先日発売された「このライトノベルがすごい2023」
※画像はAmazonリンク
ぎんちゅう、協力者の一人として参加させていただいてましてそのコメントが掲載されていたりします。もしかしたら、そのページを見てくれた方もいますかね? そこからこのブログを見た方とかも。もしそうだったら嬉しいですね。
ちなみにぎんちゅうのコメントは45、103、176、179ページで4カ所あるので、まだ見ていない人は是非見てみてくださいね。(といっても、この記事に書いている内容とほぼ同じなんですが💦)
まぁ、それはそうとして。
今回の雑談内容はまさにコレ。このラノ2023についてわたしの投票や結果を見てのヒトリゴトをつらつら~って書いていこうかと。
最初にわたしの投票作品、キャラクター、イラストレーターについて紹介します。
1:作品部門
・1位投票 賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 S.ex(すぺしゃる・えくすとら)
この作品、マジでゴ○○リみたいな生命力してますよね?(めっちゃ褒めてます)
今回投票期間に発売された電子特別版に対しての第一声はコレでした。電撃文庫の汚点と言われるくらいには無茶苦茶なことばかりやっている作品で、正直わたしは去年3巻が出たことが既に偉業だと思ってたんですよ。
なので、まっさかまだ刊行するとは……。これはもう伝説と言っていいですよ。これはラノベ史に残すべき迷作です。"すごすぎる"作品です。このラノ投票に当たって、迷うことなく圧倒的1位でした。
・2位投票 カメラ先輩と世話焼き上手な後輩ちゃん
1冊の小説の中で約500回「おっぱい」という単語が出てきます。
え、この時点でもう"すごい"ですよね。ラノベって時々こうした特定の単語だけで突き抜けてくる作品出てきますが――ツインテールとかざるそばとか――わたしこういうの本当にすごいって思うんですよ。なんというか、自由だな~って。
そんな尖りまくった本作ですけど、その上でしっかりとラブコメとしてのテンポの良さや甘さも見せてくれてちゃんと面白いというのがニクイところなんです。
・3位投票 運命の人は、嫁の妹でした。
今回の投票対象期間の中でいちばん好きな作品!
好きなラノベを選ぶのであれば間違いなく1位に選んだのでしょうが、今回は"すごい"ラノベを選ぶということで惜しくも3位にしてしまったのです……。
というわけでこの作品の"すごい"ポイントを挙げるとしたら、超個人的性癖にぶっささってくるのが"すごい"!! って感じになるでしょうか。前世が絡み合うSFラブコメとしての面白さ、Wヒロインの可愛さ、読み心地の良いコメディのノリ、全てにおいて満点!
・4位投票 海鳥東月の『でたらめ』な事情
未知を突き進む怪作。というのが、率直な評価。正直、この作品を好きだとか面白いだとかを明確に言葉にすることができないんですよね。この作品は「一体どこからそんな発想したの?」という要素ばかりで構成されていて、読者のわたしは混乱している、が正しいのかと。
しかしその混沌とした具合は、わたしの中では"すごい"作品と言うに申し分ない作品。今回は4位投票とさせていただきました。
・5位投票 奇世界トラバース ~救助屋ユーリの迷界手帳~
この作品の"すごい"は何と言ってもその世界観。設定が細部まで練り込んであり、特に自然環境に関しては群を抜いていました。この超盤石な作品舞台があるからこそ、そこに生きるモノたちと、そこで生まれるストーリーが輝いていたのでしょう。
しかし、個人的にこの作品でいちばん評価したいのは読んでいるだけで「大自然の膨大なエネルギー」のようなものを感じられる点。弱肉強食、自然界の掟、その恵みを受けて生きる人々、未踏の大地を歩む探索者たち。その全てが合わさり一つの大きな世界になっている。それを読者として感じ、味わうことができる。これが何よりも"すごい"作品でした。
作品部門投票についてアレコレ
さて、わたしが投票した5作品はいかがだったでしょうか?
おそらくかなり尖った選出だったのではないかと思っています。
確かにこの1年、発売された数多くの作品を読み、好きになった作品、面白いと思った作品は数多くありましたが、それはそれだけじゃわたしの中で"すごい"作品とは言えないんです。
今年の対象作品の中で"すごい"作品として真っ先に思い浮かんだのはシコルスキでした。自身の所属する電撃文庫弄りで飽き足らずに、他の出版社まで巻き込むような悪行に手を染める作品。しかし、そういう自由な作品こそわたしは"すごい"って感じるんです。
面白い作品、好きな作品、感動できる作品、衝撃的な作品……、そんなものは探せばいくらでもありますし、そんな感情論で”すごい”を決めたら人によって意見は異なるでしょう。
けれど「こんな作品は探しても他にない」って、そう言えるものはそれだけで絶対的な指標になる。
例えば、これまでに読んできた作品で"すごい"と感じた例を挙げるなら、挿絵まで使って全力のパロネタを行ってくる「のうりん」だとか、4コマ小説という形式を確立させた「GJ部」シリーズだったりがありますね。
こういうのってどちらもラノベだからこそできたこと、そんな風に言える作品ではないでしょうか。
わたしはね、ラノベって「自由」であってほしいんですよ。
どんな作品があってもいい。もちろん素直に楽しい作品、面白い作品、泣ける作品、そういうのが色々あって。その中でラノベだからこそできるような、何か変な方向に突き抜けているような作品もある。
そんな渾然一体となったラノベから、突き抜けている一握りの”すごい”を探し出すのが、わたしのような変人の成すべきこと……、とか思ってみたりしてね(笑)
ともあれそういう意味で、2位投票したカメラ先輩のような特定の単語で突き進む作品はわたしの中ではめちゃくちゃ"すごい"作品だと思っていて、人によってはバカバカしいって言うかもしれない、ですがそういうのが大好きなんですわ。だって、何度でも言うけど1冊の本の中で”おっぱい”って単語500回だよ? これがすごくなければ何がすごいのか。
4位投票したでたらめもそうですね。鉛筆を食べるだの、鉛筆を素揚げにするだの、土葬した鉛筆が女の子になるだの、頭イカれてるんじゃないですか? と思わずいいたくなるのが最高なんですよ。いやね、このあとのキャラ投票にも出てきますが素揚げになって土葬された鉛筆の擬人化ってマジで何? 数多の擬人化を見てきたけど、こんなのは見たことない……。
一方で3位投票の運命の人は~、5位投票の奇世界トラバースはわたし的"すごい"作品からは少しズレているかもしれません。どちらかというと好きな作品なんですよね。そして好きな中で、他の作品よりもこの作品のこれだけは他の作品に劣らない個性なんだと言える、そういう部分を評価して投票した感じになります。運命の人は~の場合は性癖ぶっささりなSFラブコメという点、奇世界トラバースは世界観、がソレですね。
投票で悩んだ作品はほとんどありませんでした。
わたしの求める”すごい”に合う作品は今年はなかなか見当たらなかったから。
唯一悩んだとすれば「公務員、中田忍の悪徳」でしょう。よくもまぁこんな発想ができるなと言いたくもなく、唯一無二の個性で突き進む作品でした。4位に投票した『でたらめ』と同じように、わたしの好きな作品。
中田忍が投票されなかったのは、ひとえに「巻を重ねるごとに普通にめちゃくちゃ面白くなってきた」からです。『でたらめ』は未だに理解できない部分を残していた一方で、中田忍は徐々に作品世界が広まりキャラが深掘りされて面白くなってしまったんですよ。
面白くなってしまったから、投票から外しました(自分でいっておきながら訳がわからない)。
そんなわけでわたしの5作品は選ばれた次第になります。"すごい"作品って本当に難しい💦 好きな作品だったら、新作から選ぶとしても「王様のプロポーズ」や「変人のサラダボウル」、「魔導書学園の禁書少女」とかありますのに。
最後に投票した作品2位~5位のの感想記事のリンクを貼っておきます。
今回ここで述べたことより少し多く、作品について話しています。
【新作ラノベ感想part19】カメラ先輩と世話焼き上手な後輩ちゃん - ぎんちゅうのラノベ記録
【新作ラノベ感想part15】運命の人は、嫁の妹でした。 - ぎんちゅうのラノベ記録
【新作ラノベ感想part13】海鳥東月の『でたらめ』な事情 - ぎんちゅうのラノベ記録
【新作ラノベ感想part18】奇世界トラバース ~救助屋ユーリの迷界手帳~ - ぎんちゅうのラノベ記録
2:キャラクター部門
・女性キャラ1位投票 千子獅子乃(せんじ ししの)
作品部門3位に投票した「運命の人は、嫁の妹でした。」より獅子乃ちゃん。
銀髪紅眼。前世ではメイドで機械少女で恋人だった。なんて、もう性癖ド刺さりなんですよ。マジで可愛すぎて、もう無理……!
・女性キャラ2位投票 土筆ヶ丘とがり(つくしがおか とがり)
作品部門4位で投票した「海鳥東月の『でたらめ』な事情」より、素揚げになって土葬された鉛筆がヒロイン化したとがりちゃん。2巻の表紙を飾っている女の子ですね。
……いや、本当に訳が分からない。2巻ではこのとがりちゃんをカラッと素揚げする際に使用したサラダ油まで女の子になってますしね。でたらめ、という言葉がぴったりな作品ですよ。本当に。
・男性キャラ1位投票 怪人トラ男
男性1位は「戦闘員、派遣します!」よりこの男!
ちっちゃい子のために本気で命をかける変態の生き様がカッコよすぎるんですよ。こういう変態なのにカッコいいキャラが本当に好き!
・男性キャラ2位投票 豚
「豚のレバーは加熱しろ」からやってきた男……、というかオス?
特別な力もなく、頭の中は相応に煩悩で満ちているただの豚なのにジェスたそのためにその体と頭でできることを全力で果たす在り方が本当にカッコ良すぎるんですよ。
それにキャラ投票で「豚」って投票するのが、なんか、こう面白いじゃないですか。
・女性キャラ3位&男性キャラ3位 黒花・アーデルハイト&シャックス
男性女性3位は「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」の14巻において伝説のあーんを生み出したカップルで選出!
数多のラブコメを見てきたわたしですら「この発想はなかった」と驚愕したラブコメを見せてくれましたよ。いやもう最高すぎ。死にますわ。
これからも一途にシャックスを好きな黒花と、そんな彼女のヒーローなシャックスでいてほしいですね♪
キャラクター部門投票についてアレコレ
キャラクター部門は素直に好きなキャラクターで6名選出しました。
そのため、前世に囚われる少女、鉛筆の少女、変態トラ怪人、豚、けも耳美少女、魔王、という普通の人間が全然いないという結果になっててわたしらしいです(笑)。異種族なキャラが本当に大好きなんですよね。あと変態も大好きです。
そのためキャラ部門は正直あまり悩むことなく決まったかなと。強いて言えば、戦闘員派遣しますから戦闘員十号という変態を選出したかった。マジでこいつはヤバい、本当に最高……。
3:イラストレーター部門
・1位 カントク 先生
癖の強い作品で繰り広げられる面白おかしい光景からシリアスなシーン、可愛さを前面に押し出すイラストまで、幅広く絵にして起こす技量が素晴らしい先生ですね。最近では「変人のサラダボウル」なんかで活躍中。「佐々木とピーちゃん」なんかも気になっていて読みたいです。
・2位 にもし 先生
淡いタッチの幻想世界に関しては右に出る者がいませんね。もう美しいファンタジー世界を堪能したいときには、にもし先生のイラストであって欲しいと思ってしまいます。「浮遊世界のエアロノーツ」は本当に素晴らしい作品。
・3位 遠坂あさぎ 先生
「豚のレバーは加熱しろ」「聖剣学院の魔剣使い」など、数多くのビッグタイトルを担当していてその実力は折り紙付き。今をときめくラノベイラストレーターと言えますよね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
わたし個人の「すごい」作品へのこだわりがかなりあったように思えます。
しかし、こんなわたしだからこそ、選んだ作品の個性の強さは保障します。是非一度読んでみて欲しいです。
その他、このラノ2023を読んだ感想をまた後日記事にしようと思います。
そちらも見ていただければ幸いです。