ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】8月7日~13日に読んだ作品のお話

 ようやく最近の新刊等を買って読み始めることができました。

 そんな8月2週目の読書記録つけていきます。

 

 

1:8月7日~13日に読んだ作品

 今週読んだのは以下の8冊ですね。

・箱入りお嬢様と庶民な俺のやりたい100のこと

・透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

・変人のサラダボウル 5

・魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 17

・喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。 3

・転生王女と天才令嬢の魔法革命 7

・クセつよ異種族で行列ができる結婚相談所 2

・小説 仮面ライダーファイズ

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

 

・箱入りお嬢様と庶民な俺のやりたい100のこと

【電子版限定特典付き】箱入りお嬢様と庶民な俺のやりたい100のこと その1.恋人になりたい (HJ文庫)

 これは良かったですね。

 内容としては、中学三年生の主人公が母親に付き添って行った追悼コンサートで出会ったお嬢様と育む恋のお話。

 初めて会ったばかりの少女とのささやかなデート。お嬢様だからこその悩みを聞いて、そんな彼女に対して芽生えた想いから告白、当然無理だと言われますが。それなら同じ高校を受験して少しでも君に釣り合う人になろうと宣言することから始まるのは、お嬢様ヒロインのお話としてはシンプルで良い導入。

 そしてこの1巻では高校入試までの約1年間を描き、少しずつ交流を重ねて二人の気持ちが徐々に深まる様子にしっかり甘さを感じられ、そして次回から始まるだろう新しく高校生活でどんな風に二人が関わっていくのかと期待できるような幕引きも良かったです。

 また個人的に評価したいことが一点。それはどういうわけか非常にハイスペックな主人公の母親。難関校受験に望む主人公の勉強を見てあげられるのはもちろん、それ以外の点でも数多くの厳しい英才教育を施している様子が見られます。しかし、主人公の家というのはしがない自転車屋で、母親はシングルマザー。この明らかに訳ありな母親の過去というものが、ヒロインのお嬢様引いては彼女の家と関わりを持つ中で明かされていきそうな雰囲気があるんですよね。これが庶民主人公×お嬢様ヒロイン作品としての味わいを深めていて、良かったなと思います。

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・透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。 (GA文庫)

 既に新作感想としてまとめさせていただいたGA文庫の新作ですね。新作感想のリンクはこちらから。

 癌を患い目が見えなくなってしまったヒロインと紡ぐ恋物語。難病モノらしい苦しく切ない展開、そこから最後まで希望を見て抗う強い意志と想いに胸を打たれる作品でした。また最後の最後、この作品だからこその未来をしっかり描くことで読後感の余韻を深めていたように思えます。難病モノとして実に王道、文句なしの作品と言って良いでしょう。

 しかしながら、あくまでそれは難病モノとして最初から見ていればの話。個人的には前情報などを見て、目が見えないヒロインならではの物語、温かい結末のようなものを強く期待していた故に、目が見えないヒロイン要素よりも難病モノとしての色が濃い本作は途中から困惑が強くなってしまったのが正直な気持ちでした。

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・変人のサラダボウル 5

変人のサラダボウル 5 (ガガガ文庫)

 本当にこの作品は面白いですね!笑

 毎回毎回ネタのバリエーション豊富で、常にフレッシュな気持ちで読んでられるんですよ。

 特にリヴィアの波瀾万丈すぎる人生が今回も限界突破したみたいになってて、シリアスも涙も笑いも全部詰め込んだようで感情揺さぶられてしまいましたよ。本当に彼女はどこに行き着くのか目が離せない。

 そして今回のもう一つの注目ポイントはやはり前回の引きからめちゃめちゃ気になってたブレンダさん。はい、もうめちゃめちゃ可愛かったです。ちょっと性格がアレな弁護士として辣腕を振るっている彼女の見せる乙女な仕草の1つ1つが最高なんですわ。

 あとはやはり色々と濃い本作の中で個人的に癒やしだと思うのが、サラの日常。いやまぁ、サラの学校生活も普通とは言えないですけど。ただやはり平和なんですよ。大人たちのあれやこれやに比べたらものすごく平和。だからこそ今回も微笑ましく見守っていられました。癒やしでした。

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・魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 17

【電子版限定特典付き】魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?17 (HJ文庫)

 今回も最高!!!

 シャッ黒のイチャイチャは堪らんですね! 黒花マジで可愛いし、惜しみなく愛を囁くようになったシャックスもカッケェんだな!

 ただ、そんなシャッ黒メインの回でもザガンとネフィの夫婦漫才、未だにお互いツンデレてるバカとシャスティルもしっかり見せてくるのがこの魔奴愛という作品! 全部最高かな?

 そして今回はシャックスと黒花がフォルネウスという魔王に会いに向かった先での出来事。フォルネウスの弟子でありその魔術の粋を詰め込んだメイドの少女と、そんな彼女と運命の出会いを果たした新米聖騎士長の少年。これまた新しい愛で力の予感で、この作品のカップル増殖の際限の無さを見せつけられますね。

 魔族のアレコレや、ネフィにもたらされた予言、聖剣から天使を解放するという当面の目的、黒花の持つ銀眼などなど。色々気にすべきことはあるけどやっぱりイチャイチャの止まらない各カップルの今後がいちばん気になる結論に落ち着く17巻でした。次回も楽しみです!

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・喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。 3

喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。3 (角川スニーカー文庫)

 今回は、見ているだけでなかなか楽しい愉快な子、雛森さんをフォーカスした巻……、だけどやっぱり来栖さんのメインヒロインパワーが凄まじいぞ!? という感じでして、面白かったですね。

 まずは前回を経て、積極的なアプローチを見せるようになった涼音。やはり恋する女の子は可愛いのだ、というものを見せつつ。同時に、その変化が雛森さんへの話の導入、火付け役としていい塩梅。

 そして1巻から変わらず純粋すぎる来栖さん、やはり心の声が聞こえて少し拗れてしまっているような主人公には、こういう素直なのがいちばん効くんだよなぁと思わされメインヒロインのパワーを感じました。

 しかし、今回は雛森さんの回ということで、終盤はしっかり彼女もヒロイン力を見せつけてくれた。

 本作の主人公は心の声が聞こえるという体質上、こうして積極的に踏み込まれることを決して無視できなくなるわけですから。彼自身、自分の身の振り方、態度を省みなきゃいけなくなるからラブコメとして話がちゃんと動いているのを感じるのが良いのですよね。果たしてここからラブコメがどう動くのか、次回も楽しみです。

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・転生王女と天才令嬢の魔法革命 7

転生王女と天才令嬢の魔法革命7 (富士見ファンタジア文庫)

 転天最高!!!

 今回は新しくアニスの研究を進めるための新都市を開発するお話。そしてその中で魔法、魔石の理論や技術への発見や理解を深めていくお話。魔法革命らしく徐々に大きな立場、大きな変化を生み出していくような展開で、今後もどうなるのか非常に楽しみ。

 またアニスが新都市開発をしなければならなくなったように、ユフィは女王としての公務があり、二人とも忙しい日々で中々イチャイチャができないご様子。そのせいかユフィの甘え方がどんどん強くなってきてて、どっちかと言えば自分のやりたいことを突き進むタイプのアニスにとっては「仕事と恋人どっちが大事なの!?」みたいな状況になってて、見てるだけで思わずニヤニヤ。

 次回はユフィ中心の話らしいので、この辺りイチャイチャできない不満みたいなのも色々描かれたりするのかな? と期待しております。

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・クセつよ異種族で行列ができる結婚相談所 2

クセつよ異種族で行列ができる結婚相談所2 ~ダークエルフ先輩の寿退社とスキャンダル~ (電撃文庫)

 2巻もすっごい面白かった〜!!

 今回は新技術としてカメラが発明されることから始まる一連の事件を軸に、結婚相談所の紡ぐラブストーリーを添えて彩っていたような内容でしたね。

 この一連の事件というのは、いわゆるゴシップ記事の蔓延。カメラというものが新技術として生まれたばかりで、法整備もなく、悪意のままに使われてしまったこと。さらにこのファンタジー作品だからこそ、過去を念写する能力と合わせることで捏造というのが容易くできてしまったことが大問題。こういう嘘がどれだけ簡単に他人を傷つけるのかというのをありありと見せつけられる展開は正直苦しいものがありましたね。

 しかしこういう問題を取り扱うからこそ、誰にだって胸に秘めたい過去の1つや2つはあって、その上で今を誰かと共に生きている意味を見出だせるのではないかと思いました。

 特に本作の看板娘であるアーニャ、彼女が知らないドナやショウ、先輩のエメラダの話を見ると本作の魅力である「世代間」というものも1巻とは違った形で見られるのが良かったですよね。てかシンプルにドナが可愛い、所長でも一人の女の子でした。

 また、個人的にはゴシップとして使われすぎてしまった写真技術というもの末路も、真っ当に利用しようとしていた人たちもいただろうに、と思うとなかなかやるせないものが。ただ、最後にはそこにもしっかり光を見せてくれていたから、少し救われた気持ちもあります。こうして色々言ってると、今回の事件は総じて考えさせられる内容だったかもしれないなと思います。

 ちょっと長くなりましたが、2巻も本当に面白かったです! 是非とも続きもまだまだ読みたいものです!

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・小説 仮面ライダーファイズ

小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)

 いやぁ、なるほど……、こりゃなかなか悲惨ですわ。

 同じ著者さんの描く龍騎もなかなかでしたが、こっちはこっちで……。

 まず本作はファイズ本編のように、序盤こそ巧グループと木場グループそれぞれがお互い正体気づかないまま出会って交流してて、みたいな感じで始まりはするのですが。

 その中でそれぞれのキャラの背景として描かれる内容が既に重くて、それが密に詰め込まれているものだから終始暗い雰囲気を感じます。そして本編との差異で言えば、個人的には結花さんの闇が特に深いのかなと感じました。啓太郎に心を開くまでの過程が苛烈で、だからこそ啓太郎の善性が際立ってましたし。草加は真理への執着かなり強くなってて、暴走もひどく……、しかしそれ以上に執着ヤバい人いたのは何かもう笑っちゃった。

 あと龍騎もそうだったけど、エグみが、ね。オルフェノクの攻撃で灰化するより先に血ブシャーするのヤバいて……。

 そんな具合で最初から重い、終盤も救いがあるように見えて重い、最後あれで果たして光になっているのだろうかと首を傾げてしまうような感じでしたが、読み終わってみるとやっぱりこれはファイズでしたね。

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おわりに

 今週はようやく新刊等を買いに行けて読むことができました。

 転天、魔奴愛、変サラ、クセつよ、楽しみだったものから読んでいますがどれも大満足!

 また今週はつい昨日の土曜日にYouTubeで毎週2話ずつ公開されていたファイズの最終回が放送され、それに合わせて小説版のファイズも読みましたがなかなかエグかったですね(笑)

 

 来週の予定としては、また買った新刊新作を読んでいこうと思ってます。