですわ!

 

総評

 ストーリー・・・★★★☆ (7/10)

 設定世界観・・・★★★☆ (7/10)

 キャラの魅力・・・★★★★☆ (9/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)

 次巻以降への期待・・・★★★★☆ (9/10)

 

 総合評価・・・★★★★(8/10) めちゃくちゃ好き!!! 続き3巻以降も早く読みてぇ!

 

※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

bookwalker.jp