ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】9月4日~17日に読んだ作品のお話

 先週は終末忙しくて読書記録つけている時間がありませんでした💦

 なので、今週は2週間分まとめていきます。

 

 

1:9月4日~17日に読んだ作品

 今週読んだのは以下の22冊ですね。

・神は遊戯に飢えている。 5〜7
・男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) 6〜7
・デスループ令嬢は生き残る為に両手を血に染めるようです
・天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった
・飯楽園―メシトピア― 崩食ソサイエティ
ツンデレ魔女を殺せ、と女神は言った。
まぶらほ
 〜にんげんの巻〜
 〜ゆうれいの巻・(うえ、なか、した)〜
 〜ふっかつの巻・(ひがし、とうなん、みなみ、なんせい、にし、せいほく、きた、ほくとう)〜
 〜ノー・ガール・ノー・クライ〜
 〜アージ・オーヴァーキル〜
 〜メイドの巻〜
 〜もっとメイドの巻〜

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

 

神は遊戯に飢えている。 5〜7

神は遊戯に飢えている。5 (MF文庫J)神は遊戯に飢えている。6【電子特典付き】 (MF文庫J)神は遊戯に飢えている。7 (MF文庫J)

 この5巻から7巻ではどんどん話が深い部分に踏み込んできましたね!

 素直に面白くなってきたぞと思います。

 各巻のゲームとしても。5巻では前後半で2つのゲームがあり、前半はスポーツ的な内容、後半は偽物を見つけ出す推理。6巻はいわゆるトランプの戦争のような駆け引きにハラハラできるもの。7巻は1冊まるまる使った大規模なミステリー。といったように、常に新鮮な味わいで読める面白いものでした。

 そして、個人的には話が深まったことでフォーカスが当たっていく6巻表紙の子、ヘレネイア、彼女の今後がとても気になる! 異種族とか神とかそういうお話が大好きなわたしですが、このシリーズには今までそういう部分で好きなキャラがいなかったんですよね。タイトルに神が含まれるのに。しかし、ここにきてようやく! わたしの琴線に触れる子が来たぞと。内容的な部分ももちろんですが、キャラ推しで読むわたしとしてはこのヘレネイアによって今後の楽しみがグッと増したと言えるでしょう。

 

男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) 6〜7

男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 6. じゃあ、今のままのアタシじゃダメなの? (電撃文庫)男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 7. でも、恋人なんだからアタシのことが1番だよね? (電撃文庫)

 読めば読むほどにろくな人間がいないということで、個人的には毎回笑いながら読んでいられる作品。なんといいましょうか、まともなコミュニケーション能力を持たない奴らの恋人ごっこを見られる感じ。特にこの6巻7巻は凄まじかった!

 

 まず、6巻では「お前ら、会話をしろ。会話。もしかして、会話というものをご存知ない? 言葉を一方的に投げるのも、言葉を受け取るだけで返さないのも、それは会話じゃねぇんだぞ? 分かる? 会話しろ」
 読んでいる間、ずーーーーーーーっっとそう思っていました。

 本当に疑問なんですが、何故この二人は会話をしないんでしょうか? 自分が思っていることを自分の中だけで完結させて、それを言葉にしないのにどうして相手に理解してもらえると思ってるのかな? さらにいえば、その勝手に自己完結している思考すら100と0しかないような二極化した考え方しかしないのが怖すぎますし。自分の気持ちも言わなければ、相手の気持ちを理解することもお互いに放棄しているような状態で、自分が自分がとしか考えられないのは救いようがない。

 そんなんだったら、すれ違うのはもはや必然と言えるよね。
 人として最低限の当たり前のコミュニケーションができていないのに、よくもまぁ、恋人だとか、夢を追うパートナーとかいう高次元な関係性に悩むことができますね。烏滸がましいよ。呆れを通り越してもはや滑稽とすら言える。

 それはそうとして、真面目に改めて見ると、この作品ってまともに会話している人がいなくないですか? 日本人としての行間や言葉の裏の意図を読み取る能力を極めた人たちの超ハイコンテクストな世界なのかしら? 1を聞けば10まで理解できる天才しかいない?
 そんな世界でこの主人公とヒロインは、わたしたち読者の一般基準程度の能力しかないけど、世界基準の会話方法しか知らないから、まともなコミュニケーションができない説が濃厚になってきたか? おっと、これは世界観が急に深くなったかもしれない……、とか考えることもできてそれもなかなか楽しいですね。

 

 そして7巻になると「あ、こいつは本当にアホなんだな」と。
 7巻の日葵には流石にそう言わざるを得ない。もう思わず真顔になりましたよ。よくもここまで拗らせたものだと感心すると、今度はもう一気に笑えてきます。他の作品では決して感じられないこの感情の上下、やはりこの作品は素晴らしいと確信した。

 もう今回は遂に行くところまで行ったなという印象。ごくごく自然な流れで必然とも言える結果になっただけで、旗から見ている読者としては「あ、はい。お疲れ様でした。どうぞお帰りください」としか言えませんね。

 とはいえ、これは別に日葵だけが悪いわけでもないんですよね。今回は日葵の暴走が際立っていただけで、本質的には悠宇くんもやってること変わらないですから。

 今回の話に至るまでの過程って、「二人で順番に1から数字数えていこうぜ」と言ったら(……1)(……2)と何故かお互いに心の中で数字を数え始めて、あるとき急に「100」「え、もう100はとっくに過ぎてるよ」「は? お前何言ってるの?」「お前こそ何言ってるの?」とか言い出すようなものでは? 何言ってるか分からないかもしれないけど、現実に何言ってるか分からないことをやっている作品なのでこれも正しいと思われ。

 そういうわけですので、彼が仕事一筋で今後生きるなら、まぁ、大丈夫かもしれないけど。
 誰かしらと恋人のような関係性を築くようであれば、こっちはこっちでコミュニケーションがんばらねばですよね。言葉も交わさずにあなたのことを何でも理解してくれるような人間ばかりで世界が成立すると思ったら大間違いなのよ。だから、今回のこの必然をただのすれ違いで済ませるようなら、彼に今後の成長は見込めないでしょう。反省しろ。

 ……とは言いますけど。
 実際のところ、ここまで1巻からずっと主人公として駄目な部分を見せ続けてきた男に、今更改心されて嬉しいのか? という疑問があるのも事実
 正直、わたしはこの男がどこまで人として終わっているのかを楽しみにして読んでいるのですから、ここからまともになられてもちょっと萎えるかもしれないし。逆にあり得なすぎるV字回復を見せられたらハイテンションになるかもしれない……、悩ましいですね。
 個人的にはやはり何も反省しないままに、自分のことをよく理解してくれるヒロインが現れて、彼女がいてくれればそれで良いんだというような方向性を貫いてくれることも期待をしています。

 


スループ令嬢は生き残る為に両手を血に染めるようです

デスループ令嬢は生き残る為に両手を血に染めるようです 【電子特典付き】 (講談社ラノベ文庫)

 人狼ゲームを題材にした死に戻り×デスゲームなファンタジー作品。ループごとに役職が変わり、ただでさえ一筋縄ではいかないゲームなのに、それをクリアするだけでは終わらない。儀式が始まった元凶を突き止めなければならない、というのは物語として素直に面白い。 けれど、それ以上に個人的な印象として、死に戻りや、突然巻き込まれたデスゲームという要素によって。人狼ゲームにおける初見の戸惑いからある程度慣れてきてできる立ち回り、あるいは現実のプレイヤー同士の関係性や性格から白なのに疑われれ吊られちゃうみたいな、友人同士で実際にやるときに起こるあるあるなど、人狼ゲームのいろはがしっかり物語に落とし込まれていたのが良かったと思います。

 また感想は以下のブログ記事にももう少しアレコレ書いているので、気になったら見てみてください。

ginchu.hatenablog.com


天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった

【電子版限定特典付き】天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった1 (HJ文庫)

 ドラマの主演になって再会した幼馴染、という設定と舞台を存分に活かしたラブコメ

 声優モノ作品とかがキャラの日常を踏まえて、それを演技に乗せて面白さを演出する作品なのだとしたらこれはその逆のイメージ。ドラマ撮影を通じて、それを現実の主人公とヒロインの恋愛に繋げていく魅力のある感じでしたね。

 なのでそんなラブコメ部分に注目すると、ヒロインの可愛さが抜群でとても楽しめました。幼馴染で小さい頃の約束を守るくらいなんだから、お互い好きあってるのなんか読者からは明白で、いいぞもっとイチャイチャしろって感じです。

 また感想は以下のブログ記事にももう少しアレコレ書いているので、気になったら見てみてください。

ginchu.hatenablog.com


飯楽園―メシトピア― 崩食ソサイエティ

飯楽園‐メシトピア‐ 崩食ソサイエティ (電撃文庫)

 最高に面白かった!

 徹底的に国民の健康食事を管理する、近未来の戦後の世界。そんな世界だからこそ描ける”食”と”生”の重みをこれ以上無く魅せてくれた作品。

 最初こそ、カップ麺を食べたいという理由からのヒロインの押しかけから始まるお話であるけど、その背後にある世界観や、彼女の立場、そして心情を見るとこれがただのコメディで収まらない魅力で満ちているのをひしひしと感じるのです。そうであるからこその、心の芯がどこまでも真っ直ぐすぎるヒロインの格好良さは限界超えてきますし、真っ直ぐすぎて決して折れないからこそ向きわなければならない報い、終盤の展開は胸にグッとくるわけです。

 もう、今すぐにでも2巻を読みたい!!!

 また感想は以下のブログ記事にももう少しアレコレ書いているので、気になったら見てみてください。

ginchu.hatenablog.com

 


ツンデレ魔女を殺せ、と女神は言った。

ツンデレ魔女を殺せ、と女神は言った。 (電撃文庫)

 一周回って新鮮なツンデレでしたね。たしかにこういうのは最近見ない。セリフの1つ1つがどこかで見聞きしたことあるようなもので楽しくなってくる。

 一方の杖に転生した主人公は、ツンデレ大好きなオタク。ヒロインを推しとし、彼女を守るためなら女神にだって歯向かうというあり方は中々カッコいいです。しかし、個人的には常にオタク思考とオタク語で会話しようとする、オタクの悪いところも濃く出てるような感じがくどく感じたりもしました。

 女神と魔女を巡る世界観や謎もまた、分かりやすい展開ながらに楽しめるもので良かったです。

 また感想は以下のブログ記事にももう少しアレコレ書いているので、気になったら見てみてください。

ginchu.hatenablog.com


まぶらほ

まぶらほ ~にんげんの巻~ (富士見ファンタジア文庫)まぶらほ ~ノー・ガール・ノー・クライ~ (富士見ファンタジア文庫)

 全部で30巻ほどあり、その中でも内容の分岐が激しいシリーズ。

 最初の一覧ではシリーズごとにまとめてますが、基本的には刊行順に読んでいるので感想はその順番でお話しします。

 

〜ノー・ガール・ノー・クライ〜

 単行本1冊目。

 元々は第3回龍皇杯の優勝作品で、ドラゴンマガジン掲載の短編だったものからキャラ設定世界観を引き継ぎ全4巻の長編シリーズとして書き下ろされたもの。その第1巻です。

 なので、そのストーリーは基本的にメインとなる短編とは別物なのですが、ヒロインとの出会いの部分は大きな差はないようなのでここではカットされていました。個人的にはそこを先に読みたかった気持ちがありやや残念だったか。

 しかし、内容自体は面白いです。現代ファンタジーらしい銃火器アリ魔法アリな世界で。主人公の式守和樹と、ヒロインの宮間夕菜が謎の組織に狙われている。財閥の娘である先輩ヒロイン風椿玖里子や、化け物退治を生業とする生真面目な後輩ヒロインの神城凜、ちゃらんぽらんな教師の伊庭かおりと共に謎の敵と戦っていく中で、夕菜の持つ魔法の秘密に近づいたりしていくというややシリアスな内容。

 個人的には主人公の和樹が、自分自身にはほとんど戦う力がない一般人だけれど、夕菜を守るためにと自ら危険に飛び込んでいける姿が好印象でした。

 

 〜にんげんの巻〜

 こちらは、本来の短編ですね。

 三人のヒロイン夕菜、玖里子、凜との出会いのお話。

 こちらも基本的に世界観は同じですが、そこを踏まえて改めて見てみると。

 人が誰しも魔法を使える、しかしながら生まれながらに使える魔法の回数が決まっているという世界。主人公の式森和樹は平均以下の8回の魔法しか使えないものの、その祖先には数多の大魔術師がいるということで、その血統を求めた三人の女の子がやってくる……、という感じのお話でした。

 魔法の大小に関わらず、使える回数が魔力量という設定がなかなか面白いです。普通の人なら、たった数回しか使えないような魔法あってもなくても変わらないでしょうから、最初からないものと思えるでしょうけど。和樹の場合は回数が少ないのに、使える魔法自体はほぼ無制限だから問題になってくる……、というのがいいですよね。

 そして、ヒロインに着目するとやはりおしかけ妻ヒロインである夕菜が好きでした。愛情が一途な子はやっぱり可愛いのよ。もちろん押しが強すぎる彼女から逃げたくなる和樹の気持ちも分からなくはないけど、もう少し彼女の愛情表現に応えてあげてほしい気持ちがある……、のですけど。なんだかんだで、本当に大事なときには夕菜のために回数に限りのある自分の魔法を使うような主人公だから憎めないのですよ。そして、そんな和樹だからこそ、魔法はもう使わせませんから、わたしが和樹さんを守るんです、って健気な愛を見せる夕菜の可愛さも際立つものですし。

 

 〜ゆうれいの巻・(うえ、なか、した)〜

 1巻がにんげんの巻で、2巻以降がゆうれいの巻。読む前はどういう内容なのかと思ってましたが、なるほど。とりあえず大まかなストーリーについてはここでは省略。

 短編なので、1つ1つ細かい部分を見ていくと。

 まずはメインヒロインである夕菜。元々押しかけ妻してくるくらいの愛による行動力の塊なのもあってか、愛情オーバーフローの暴走と情緒不安定さがすごかったですね。浮気絶対許しませんもそうだし、尾行中の刃物取り出して店員脅迫しだすところとか極まってんなぁと。和樹さん大好き、和樹さんのためにできることならなんだってします! みたいなラブを見せてるかと思えば、和樹が他の女の子と仲良くしてたら即和樹を殺そうと思考がシフトするのヤバすぎて。特に今回の和樹が殺されそうになってるときに、わたしが代わりになりますから和樹さんは助けてくださいって言った直後に和樹さんはわたしが殺しますへの反転はもはや清々しいレベル。

 そして、書き下ろしでは和樹のクラスメイトが描かれるのですが、これがまぁひどい。和樹のクラスど畜生しかいないんですよ(笑)
 他人の幸福は砒素の味を標語として掲げるクラスとか嫌過ぎるでしょ💦 スポーツ大会の「種目不明なら参加するのダルいな→和樹が参加することになる→優勝商品は夕菜とのデート券」となった瞬間からの和樹への野次罵声とか本当にひどいし。文化祭なんか真面目に取り組んでる他クラスに迷惑かけまくるのひどすぎて泣けてくる。

 

〜メイドの巻〜

「メイドに神の鉄槌を!」
「メイドに罪のないものなどいません!」
「メイドを殺せ!殺せ!殺せ!」
「降伏しなさい。這いつくばって命乞いをしなさい。泣き叫んで慈悲を求めなさい。」

 ※これらは全てメインヒロイン(と思われる女の子)のセリフでした。

 パラレルワールドな世界で描かれるメイドの巻。
 もっともっとメイドさん、通称MMMと呼ばれる組織の次期当主に勝手に任命されてメイドさん100人以上が仕える城に軟禁される和樹。それに対して怒り狂った夕菜が、はやメインヒロインの言っていいセリフでない罵詈雑言を履きまくりながらメイド狩りを始めるという……、本当にひどい内容です。

 本編における押しかけ妻な夕菜も強引すぎるけど、和樹を軟禁してまでご主人様にしようとするリーラたちメイドもメイドで話が通じないのはどうしようもないし。どっちもどっちで和樹の発言権を完全に無視して血で血を洗う戦いだすのどうしようもない。

 めちゃめちゃ笑いましたよ。

 

〜アージ・オーヴァーキル〜

 本編の短編とかメイドの巻に比べるとシリアスの落差がすごい……。相変わらず続く夕菜たちを狙う謎の敵の襲撃。周囲への被害など考慮しないもので、近くの別荘にいた一家惨殺とかすごいエグい。そのまま深夜の山の中で始まる敵との戦い、暗闇と雨の中の恐怖が冷静さを失わせて不和+恐慌状態になったり、生きるか殺すかの極限状態みたいなやつは胃に優しくないですよ。
 しかし夕菜を狙う敵の正体、和樹との関係性にも少しづつ迫っているようで続きも気になりますね。

 あと、どうでもいいけど。
 短編とかの日常では徐々に夕菜の嫉妬暴走が激しくなってきているので、それに比べたら夕菜が普通にメインヒロインに見えた件。


 〜ふっかつの巻・(ひがし、とうなん、みなみ、なんせい、にし、ほくせい、きた、ほくとう)〜
 基本的にこのシリーズは毎回、書き下ろしがあるのですが、このふっかつの巻はもはやそっちが本編レベルの内容。

 ゆうれいの巻で描かれた文化祭で登場したヒロイン千早。文化祭後に転校してしまったものの、実はずっと和樹のことが好きだった彼女は……、という内容が描かれるわけです。ここでは恋心を伝えられなかった勇気の無い自分への後悔。転校しても様々な場所で和樹とニアミスして、そしてそのとき目にするのは夕菜たち3ヒロインと共にいる和樹の姿……、という失恋未満の苦しさをこれでもかと見せてくる。本編の短編はかなりコメディ寄りなので、こっちの方が正規のルートなのでは? と疑うくらいに真っ直ぐな恋をしている。

 そんな千早が自分の気持ちに区切りをつけて、再起するまでの波瀾万丈な内容には胸を締め付けられる場所もありましたが、そんな彼女がちゃんと本編に復活してくる内容は続くじょなんの巻への期待がグッと増しました。嫉妬の怪物と化して、魔王やら武闘派やらの言葉が似合うようになってしまった本家メインヒロイン夕菜はどう対抗するのか。

 またふっかつの巻では、そんな千早のふっかつはもちろんですが。始まりはもちろん和樹のふっかつでした。それに伴い3ヒロインに新たに加わって天真爛漫にR18発言をしまくる飛び級少女、栗岡舞穂が新たに加わって始まるお話。

 これにより夕菜の嫉妬が加速していたわけですね。もう段々全てを暴力で解決しようとしてましたから。本当に清純派メインヒロインどこいった? 他の女の子と手を繋ぐ和樹の腕を切り落とそうとしたり、凜ちゃんの部屋から無言で大太刀を強奪してくるのは常軌を逸してる。

 しかし、そんな夕菜の暴走も全ては愛故になんですよね。あとがきで「夕菜だけは和樹への想いの出所が違うからこそ、メインヒロインであるのだと。たとえどれだけ暴れようが、周囲をぶち壊そうが」みたいなことを言われてましたが、まさしくその通り。

 個人的には好きという気持ちを相手に向かって明言していないのにも関わらず、他のヒロインには嫉妬したり妨害したりするヒロインが「それはやってることが、少女漫画とかにいる、イケメン男子の取り巻きで別に付き合ってるわけでもないのに主人公ヒロインにお前じゃ〇〇君に釣り合ってねぇんだよっていうモブヒロインと大差ないじゃないですか」とおもってしまって好きではないので、むしろこうやって全力で(全力過ぎて完全にやべーヒロインにはやってるけど)愛情を示す夕菜は好きなんですよね。

 なので、夕菜にはもっとがんばってほしいです。恋も暴走も!笑

 あとは、千早編に伴って登場した千早の妹の神代ちゃん。彼女のお話もなかなか面白いので今後に期待。

 そして、B組のクラスメイトたちは相変わらずのド畜生でした。短編なので、色々な場面で活躍するシーンが見られますが、常に他人の足を引っ張ることしか考えていないような思考回路が最高にクズで笑えます。


 〜もっとメイドの巻〜

「全てのメイドに神の鉄槌を! 地獄の業火で焼き尽くせ!」がモットーなメインヒロインらしき人がいるらしい? もちろんの夕菜の話ですが。

 マジで夕菜はメイドに反抗するためなら何でもするな。今回はメイドたちに寮を占領されたせいか、野宿サバイバルから捕虜生活という過酷なことばかりでしたが。

 たしかに夕菜は面倒くさい子だけど、ぶっちゃけ読んでるとリーラたちも大差ないぞ?
 そしてこの騒動も、和樹が一言自分は夕菜を愛してるんだ、とか言えば終わるだろとか思ってしまう。……、いやそれで諦めるメイドたちなら、ここまで面倒くさいことになってないか。

 夕菜とリーラの闘争に決着の日は来るのか……、まだまだ続きも気になります。

 あと余談ですが、個人的にこのメイドシリーズなかなか読んでいて辛いんですよね。というのも、既に言ったようにわたしは夕菜が好きなんですよ。なので、そんな夕菜を和樹から遠ざけようとするメイドたちを見てると、普通にキツい。かといって夕菜にメイドたちを皆殺しにしてほしいかと言われると、わたしメイドスキーなのでそれはそれでキツいという……

 

おわりに

 今回は2週間分かつ、読んでいる冊数がやや多めなので長くなってしまいましたね。

 まぶらほは結構感想まとめて書きましたが、それでも十分に長い。

 来週は土日普通に休みですし、ちゃんと更新できるはずです。

 

 まぶらほ基本的には短編で読みやすいですし、ヒロインは可愛いですし、コメディとしても笑えるので、かなりサクサク読めますね。来週も引き続き読んでいこうと思います。(このラノ投票期間なのに、期間中の読み逃している新作を読んで追い込みをかけるとかしないで過去作読み出したのは失敗だったか?)

 

 とりあえず、今回のはこんな感じで終わりにします。