今回の感想は2021年9月のファンタジア文庫新作の「王様のプロポーズ」です。
※現在3巻まで刊行中(2022年9月)、3巻まで読了済み。
※画像はAmazonリンク
あらすじ
世界を統べる魔女の身体と力を手にした少年の、最強の初恋!
久遠崎彩禍。300時間に一度、滅亡の危機を迎える世界を救い続けてきた最強の魔女。そして初恋の少女。彩禍の死によって、彼女の身体と力を引き継いだ玖珂無色は誰にもバレないよう彩禍として過ごすことになり!?
感想
デート・ア・ライブのタッグによる新作、ということで期待して読みましたが……。
期待以上に面白かったです!
最初から最後まで気がついたら一気読みでした。これがベテランの読者を惹き付ける技、なんですかね?
冒頭からヒロインが亡くなって、主人公がそのヒロインの姿に変わってしまうという強烈なインパクトで、一体何が起こったんだ? と興味を唆られて。その回答をしながら、舞台設定や登場人物のキャラクター性を出していく。それからこのお話の目標を提示して、なるほどそういう作品かと、すごく自然な流れで理解しやすくて作品世界に入り込みやすかったのですよね。
そして、新しい状況において目標が定まったあとは、それに向かった手段を講じて、そこから派生する展開があって、その中でキャラクター同士のやり取りがあって、更に1人1人の個性が浮かび上がってくる。コメディちっくなやり取りには笑って、真面目な話をするときにはしっかり集中して、メリハリが効いているのも良いですよね。
言うまでも無く、最後にはファンタジー作品らしい激アツのバトル展開が待っていて……、もう1冊を通して終盤まで非の打ち所がなかったです。
そんな作品を読んで、個人的に特に印象に残ったのキャラクターが主人公の無色くんの妹、瑠璃ちゃん。
「愉快な妹ちゃんだなぁ笑」
と思わず言ってしまう感じで、簡単に言えば推しを見ると発狂するタイプの女の子なんですよね。彼女が好きな相手は二人いて、恋愛として好きな兄の無色(主人公)と、敬愛として好きな彩禍(中身主人公)。この二人が関わるできごとになると、瑠璃ちゃんはすぐに錯乱します(笑)
これ、もう見てるだけでめちゃくちゃ楽しいですよ! 瑠璃が主役になる3巻ではその暴走っぷりもひおしおで、同時に4巻以降の続きもますます楽しみになる感じでした。
総評
ストーリー・・・★★★☆ (7/10)
設定世界観・・・★★★★ (8/10)
キャラの魅力・・・★★★★ (8/10)
イラスト・・・★★★★ (8/10)
次巻以降への期待・・・★★★★ (8/10)
総合評価・・・★★★★(8/10) 文句の付けようがないファンタジー作品! めっちゃ面白い!!!
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
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