ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】2023年8月 お気に入り作品紹介 / 9月注目の新刊

 昨日から新しい月になりましたので、先月の振り返りとしてお気に入り作品の紹介と、今月の新刊チェックをしましょう。

 

ドスケベ催眠術師の子 (ガガガ文庫)さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々 (ガガガ文庫)獄門撫子此処ニ在リ 獄門撫子此処ニ有リ (ガガガ文庫)

幼馴染たちが人気アイドルになった 1 ~甘々な彼女たちは俺に貢いでくれている~ (オーバーラップ文庫)給食争奪戦 【電子特別版】 (電撃文庫)竜と祭礼 ―魔法杖職人の見地から― (GA文庫)

花守の竜の叙情詩1 (富士見ファンタジア文庫)鏡のむこうの最果て図書館 光の勇者と偽りの魔王 (電撃文庫)

 

※画像はAmazonリンク

 

 

1:お気に入り作品

 早速8月中に読んだ作品の中からお気に入り作品をご紹介。冒頭の画像で示したように全部で8つですね。一つづつ簡単なコメントをつけて紹介します。

 

ドスケベ催眠術師の子

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 今月のガガガ文庫の新作ですね。

 タイトルがもう既にパワーワード

 ですが内容はドスケベドスケベしてるわけでなく、どちらかと言えばドスケベ催眠術師という在り方に向き合う少年少女の物語。ともすれば、これも一種の青春と言えるのではないだろうか? というドスケベ青春物語。

 実際、中身を見ればドスケベ催眠術とかいうものは何でもアリですし、マイペースすぎるヒロインの言動も相まってツッコミどころに満ちている面白おかしく読める作品にはなっている。しかしそういうのを含めた勢いを殺さず、主人公とヒロインの背景に踏み込みグッと良い感じ風に話をまとめて青春風味もしっかり出してくる。

 そんな、ある種ラノベらしいラノベで個人的にすごく好きなタイプでした。

 それはそうとして浜弓場双先生のイラストはやはり神すぎませんか?

 

 感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓

【新作ラノベ感想part96】ドスケベ催眠術師の子 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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 これもまた今月のガガガ文庫の新作。

 この作品は最初から終わりが提示されていて、そこにただ淡々と進むようなお話。内容は復讐。スカッとするようなものでもなければ、そこに物語的な面白さや楽しさは皆無と言っていいのではないかと思います。

 しかしそんな暗闇の一本道の中でもたった二人だけの小さな希望があること。この明暗を余すこと無く書き切った本作だからこその読後感は残りました。 

 単純な趣味で言えば、この作品の二人が紡ぐ恋とか好きなやつですし、復讐のために神の力を得て代償にその身を捧げなきゃいけないヒロインみたいなのは好きなやつですが。ただ、そういう個人的な好き嫌いの話をするのも何だかなぁと思う、テーマがテーマな作品なので感想が難しいんですよね。

 

 感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓

【新作ラノベ感想part97】さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

獄門撫子此処ニ在リ

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 これまたガガガ文庫新作。今月のガガガ文庫は本当に強かったですね。

 本作は鬼や怪異といったものによって怪しく彩られる濃厚な世界観と、そんな中で二人の少女の紡ぐ絆に強く魅せられる百合味が美しい作品。

 個人的にはタイトルにもいる本作の主人公・獄門撫子。鬼の末裔、獄門家に生まれ化け物の肉を喰らわなければ生きていけない体質でありながら、普通の女の子らしくあろうとする姿がすごく好き。美味しいものを食べて目を輝かせたり、そんな撫子の食事シーンがある種の飯テロだったり、殺伐とした世界のお話だからこそこういう日常が映えるんですよね。

 

 感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓

【新作ラノベ感想part99】獄門撫子此処ニ在リ - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

幼馴染たちが人気アイドルになった

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 先月のオーバーラップ文庫の新作。

 主人公が徹頭徹尾ダメ人間のヒモ願望持ち。 幼馴染のアイドル二人からお金をもらっては散財することを躊躇せず、そしてそこまでお世話になっておきながら心の底から「お金>>>幼馴染への情」と言い切る姿はもはや天晴。

 そして、ここまでちゃんとクズだとそれを養うヒロインたちには「なんでそんな男が好きなの?」と問うことすら野暮になってしまって、ダメ人間好きっていうのはこういうものなのと強引な理論で押し切るような空気感、本人たちが幸せならそれでいいか(遠い目)となってしまう実に見事なヒモと養い手の関係性ができてましたね。

 

 感想全文は以下の新作ラノベ感想記事のリンクにて↓

【新作ラノベ感想part95】幼馴染たちが人気アイドルになった - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

給食争奪戦

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 これは面白かった!!

 給食争奪戦や消しゴムバトルといった、とある小学校で起こるアレコレを全5編収録した短編集です。

 1つ1つの短編としての面白さも申し分ないけれど、それぞれの話の中の描写から見える話と話の繋がりがあったり、同じ学校の出来事や時間の中でもそこに関わる立場や問題に対しての立ち回りなんかの違いがあることで全く別のストーリーが生まれたりしていて、1冊としての満足度がグッと引き上げられてました。読み終わるともうただの短編集だなんて思えませんね。

 また、電子版ではさらに3つの短編、合わせて本編0,7冊分くらいの内容が加わることで、この話と話の間の繋がりや深め合いがより一層増してて最高でした。読むなら電子、とオススメされて読みましたが、本当にその通りでした。

 

 

竜と祭礼

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 これは今月読んだ中では、断トツの衝撃をくれた作品ですね。

 だってもう最終3巻を読み終わって、言葉を失いましたもの。

 1巻、2巻の段階では「こういう心にじわじわ染みてくるファンタジー作品っていいよなぁ」と思っていたのに、3巻は完全に「あー、うあー・・・」となって何も言えなくなります。

 過去と現在と未来に繋がる人の歩みと歴史の重さが美しい最高のファンタジー作品でした。

 この作品に関しては各巻の感想を、以下の記事にてまとめているので気になったらそちらを見てください。

【シリーズまとめ感想part52】竜と祭礼 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

花守の竜の叙情詩

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 最高の家族愛と恋の物語!

 敗戦国の囚われの姫アマポーラと、王位継承に破れた第二王子テオバルト。伝説の竜を求める旅の中で、身分を隠すために買った幼い少女エレンを含めた三人が紡いでいく関係性。アマポーラが手に入れた心の強さや娘への愛、テオバルトの大切な人を守るための決意と戦い、エレンの幼い真っ直ぐな二人への気持ち。そのどれもが尊さに溢れている。

 過酷すぎる現実に翻弄され続けた三人の幸せがいつまでも続くように、そう願います。

 全3巻で完結済みなので、気になった人には是非読んで欲しい作品です。

 

 また、この作品も各巻の感想を、以下の記事にてまとめているので気になったら見てみてください。

【シリーズまとめ感想part53】花守の竜の叙情詩 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

最果て図書館シリーズ

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 優しさと温かさに満たされたファンタジー作品!

 全3巻で、各巻ごとに描かれる「最果ての図書館」や「地底湖の博物館」「天空の円形劇場」などの設定にワクワクするのは言うまでもなく。その中にあるのは、いつだって誰かの誰かを思う優しい気持ちが生み出す物語。また勇者と魔王の伝説、を軸にした「お伽噺」をテーマにした作品でもあるので、めでたしめでたしと言えるようなハッピーエンドが毎回気持ちの良い読後感を残してくれるのも良かったですね。

 

 またまた、この作品も各巻の感想を、以下の記事にてまとめているので気になったら見てみてください。

【シリーズまとめ感想part54】最果て図書館シリーズ - ぎんちゅうのラノベ記録

 

2:読了数および読了作品一覧

 2023年8月中の読了数は37冊

 

 そして、その間の読了作品は以下の通り。作品は基本的に新作、読んだ巻の数字が小さいもの、が上になるように並べています。厳密ではないですが。また☆は今月のお気に入りとして紹介した作品。

☆ドスケベ催眠術師の子
☆さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々
・バスタブで暮らす
☆獄門撫子此処ニ在リ
・透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。
・異端審問官シャーロット・ホームズは推理しない
☆幼馴染たちが人気アイドルになった
・生徒会長との待ち合わせは、いつもホテル。
ラノベも俺も好きなギャル
・箱入りお嬢様と庶民な俺のやりたい100のこと
☆給食争奪戦
・男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 1
☆竜と祭礼 1〜3
☆花守の竜の叙事詩 1~3
☆最果て図書館シリーズ 1~3
・もしも明日、この世界が終わるとしたら 2
・好きな子に告ったら、双子の妹がオマケでついてきた 2
・なーんにもできないギャルが唯一できるコト 2
・クセつよ異種族で行列ができる結婚相談所 2
・喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。 3
ゆうれいなんか見えない! 3~7
死亡遊戯で飯を食う。 4
・変人のサラダボウル 5
・転生王女と天才令嬢の魔法革命 7
・聖剣学院の魔剣使い 13
・魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 17
・小説 仮面ライダーファイズ

 

 

3:来月の新刊チェック

 9月に発売される作品をチェックしました。

 最初に気になる作品、買うつもりの作品をまとめておきます。(※このブログを書いている現在の予定。他の方の感想見たり、書店に行ったときの気まぐれで買う作品の増減はあると思います)

・天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった (HJ文庫

・飯楽園―メシトピア― 崩食ソサイエティ(電撃文庫

ツンデレ魔女を殺せ、と女神は言った。(電撃文庫

・青薔薇アンティークの小公女3(富士見L文庫

・王様のプロポーズ5(ファンタジア文庫

・ライアー・ライアーSS(MF文庫J

カルネアデス 1.天使警察エルと気弱な悪魔(MF文庫J

 

 ざっと見た感じ、来月はわたしの購入しているシリーズの続巻が少ないですね。

 ただそんなシリーズの中でも「青薔薇アンティークの小公女」「王様のプロポーズ」の新刊があるのは、非常に楽しみですね。

 

 新作はMF文庫Jから発売される「カルネアデス」がいちばんの楽しみ!

 今年の夏コミ前に発表された作品で、イラストレーターrurudo先生の描くオリジナルキャラを元にして、綾里けいし先生が文章を紡いだ新作ということでこれはもう楽しみにするしかないでしょうと!

 あのrurudo先生の描く女の子たちが物語の世界でどんな関係性を見せてくれるのか。

 夏コミではスターターブックとして、作品周りのアレコレを語っている冊子が販売されたりもしていて、既に読みましたがもう期待値がすさまじいです。

 

 あとは電撃文庫の「飯楽園―メシトピア― 崩食ソサイエティ」がなかなか気になります。

 あらすじを見ると不健康な食事をしている人を社会から抹消する組織による健康管理がされている世界で、ジャンクフードを巡る物語がはじまるのだとか。一体どんな内容なのか。気になりますよね。

 

おわりに

 今月は新作を中心にして、過去作も巻数少なめのものを読んでいたのでお気に入り作品がかなり多かったですね。

 逆に来月は買う作品も少なめ(の予定)ですし、良い作品に出会えるかどうか不安と期待が半々という感じ。どうなるでしょうね。

 

 とりあえず8月のまとめはこんな感じで終わりにします。