ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part11】親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。

 今回の感想は2022年10月の角川スニーカー文庫新作の「親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。」です。

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。 (角川スニーカー文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ

 高校の入学式の朝、巳城陸は玄関先にいた女の子に一目惚れをした。おろしたての制服に、春の陽気を纏ったポニーテール。そんな目も覚めるような美少女は、五年来の親友だった――。
 小学校からの親友・西園寺碧。昔からソフトボール一筋で、野球部だった俺と趣味も合い、いつの間にか気の置けない仲になっていた。そんな彼女の姿が、春休みの少しの間でこんなに変わって見えるなんて……。 一方、密かに陸に好意を寄せていた碧も、そんな陸の心情の変化に気付くわけもなく……。

「陸~、今日は一緒に何するー?」
「そ、そうだな……」

 親友同士から始まる、距離感ゼロの両片想いラブコメ開幕!!

 

感想

 素直に良いラブコメ
 ただ、それだけに何か今ひとつ物足りなさを感じる。
 そんな感じの作品でしたね。

 

 本作はタイトルからイメージできる、ふとしたタイミングで幼馴染を意識してしまったんだけど、というお話。

 主人公とヒロイン視点で交互に話を進めて、お互いがお互いを気になっているのに、親友としてのこれまでからなかなか恋人としてのアプローチに変えることができずにすれ違ってしまって……、という関係性の魅せ方がとても丁寧で、1冊の展開としても申し分なし。

 

 なので、間違いなく良い作品。

 

 だとは思うんですけど……、何か一歩足りない。この作品の最大の武器、魅力と呼べるような部分は何だろう? という感じです。
 甘さに振り切るでも、すれ違いっぷりに振り切るでも、あるいは幼馴染だからこそできるような会話劇に振り切るでも。何かしら、これは! と言えるものが欲しかったですね。


 あとは単純に1点気になったのが。
 主人公がヒロインのことを気にして、肩に負担のかからない体育祭にしてください、って言ったのが活かされる展開ありましたっけ? ペアチケットと主人公が言ってなくて……、というのはありましたけど。そうじゃなくて、何かそれのおかげで起こった二人の間の変化みたいな。

 

総評

 ストーリー・・・★★☆ (5/10)

 設定世界観・・・★★☆ (5/10)

 キャラの魅力・・・★★☆ (5/10)

 イラスト・・・★★☆ (5/10)

 次巻以降への期待・・・★★☆ (5/10)

 

 総合評価・・・★★☆(5/10) 間違いなく面白いのに、何かが今ひとつ物足りない……

 

※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。

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