今週も読書記録つけていきましょう。
1:8月14日~20日に読んだ作品
今週読んだのは以下の11冊ですね。
・異端審問官シャーロット・ホームズは推理しない
・幼馴染たちが人気アイドルになった
・なーんにもできないギャルが唯一できるコト 2
・聖剣学院の魔剣使い 13
・竜と祭礼 1〜3
・ドスケベ催眠術師の子
・さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々
・バスタブで暮らす
・獄門撫子此処ニ在リ
2:読んだ作品についてのお話
※以下画像はAmazonリンク
・異端審問官シャーロット・ホームズは推理しない
先月発売のオーバーラップ文庫の新作。
暴走娘なポンコツヒロインのシャーロットの魅力が存分に詰まった作品でした。
人間に紛れた人狼が跋扈する世界で、人狼を暴き出し裁くはずの異端審問官なので「人狼が分からないならとりあえず容疑者全員ぶっ殺せば良くない?」と素で言うような脳筋っぷり。しかし、そこには彼女なりのちゃんと理由があってのこと。そして、その理由を知れば彼女は本当に純粋で快活で、ある意味年相応に幼いのだとはっきり分かる。だから可愛い。
そんな彼女が、主人公のジョンと出会って、一緒に事件を解決していく中で、その理由を理解してもらって、信頼を育み。やがてただ逃げるためではなく、ジョンへの信頼故に自分は真っ直ぐ突き進む「推理しない」へと意味が変わっていく成長がとても良かったですね。
感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part94】異端審問官シャーロット・ホームズは推理しない - ぎんちゅうのラノベ記録
ブックウォーカーのリンク↓
・幼馴染たちが人気アイドルになった
こちらも先月のオーバーラップ文庫の新作。
主人公が徹頭徹尾ダメ人間のヒモ願望持ち。 幼馴染のアイドル二人からお金をもらっては散財することを躊躇せず、そしてそこまでお世話になっておきながら心の底から「お金>>>幼馴染への情」と言い切る姿はもはや天晴。
そして、ここまでちゃんとクズだとそれを養うヒロインたちには「なんでそんな男が好きなの?」と問うことすら野暮になってしまって、ダメ人間好きっていうのはこういうものなのと強引な理論で押し切るような空気感、本人たちが幸せならそれでいいか(遠い目)となってしまう実に見事なヒモと養い手の関係性ができてましたね。
感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part95】幼馴染たちが人気アイドルになった - ぎんちゅうのラノベ記録
ブックウォーカーのリンク↓
・なーんにもできないギャルが唯一できるコト 2
1巻時点では何とも言えない作品だと思ったので2巻も買って読みましたが、やはり掴みどころのない作品ですね。
正直な気持ちとして、この作品の伏線に対するややメタな地の文、このときはまだ気づいていなかったのだ、みたいなのが嫌に迂遠に感じるのですよね。そんな風に強調して仄めかす必要ある? と言いたくなる。あとシンプルにそうやって変に引く割に話が進まない感じが嫌ですね。今回もページ数200ページくらいしかないですし、単純に密度が薄い。まぁ、ラブコメならそのくらい軽くてもいいかもしれませんが。
とはいえ、その個人的な文章との相性の悪さを除けば、内容自体はテンポ良いですし、読みやすく、キャラも立ってるから、何も考えずに読めるラブコメとしての個人的必要条件は満たしてる!んですよ。今回も冒頭から歯磨きプレイ含む義妹のお世話シーンで楽しませてもらいましたし。
そういうわけなので、やはり掴みどころがない作品というのが素直な感想でしょう。
1巻読んだ当時書いた新作感想記事は以下のリンク↓
【新作ラノベ感想part82】なーんにもできないギャルが唯一できるコト - ぎんちゅうのラノベ記録
ブックウォーカーのリンク↓
・聖剣学院の魔剣使い 13
話が徐々に動いてきますね!
混戦極まって、それぞれの戦いが続く中で、今回のキーとなるのはやはりセリアさんとかつての女神ロゼリア。
レオニスの過去に飛び、本来あり得ないはずだった出会いを果たしたセリアさん。過去のレオニスだから、当然だけど今のレオニスより幼さがあって、普段とは違うおねショタ味を感じるのが良いなぁとしみじみしつつ、このセリアさんとの関係が現在のレオニスにどんな影響を与えるのか。
もちろんセリアさん以外も咲耶、エルフィーネ先輩、シャーリ、誰もかれもが緊迫の展開続きなのでまだまだ目が離せず、次回も楽しみですね。
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・竜と祭礼 1〜3
3巻を読み終わって、もう言葉を失いました。
1巻、2巻の段階では「こういう心にじわじわ染みてくるファンタジー作品っていいよなぁ」と思っていたのに、3巻は完全に「あー、うあー・・・」となってました。
この作品に関しては各巻の感想を、以下の記事にてまとめているので気になったらそちらを見てください。
【シリーズまとめ感想part52】竜と祭礼 - ぎんちゅうのラノベ記録
ブックウォーカーのリンク↓
・ドスケベ催眠術師の子
今月のガガガ文庫の新作ですね。
タイトルがもう既にパワーワード。
ですが内容はドスケベドスケベしてるわけでなく、どちらかと言えばドスケベ催眠術師という在り方に向き合う少年少女の物語。ともすれば、これも一種の青春と言えるのではないだろうか? というドスケベ青春物語。
実際、中身を見ればドスケベ催眠術とかいうものは何でもアリですし、マイペースすぎるヒロインの言動も相まってツッコミどころに満ちている面白おかしく読める作品にはなっている。しかしそういうのを含めた勢いを殺さず、主人公とヒロインの背景に踏み込みグッと良い感じ風に話をまとめて青春っぽくする。
そんな、ある種ラノベらしいラノベで個人的にすごく好きなタイプでした。
感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part96】ドスケベ催眠術師の子 - ぎんちゅうのラノベ記録
ブックウォーカーのリンク↓
・さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々
これもまた今月のガガガ文庫の新作。
この作品は最初から終わりが提示されていて、そこにただ淡々と進むようなお話。内容は復讐。スカッとするようなものでもなければ、そこに物語的な面白さや楽しさは皆無と言っていいのではないかと思います。
しかしそんな暗闇の一本道の中でもたった二人だけの小さな希望があること。この明暗を余すこと無く書き切った本作だからこその読後感は残りました。
単純な趣味で言えば、この作品の二人が紡ぐ恋とか好きなやつですし、復讐のために神の力を得て代償にその身を捧げなきゃいけないヒロインみたいなのは好きなやつですが。ただ、そういう個人的な話をするのも何だかなぁと思う、テーマがテーマな作品なので感想が難しいんですよね。
感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part97】さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々 - ぎんちゅうのラノベ記録
ブックウォーカーのリンク↓
・バスタブで暮らす
ガガガ文庫の新作、3つ目。
これもまた感想が非常に難しい作品。
就職に失敗して、実家に戻ってきた磯原めだかが、心安らげる唯一の場所となったバスタブ暮らしを始めていくお話。
めだかの感じてきた生きづらさや苦悩、その原因となっただろう周囲の空気。めだかがバスタブに引きこもってからの、家族全員から生まれる温かい日常。そういった現実の日々にある喜怒哀楽をはっきり描きながら。それを作者独特の比喩で彩ることで現実と虚構の狭間が曖昧になる、そんな不思議な感覚が襲ってくる作品でした。
終盤になってくると温かいだけの日常ではない、苦しい現実に立ち向かわなきゃいけなくなりますが、それを通じて変わっていくめだかを見ると読者にもきっと感じる何かがあるでしょう。
感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part98】バスタブで暮らす - ぎんちゅうのラノベ記録
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・獄門撫子此処ニ在リ
今月最後のガガガ文庫新作。癖の強い新作たちの中では、ドスケベ催眠術師の子に並んで真っ直ぐに面白い作品でした。
鬼や怪異といったものによって怪しく彩られる濃厚な世界観と、そんな中で二人の少女の紡ぐ絆に強く魅せられる百合味が美しい作品。
個人的にはタイトルにもいる本作の主人公・獄門撫子。鬼の末裔、獄門家に生まれ化け物の肉を喰らわなければ生きていけない体質でありながら、普通の女の子らしくあろうとする姿がすごく好き。美味しいものを食べて目を輝かせたり、そんな撫子の食事シーンがある種の飯テロだったり、殺伐とした世界のお話だからこそこういう日常が映えるんですよね。
感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓
【新作ラノベ感想part99】獄門撫子此処ニ在リ - ぎんちゅうのラノベ記録
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おわりに
今週は新作大量な一週間でしたね。
新作感想記事の更新も6回あって、それプラス竜と祭礼の感想も記事にして、珍しくこのブログの更新回数も多くなってました。
来週はファンタジア文庫の新作を1つ、MF文庫の新刊を1つは買うのが確定していますが、それ以外は未定なので気分に応じて読んでいくことにします。
今週の読書記録はこんな感じで終わりです。