今週も読んだ作品の感想をまとめていきましょう。
1:4月15日~21日に読んだ作品
今週読んだのは以下の5冊ですね。
・これはあくまで、ままごとだから。
・声優ラジオのウラオモテ 10
・声優ラジオのウラオモテ DJCD
・Unnamed Memory -after the end- 4
・竜胆の乙女
2:読んだ作品についてのお話
※以下画像はAmazonリンク
これはあくまで、ままごとだから。
これは「幼馴染との面倒くさい関係性に設定付け足しまくって更に複雑にしてやりましたぜb」みたいな作品。それはも歪んだ恋愛……、ではなく意図的に歪められた恋愛ですし。それに問題の本質が幼馴染の嘘と本音ではなく、その背景設定の部分にすり替わっているのでは?
それはなんか納得がいかない。とそう思った作品でした。
感想全文は以下のブログにてまとめていますので、気になったら見てみてください↓
【新作ラノベ感想part153】これはあくまで、ままごとだから。 - ぎんちゅうのラノベ記録
声優ラジオのウラオモテ 10
今回も面白かったですね。
母親との折り合いが悪い夕陽とミント、それぞれが母に向き合っていくお話。声優として認められたい。自分ががんばっていることを理解してほしい。そんな子どもの願いはもっともだけど。その一方で親はどこまでいっても親であるからこそ、声優という肩書の関係ない1人の娘を心配してしまうのだと。その同じようで僅かに違う母と娘のニアミスが強く効いていた話だったなと。前回が声優から引いたやすみの回で、今回が家族に向き合う夕陽の回。それぞれ違う角度から声優を改めて見て、そして卒業シーズンが近づくと。当然だけど二人の”高校生”ラジオは……、気になる引きで次回が気になってしまいますね。
それはそうと、藤井杏奈さんが今回もいつも通りに限界オタクやってて可愛すぎた。声優仲間で集まってクリスマスプールパーティーという普通のイベントを前にして、明らかに1人だけ推しだらけのドキドキプールファンサイベントに入り込むみたいな感覚になってて。行く前からファンとしての一線に葛藤して大号泣してるのが本当に可愛い。
声優ラジオのウラオモテ DJCD
シリーズ初短編集。本編では中々触れる機会のない裏方にフォーカスした内容が多く。特にやすみのマネージャーである加賀崎さんを中心にしたお話は普段の声優ラジオとは違った努力や苦悩が見えて新鮮でした。これもある意味声優のウラオモテ、かもですね。
そしてもちろんメインのやすみや夕陽を始めとした声優たちの日常もいっぱい。誕生日プレゼントを送り合う二人や、乙女さんのライブ後のお楽しみ、相変わらずの限界オタクやってる藤井杏奈さん。本編以上にそれぞれの視点に寄り添って描かれる内容はどれもこれも魅力に溢れてました。
Unnamed Memory -after the end- 4
蛇ってそんなに美味しいんですか!?
思わずそう言いたくなるくらい蛇を前にして嬉々としてたティナーシャが可愛かったので、今回は実質飯テロ作品と言ってもいいのかもしれないですね(それはおかしい)。
というのはちょっと冗談交じりですが。それでもこれまでより比較的平和だったのは間違いなかったですよね。
序盤は無人の大陸の探索でほのぼの〜してましたし。中盤からまた別の大陸に行ってからも機械文明の中に馴染む夫婦の様子にほほえま〜でしたし。ただ、やはり呪具が国や大陸単位に関わっていると終盤はどうしてもシリアスが……。「余裕で勝ちますよ」の一言が出てくるレベルだともう、ね、察します。そしてこの辺りまで来ると、いつでも壊せる呪具は壊さないでおく、そんな選択をしなければならないことが、二人の終わりを感じさせて辛いですね……。
それはそうとして。
別大陸に移動して、色々な文明に触れて、あるいは失われた文明を調べて。大陸の成り立ち、それぞれの大陸に神が残したもの。そういう世界のアレコレが段々広がっていって、ファンタジーモノとして抜群に面白いのはズルくないです?
本編みたいなある程度ストーリーがキッチリある場所ではなかなかできない、アフターストーリーの旅だからできることって感じがするのが最高すぎるんですよ。
今回みたいな現代文明に近い場所にいるオスカーとティナーシャがスーツ来たり、車とかバイク乗って、銃火器(魔法のサポートアリ)を使ってとか、なんかもうすごいワクワクするじゃないですか。ティナーシャが銃火器使えないのは可愛かったし。そりゃティナーシャだもんね、って言いたくなる感じ。
この辺の大陸とか世界観は、Babelとか別の場所でも色々お話を書かれているみたいなので(というよりアンメモateがその色々な時代にお邪魔している感じなのかな?)、機会があればそのあたりもしっかり読んでみたいなと思いますね。
またちょっとした余談として。
今回、地の文でもオスカーのセリフでもティナーシャが猫扱いされてる描写多くなかったですか? そして白猫よりも黒猫の方が良いという謎のこだわりがあったり、オスカーの猫好きも徐々に浸透していたりで、なんかもうどっちも可愛い。そして改めて考えると、数年スパンとはいえ定期的に妻が猫化して甘えたりするのってイチャイチャのレベル高すぎないか? 数百年単位で夫婦やってるとこの辺も格が違うということでしょうか?
それにいつもオスカーがティナーシャに色々な服装着せて楽しんでるけど、ティナーシャも今回オスカーのスーツ姿を楽しんでいたみたいで。何年経ってもお互いの服装に楽しみを見出だせるの夫婦円満が過ぎるし。
あと個人的に考えるのはこの二人の持つ性質の部分なんだけど。
元々魔女だったこともあってか、長年生きる中でもう自分はそういうものだと割り切って人外であれる、その一方でやっぱり人の営みを目にしてしばしば心を痛めてしまうティナーシャ。人に執着してはいけないと自分を律して、逆に物や場所へのこだわりやあどけなさは色々な場所で見て取れるのも彼女の性質。
逆に、人の文明への適応力の高さがあって、対人コミュニケーションでもティナーシャより人当たりの良さが見えるけど、その一方で今はもうそれら全てがティナーシャの手を引くためっていう基準で物事を見ているオスカー。元々王様だったこともあってか、そういうしがらみ全部無くしたら本当にティナーシャにしか執着がないようにしか見えて、それが何百年も続いているのは……感情は人らしいのに、行動が人の普通ではないよなと。
それがどことなくだけど。永遠にあなたの魔女であると、かつての王様だったオスカーに言ったティナーシャだけど。今だってその形に変わったところはないけど。もう立場として王ではないオスカーから見ると、ティナーシャのための剣となるのがオスカー……、みたいに見えなくもないんだよな。
呪具破壊における立ち回りの役割分担を見てもそういう部分を感じてしまうし。
果たしてそうなると今はどっちの方が人らしくて、人外らしいのか……、と考えたりしてしまう。まぁ、事実としてもうどっちも普通の人ではないんだけども。だったら、人らしさと人外らしさは共存されてしかるべき二面性だと思いますし。二人で永遠に生きることになってから、感じられる本編との絶妙な差異がやっぱり好きですよ。異種族異種間という関係性を好むわたしとしては。
竜胆の乙女
本作の鍵は中盤以降。まさしく一変する内容はなかなか面白かったです。
ただ個人的には、最初からその変化に向けた「明らかにおかしな部分」があるにも関わらず、そこについて作中で一切触れないままに進む序盤を読まされるのがちょっとキツかったです……。
それでもアイデアは光るモノがあったので、一度読んでみると良い体験にはなったと思います。
感想全文は以下のブログにてまとめさせているので、気になったら見てみてください↓
【新作ラノベ感想part154】竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る - ぎんちゅうのラノベ記録
おわりに
今週は今月の電撃文庫を中心に読みました。
それからアンメモが最新刊まで追いつきました。
その結果、作者の他の作品も読みたくなってしまったのが今は悩み事ですね。Babelがとりあえず電子書籍セール来てるので買いますかね。
以上、今週の読書記録でした。