ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part34】美少女とぶらり旅

 今回の感想は2021年12月のファンタジア文庫新作「美少女とぶらり旅」です。

美少女とぶらり旅 (富士見ファンタジア文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ

 可愛い女の子と、食べて話して恋する!

 

 忙しない日常から逃れて旅がしたい! そんな望みを、学年一の美少女と叶えられたら? 

 東京に住む高校生、高橋翔は窮屈な日常に嫌気がさして旅に出ることを決意。駅のホームに着くと同級生、七瀬涼帆の姿があった。
 思い詰めた様子の彼女を見て、翔は「俺と一緒に旅に出よう!」と誘って――。

 

 最初は不信感たっぷりだった七瀬も、いつもの鉄仮面を脱いで足湯にほっこりしたり、ご当地グルメに舌鼓を打ったりと満喫し始める。

 

 「べ、べつに楽しんでなんかないんだから!」
 「私、夕陽が好きだったみたい」
 「ありがとう、私を旅に連れ出してくれて」

 

 ワケありクーデレ美少女と紡ぐ、解放感120%の旅ラブコメ

 

感想

 ぶらり旅、というタイトルからイメージするような純粋な旅行記モノではなく割とストーリーがある作品でしたね。主人公が家を飛び出して旅に行こうとしたところ、自殺しようとしていた少女と出会って、そんな彼女の手を引き楽しませるお話。

 

 旅先での特にこれといった当てのない観光。

 行き先で出会う人と交流をして。

 道中で二人様々な言葉を交わして。

 ヒロインの背景が少しづつ見えてきて。

 主人公は彼女に惹かれて、彼女もまた少しづつ変わっていく。
 旅モノの出会いと交流に重きを置いて、テーマ的には良くマッチしていた作品だったと思います。

 

 けど、何故でしょう。
 このマッチしている感じが、こういうお話を作りたかった感が強いというか。ヒロインの背景や主人公が動画投稿でお金稼いでいるから1人旅できるみたいな設定が、こういう物語のためにある感じ。いや、どんな設定も物語を作るためにあるもので、何当たり前のこと言ってんだと言われるとそれまでなんですけど……。何かがしっくりこない。

 

 まぁ、とりあえずコンセプトが良い作品だったのは間違いないです。同時に書きたいことがハッキリしているので、読みやすいですし。まとまりも良かったと思えるし、続きも読みたいと思わせるいい塩梅。


 全体的に良作でした。

 

総評

 ストーリー・・・★★☆ (5/10)

 設定世界観・・・★★☆ (5/10)

 キャラの魅力・・・★★☆ (5/10)

 イラスト・・・★★☆ (5/10)

 次巻以降への期待・・・★★ (4/10)

 

 総合評価・・・★★☆(5/10) 何かが少し引っかかるけど、全体としてはテーマがはっきりしていて良い作品でした。

 

 

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

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