ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part30】この△ラブコメは幸せになる義務がある。

 今回の感想は2022年3月の電撃文庫新作「この△ラブコメは幸せになる義務がある。」です。

 ※現在2巻まで刊行中(2022年8月)、2巻まで読了済み

この△ラブコメは幸せになる義務がある。 (電撃文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ

「なんであんたが麗良に好かれるのよ!?」


 平凡な高校生・矢代天馬は偶然にも、同じクラスのクール系美少女・皇凛華が彼女の幼馴染の清楚系美少女・椿木麗良を溺愛していることを知ってしまう。
 そこから天馬は、凛華が麗良と仲良くなれるよう協力することになるのだが──。


「矢代君が凛華ちゃんと付き合ってないなら、私が彼女に立候補しちゃおうかな?」
「矢代、あんたなにしたの!?」


 その麗良は天馬のことが好きになり、学園の美少女二人との三角関係へ発展!
 複雑に絡まったこの恋の行方は……!?
 第28回電撃小説大賞《金賞》受賞! ラブコメ史上、最も幸せな三角関係が始まる!

 

感想

 とりあえず、率直に思ったのが。

 凛華が麗良に向ける気持ちが恋愛がある必要あったのかなと。いや、恋愛という形だったからこその展開ができていたのは理解しますけど。普通に大好きな親友に近づく男絶対殺すウーマン的な感じでも良かったような気はするんですよね。

 

 と、それはまぁ別にどっちでも大差ないので気にしないことにします。

 とりあえずヒロイン二人の仲を取り持つことから始まる三角関係ラブコメという感じでしたね。ただ1巻の段階では、片方のヒロインにフォーカスされていて三角ラブコメとしての良さはイマイチ。

 

 またそのフォーカスされているヒロイン凛華の言動がちょっと日和りすぎてる部分があってどうにも魅力的には見えないのが残念なところ。

 というか、この悪く言えば逃げ体質なところって、今後主人公に対しても発揮されるわけですよね。それを麗良が背中押ししたりするのを考えると、個人的には嫌ですね。

 

 また、逃げ体質が発揮されて嫌な点として。

 主人公は凛華の麗良への想いを応援しているつもりだけど、凛華は主人公を好きになってしまっている。この認識のすれ違いがあるのを分かった上で引き伸ばしそうなのが、個人的にちょっと……。

 

 そんな感じで、設定やら三角関係の形やらは良いものでしたが、実際にその中で動くキャラの魅力という部分では難があるかなという印象でしたね。

 ※(追記)2巻以降でどう変化するかを期待して2巻も読みましたが、2巻でも凛華の印象は変わらず……。2巻でフォーカスされていた麗良は良くて魅力的でしたが、一方で主人公に違和感が生まれてしまって。やはり三角関係を構成するキャラが個人的には合わないと感じました。

 

総評 

 ストーリー・・・★★★ (6/10)

 設定世界観・・・★★★ (6/10)

 キャラの魅力・・・★☆ (3/10)

 イラスト・・・★★☆ (5/10)

 次巻以降への期待・・・★★ (4/10)

 

 総合評価・・・★★(4/10) ラブコメ作品で最も重要なキャラ魅力が難あり。

 

※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

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