今回の感想は2023年4月のHJ文庫新作「第三皇女の万能執事」です。
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あらすじ(BWより引用)
世界最硬の防御魔法を操る天才魔法士ロート。そんな彼の仕事は世界一可愛いぽんこつチョロかわお姫様クレルの護衛執事。愛ある毒舌に逐一可愛い反応をする彼女を愛でつつ日々お世話するロートの下にある日、国宝である「魔鍵」を護ってほしいという依頼が届く。解決に乗り出した二人だが、それはやがて国の、そして二人の運命を揺るがす大事件へと発展していき――
「私の執事さんは、絶対に私を護ってくれますよね?」
チョロかわ最強皇女様×毒舌万能執事の最愛主従譚、開幕!
感想
でした!!
もうね、初っぱな30ページから「甘い甘い!」って言いたくなるほどの相思相愛っぷりを見せてくれるんですよ。最高かな?
本作の大筋はあらすじにもあるように「魔鍵」というものに関しての依頼の解決のために動く内容になっているんですけど、その事件に望む2人がもう隙あればイチャイチャしてるのよ。本人たちにその気があるかどうかは別として、会話の節々から愛が漏れまくってて周囲から見たら「あーはいごちそうさまです」って言いたくなるような感じですね。
あ、ちなみに「魔鍵」というのは本作の魔法を使うための杖みたいなもので、この「魔鍵」と契約することで魔鍵それぞれが持つ固有の魔法を使えるようになる、みたいなやつです。
ともあれ、本作はとにかくイチャイチャしてました!
これが全部と言って良いでしょう。
なのでそんな2人について少しだけお話しますと。
執事のロートはお嬢様のことをポンコツだなんだと毒舌混じりに揶揄して、それと同じくらいに世界で最も愛する人だとその気持ちを言葉にする。地の文ですらクレル様可愛い大好きだという気持ちが溢れているような、彼の一途な愛情というのが見てて素敵だと思えるものですよね。
また防御魔法に優れた魔鍵と契約していて、まさにどんな危機からもお嬢様を守り抜くといったスタイルもキャラの関係性によく落とし込んでいて、ただ主人公がめちゃくちゃ強いだけでないことに好感が持てます。
一方で、お嬢様のクレル様は、ロートにからかわれて照れさせられてあたふたとする姿が印象に残るようなチョロインなのですが。その本質には、第三皇女という立場で元々周囲に自分の味方がいなかった過去と、そこから自分を救い出してくれたロートに対しての全幅の信頼と最上級の愛情があって、ときおりカウンター気味に放たれる真っ直ぐなクレル様のロート大好きな気持ちがめちゃくちゃ可愛いんですわ。
しかしながら、この過去の2人の出会いというものの詳細はまだこの1巻では語られず、最初から相思相愛になっている状態からスタートするので、今後ストーリーが進む中でこの過去の詳細を見てみたいなと思いますね。
そんな感じで、こんな執事とお嬢様が2人でイチャイチャしながら、魔鍵の事件を解決するお話でした。
個人的にはこの2人の関係だけで白米3杯はいけるので大満足でした。
総評
ストーリー・・・★★★ (6/10)
設定世界観・・・★★★☆ (7/10)
キャラの魅力・・・★★★★☆ (9/10)
イラスト・・・★★★★☆ (9/10)
次巻以降への期待・・・★★★★ (8/10)
総合評価・・・★★★★(8/10) 執事とお嬢様のイチャイチャにごちそうさまでした(^-^)
※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。
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