ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part16】わたし、二番目の彼女でいいから。

 今回の感想は2021年9月の電撃文庫新作「わたし、二番目の彼女でいいから。」です。

 ※現在4巻まで刊行中、4巻まで読了済み。それを踏まえた感想になります。新作と言うには発売から1年以上経っているのはギリギリで気にしない方向で。(正直に言えば、このラノ2023の記事のために自分の感想がまとめときたいだけなんですよね……)

わたし、二番目の彼女でいいから。 (電撃文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ

「私も桐島くんのこと、二番目に好き」

 俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。
 それでも、確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。
 だけど二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。そんな約束をしていた。
 そのはずだったのに――

「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」

 お互いに一番好きな人に近づけたのに、それでも俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって……。
 もう取り返しがつかない、100%危険で、不純で、不健全な、こじれた恋の結末は。

 

感想

 正直1巻から少しも好きになれない作品……。

 しかし、読み続けるのは何か魅力がある……、と考えられるかもしれないけど、そんなことないです。真面目にこの作品の何が良いのか分からないんですよね。

 

 わたしはしばしば、自分があまりにも好きになれない、自分からかけ離れたものに惹かれる性質(悪癖)があるので、この作品も「全く好きじゃないから読む」という矛盾を抱えて読んでいる作品です。

 

 なので、結論だけ言えば、この作品に好きなところや良いと思う部分はありません。

 

 何がそんなにわたしの肌に合わないかと言えば。

 

 この作品って全部が中途半端なんですよね。

 

 ラノベという文字主体の作品なのに心情描写は多く書きすぎないから特別魅力的に感じられるキャラがなく。魅力的なキャラがいなければ当然展開に面白みや没入感は出てこない。当然えっちな描写もドキドキしないから、えっちさを売りにしている他作品に及ばない(てか、究極的にキャラに魅力を特別求めずにえっちぃの読みたかったら素直にエロ漫画とか読んどきゃいいんですよ)

 三角関係系の作品として見たときも、前述の通り心情描写の不足から何故その人を好きなのかが全く分からず、見てて楽しむことができない。これがもう1巻からセックスしまくりとかで完全に行為が好意になっているとか、主人公はただただエロいことができればそれでいいみたいな正真正銘のクズだとか、そういうのならまだ納得もできますが。そういうわけでもないですし。

 好きの理由はよく分からないけど、なんか二人のヒロインが好きで揺れ動く主人公という、よく分からないものを見せつけられても読者としては反応に困ります。そして、こうなるとタイトルの二番目もよくわからなくなるんですよね。だって何で好きなのかよく分からないのに一番も二番もないでしょ。

 さらにそこから派生する問題として、ヒロイン二人のどちらを主人公が選んだとしても選ばなかったとしても「ほーん、そうか」としか思えないこと。三角関係特有の「一体どんな着地点にいくんだ(ハラハラドキドキ)」がこの作品には一切ない。主人公から見ても、ヒロインから見ても、どのくらい好きなのか分からないキャラ同士の恋愛見てても何の感慨も湧かないからね。どんな結末になっても大差ない、というのが本当にどうしようもない。


 まぁ、ともあれ。

 色々まとめると、この作品ってただ単に二人のヒロインと色々えっちぃことをするラブコメっていうのを書いていることになるけど。それってウェブ作品で数多くある普通のラブコメと何が違うんでしょう? ヒロインとドキドキのイベントを積み重ねる作品、って考えたら同じだよね?

 読んでいてありきたりだなぁって思ってしまうんですよ。それなのに謎に背徳感がヤバいとかそういう方向性で押してくるからチグハグ感すごいのも謎。

 

 しかし一方では、中途半端って悪いことでもなく。まずこの作品はタイトルや表紙で惹きつける力があるのは間違いない。そして尖りすぎていないからこそ、実際手に取った人が読むと案外読みやすく、多くが官能的な感じを楽しめる内容になってて、口コミで更に広がっていく。素晴らしいスパイラルができる作品でもあります。

 ドロドロした感じの作品の中でも、初心者向けな作品として考えるとこれほど上手い作品はそうないのかもしれないです。

 

 個人的にはこれが中途半端で魅力的なキャラのいない、展開にも面白みが感じられない作品に見えていたわけだけど。万人受けするような作品で、なにか尖っているものを求めているわたしが最初から間違っているような気もするんだよね……。
 一流グルメ食べたい人が、大衆チェーン店に行って、旨くないぞ! って文句言うようなものです。とはいえ、大衆チェーン店に行くような気分でこの作品を読んでも楽しめることは一切ないのだけど。

 

総評

 ストーリー・・・△

 設定世界観・・・△

 キャラの魅力・・・△

 イラスト・・・○

 次巻以降への期待・・・△

 

 総合評価・・・もはやここまで自分に合わない、面白いと思えない作品は、逆に面白いですよ。

 

 ※記号はざっくりな評価。◎は「すごく良い」「好き!」、○は「普通に良い」「可も無く不可もなく」、△は「個人的に微妙……」くらいです。その他、詳しくは以下の記事にて。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。