先週忙しくて更新ができなかったので、今回2週間分の感想まとめをしていきます。
1:11月13日~26日に読んだ作品
この二週間で読んだのは以下の16冊ですね。
・六畳間の侵略者!? 44
・妹はカノジョにできないのに 5
・藍坂素敵な症候群 1~3
・創成魔法の再現者 5
・不死探偵・冷堂紅葉 2
・彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話
・少女事案
・死神と聖女
・飛べない蝶と空の鯱 1~6
2:読んだ作品についてのお話
※以下画像はAmazonリンク
六畳間の侵略者!? 44
今回は久々な気がする短編集
……そのせい、だからなのでしょうか。
本編からは少し外れたお話なので、読書メーターに登録するまで気づいていなかったんですよ。
わたし43巻読んでなくね? という事実に。
感想ツイートした記憶ないし、読メにも登録されてないし……、まぁそういうこともありますよね!
改めて44巻の感想。
フォルトーゼ皇家、というかエルファリアお母様にフォーカスされてた感じの描き下ろしで、ティアと一緒に母娘でヒロインやっていくのかと風向きの変化を感じたところ。
とはいえ、描き下ろしは全員で休日を満喫しようの回として、それぞれのヒロインの可愛いもちゃんと見られて満足。個人的に、トリプル早苗による遊園地のアトラクション3倍速攻略できるやつが好きでした。楽しいこと好きな彼女が持つべくして持った能力な感じが日常に出てるの良いわ〜。
妹はカノジョにできないのに 5
遂に完結、絶対に妹と結ばれるラブコメ。
前回でほぼほぼ決着ついていたのでは?
と思っていて読み始めた5巻でしたが、1冊をしっかり使って最後の変化と着地を見せてくれました。雪季、晶穂との関係性も、最後まで妹とカノジョで絶妙な綱渡り。その結論は、中々強欲と思えるものだけど、色々振り回されて悩んだ中ではっきり自分の気持ちに素直になって決めたものだと思うと良かったと素直に言えそうです。
本作はまさしく、妹はカノジョにできないのに、妹と絶対に結ばれるラブコメだった!
なにはともあれ、完結お疲れ様でした!
とても満足です!
藍坂素敵な症候群 1~3
1巻感想
おそらく普通の人がこの設定で作品を書いたら、正統派な変態コメディができあがるはずなのに、何故かこの作者が書くと途端に狂気的で猟奇的な話になるという……、いやぁこれはとても面白かった!
藍坂素敵な症候群。
そんなタイトル回収からの、二人だけの世界で永遠になる可能性を示唆するのも、なかなかに性癖に来ますよね。彼女の背景を知って、そんな彼女だからこその陰子さんや空のような仲間とその想いもあって、読めば読むほどあまりに重く苦しくそれでも誰かを救い続ける藍坂素敵という女の子は素敵すぎる。
個人的には、陰子さんもめっちゃ好き。素敵さんが大好きで、彼女のために何でもしたいと思うけど、自分にできることは限られてて歯がゆくて、それでも精一杯に彼女のために何かしようと。彼女に救われたからこそ、今度は自分がと、献身的で一途な愛情を見せる感じ。
2巻感想
いやぁ、2巻もいいですね。
風紀委員の女の子の症候群を解決するために部活監査のお手伝いをするという、学園部活モノの日常らしき空気感で始まったのがどんどん壊れていく様よ。写真部の彼の反吐が出る欲望の描写の数々が実に気持ち悪く、それと反比例するように陰子さんの素敵さんラブや、今回医術部に復帰した終の友達想いの美しさがあったかと思ったら、そこもガッツリ崩していくという徹底っぷり。
そして、そんな事件から目に見えて分かる症候群患者の誰もが持っているだろう他人との距離感へのコンプレックスを、何でも好きになれてしまう主人公だからこそ受け入れるというスタンス。こりゃ天然の女たらしですわ。ヒロインズが惚れるのも仕方ない。特に、終へのフラグ建築力がやばいですね。
それはそうとして、伊万里が何気に可愛い。無言でギッタンバッコン倒してる様子想像するだけでなんか萌える。
3巻感想
最高の完結巻。
もっと読ませてくれと、まだまだ掘り下げられてない部分あるだろと、そういう気持ちはもちろんあるけれど、それでも1巻で既に示されていた藍坂素敵な症候群に至る結末をしっかり描き切っているので満足しかない。
この設定、やはり強いですよ。結局、こうなってしまったらもう、彼女は彼がいないと今ここに存在できず、彼は彼女がいないとその病気を満たすことができないのだから、最高に二人だけの関係性で二人だけの形というのができてしまっているのだから。
てぇてぇが過ぎる。
全3巻の内容ですが、大満足。
本当に素晴らしかったので、今度時間があるときに感想まとめます。……まぁ、最近はこのTwitterに流してる感想をコピペするだけの週刊読書記録を書くだけの時間もなかなか取れないのですが……。
創成魔法の再現者 5
王位継承が本格化してきて、派閥争いの中で第三王女の家庭教師になるところから始まる5巻。流れの中で北部反乱の平定に向かうことになり、教会が支配する勢力との戦い、そしてニィナとの再会も……、と中々内容盛りだくさん。
第三王女がこの巻の怒涛の展開の中で選んだ決意。彼女なりの未来のヴィジョン。エルメスに見せられた希望があって、彼のために何かしたいと思って、そんな純粋な気持ちで出てきた壮大な夢というのは素直に応援したくなるし胸にぐっと来ました。
それから、勢力との戦い。敵の数も味方の数も膨大な集団の意志が重視される戦場では、個として最強格であっても、むしろその1点がウィークポイントにもなってしまい厳しい状況を強いられるという今回の戦いは中々読みごたえがありました。
また教会の支配の中で、陰ながら抗おうとしているニィナ。彼女の今後の動向も気になるところ。彼女もまたかなり過酷な状況にあることが明かされて、今回挿絵の表情ほぼほぼ死んでたから、どうにか救われてほしいものです。
不死探偵・冷堂紅葉 2
今回も良かったですね、大満足!
冷堂と天内、それぞれの異能と視点あってようやく見える事件への手がかりというのを上手く活かして、二人で事件の真相に段々と迫っていくという味わいを最大限に発揮していた感じが特に良かったですよね。1巻もそうでしたが、事件の真実には異能ありきの捜査じゃないと絶対にたどり着けないけど、事件そのもののトリックには異能を用いないから読者も考えれば分かるようにしているというのが、実に見事だなと。
またそんな事件の中で、異能絡みのシリーズとしての謎が見えてきたり、冷堂と天内のラブコメだったりも見せてくれて今後の展開にも期待がますます膨らみます。特に、今回のあの無駄打ちキスの破壊力はエグい。可愛すぎました。異能があるからこその、あのキスに込められた想いの強さを感じるというものですよ。
彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話
想像の斜め上キタコレ!
読み進めると指数関数的に面白さが滲み出てくる作品!
クセの強すぎるキャラたちの織りなすコメディのハチャメチャ具合、しかしその奥にある1人1人の持つ背景とそれ故に生まれるクソデカ感情による愛憎交錯する関係性がどんどん明かされていく展開があまりに素晴らしい! 読み手を惹きつける力に満ち満ちており、非常に満足させていただきました!
感想全文は以下のリンクより
【新作ラノベ感想part120】彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話 - ぎんちゅうのラノベ記録
少女事案
うん、面白かったです!
本作は異能アリなメンヘラな女の子たちを救うサスペンスモノといったところでしょうか。それぞれの要素がしっかり噛み合っていて、作品としての軸も分かりやすく、軽快に読んでいける確かな面白さがありました。
そして何よりも幼馴染ヒロインにはツンデレよりも、メンヘラとかヤンデレの方が相性良いと再認識させてくれた作品!(本作の幼馴染にヤンデレ要素はないですが、無自覚メンヘラはやってます)。トラウマの過去と、現在なお枷になり続ける異能を持ちながら、主人公に依存気味になっていて、それでも自分のピュアな恋心を守ろうと必死で情緒不安定になってるのがマジで可愛いんですよ!
どうかこの幼馴染を今後も丁寧に扱う作品となって欲しい!
感想全文は以下のリンクより
【新作ラノベ感想part121】少女事案 - ぎんちゅうのラノベ記録
死神と聖女
とにかく読者の期待や予想を裏切ってくれない。こういう展開になるだろう、と思ったモノが必ずあります。予定調和と言って良いほどで、ここまで想像を外さないのも逆に気持ちいいくらいです。
そして、天使の力を行使するといった設定部分に関しての描写や世界観に関して深いこだわりを感じ、熱量が込められている作品だったのでその完成度の高さを肌で感じること間違いなし。
そういう意味で、読んで外すことは決してない、安定した面白さのあった作品でした。
ただ、綺麗すぎて個人的な好みや性癖に刺さるものがなかったのだけが惜しいですね。
感想全文は以下のリンクより
【新作ラノベ感想part122】死神と聖女 - ぎんちゅうのラノベ記録
飛べない蝶と空の鯱 1~6
1巻感想
これは最高!
ウィルとジェシカの関係性があまりに好きすぎる!
幼い頃の約束と半年前の再会に繋がれて、現在のジェシカの状態を全て知った上でなお彼女と共に空を飛ぶため真っ直ぐな青年ウィル。そんな彼は操縦技術も足りてないし文句や不満なんかいくらでも出てくる、それでも自由に飛べない自分が信頼を預けられるのは彼しかいないとするジェシカ。
お互いに自分に足りないものを自覚していて、その足りない部分を相手に任せる信頼ですよ! ときに可愛い表情を見せるジェシカや、それにドギマギするウィルの様子に甘酸っぱさを感じながらも、やっぱり恋やら愛以上のパートナーとしての絆が最高!
飛べない蝶と空の鯱、タイトルがバチッとハマる二人の関係性はまさしく一心同体比翼連理、素晴らしいカップルを見させてもらいました。
そしてそんなカップルのてぇてぇが先行しすぎているけど、幻想的な空のファンタジーとしての満足感も抜群!
魔物が棲む霧の上を島が浮遊し漂う世界という厳しい世界観で、人々の強い想い封じた「封書」を届ける「渡り鳥」として空を行く主人公ヒロインの物語という構成。
不安定な空の島、魔物もすぐ近くにいる、そんな過酷な世界の中で、それでも空を渡る人々の持つ気持ちや彼らに書を託す人々の気持ちに満ちていて胸に染みるものがありますし。過酷な世界観がしっかり分かるからこそ、ウィルやジェシカが目指す夢の大きさと、そのために文字通り命をかけて飛ぶ覚悟の重さを感じるというもの。
2巻感想
2巻もいいですね〜!
バディモノとはかくあれ!
ウィルもジェシカも自分たちの居場所である蝶と鯱が大事だからこそ、自分がなんとかしなきゃと、パートナーを不安にさせちゃいけないと。そうやってすれ違ってしまったかもしれないけど、根底にある気持ちは同じだから大丈夫なんですよね。今回は特にジェシカががんばったと思う。高所恐怖症なのに1人で飛ぼうとして、黒狼との戦闘は自分が主導で飛んで、最後はレンを救うための歌を紡いで……。
もちろん、そんなジェシカのがんばりの側にはウィルがちゃんといた。唐変木でジェシカに怒られるのも仕方ないこともあったけど、ジェシカが飛ぶときは後ろでちゃんと心の拠り所になって、彼女の願いと歌を守るために強敵と1人で戦って。唐変木でジェシカに怒られるのも仕方ないこともあったけど、ジェシカが飛ぶときは後ろでちゃんと心の拠り所になって、彼女の願いと歌を守るために強敵と1人で戦って。
なんというか、何だかんだ何をやってても結局二人だけの世界があるように見えるんですよね。
他の誰でもないこの二人だから、どこまでだっていけるみたいな。
二人で空を飛んでいるときの描写、この世界でいまいちばん輝いている生きている、って感じがするのが最高なんですわ。
とはいえ、まだまだ足りてないのも事実。
これまで二人でようやく一人前程度だったところから、二人だからこそ絶対誰にも届かない次元を目指して一歩先にいかなきゃいけない。ジェシカががんばった分、次はウィルの番ですよね。
3巻感想
前半戦最終巻かと思ってたら、これはむしろ新章に向けた整理の巻でしたね。
ジェシカとウィルの出会い、彼女の翅を失ったあの日の出来事、二人の仲間だった男に向き合って……、といった感じの内容で、最後はヒルダの意味深な言葉で幕引き。
二人が目指す空の果てには一体何があるのか?
七つの鍵の陰謀、世界の真実。謎がまだまだ多くて続きが気になりますね。
それはそうと、ウィルと出会ったばかりのジェシカは今よりずっと無愛想だったのが分かったことで、今のジェシカが以下にウィルに信頼を寄せてるかが伝わってきてすごく良かった。ウィルが心の中でジェシカのこと綺麗とか可愛いって言ってる封書を大事そうにしているところとかめちゃめちゃ可愛かったですわ。
4巻感想
新章開幕、次の舞台は霧の存在しない北の大地。
霧鍵機関が存在せず、渡り鳥が近づけば機械による兵隊が襲撃してくる、完全な閉鎖国家。そこに向かったヒルダを追ってやってきたウィルたち。七つの鍵の首領とヒルダの因縁を知り、徐々に物語は佳境へ……、みたいな感じ。
とりあえず言いたいのが、ウィルとジェシカイチャイチャしすぎだろ!
怪我してるからとかでなく、単純に猫舌で飲めないスープをすっげぇナチュラルあーんしてジェシカに食べさせたり、夜の空をのんびり散歩しては理由がないと駄目なの? とか言い出したり。こいつらもうカップルだろ、まだ恋人明言してないけどさ。
四六時中こんななら、そりゃあ一緒にいるレンもあんな態度になりますわ。ウィルがジェシカを甘やかしたり、傍若無人さを受け入れてるのは惚れた弱みで最初からだけど。ジェシカの甘え方が徐々に増してるから、イチャイチャが加速してるように見えるんだよなぁ。
5巻感想
あああぁぁああああっ!!(ウィルとジェシカのイチャイチャがあまりに尊くて情緒が破壊された者の歓喜の叫び)
というわけで、今回も最高でした!
もうお前らさっさと結婚しろよ!!
こんだけお互いがお互いを大切に思って、何があっても絶対に乗り越える信頼と一心同体の覚悟を持っていて、まだ恋人すら明言していないの普通に怪奇現象だろ! どうなってんだ!
そして本編ではどんどんと過去の真実に迫っていく内容で、レンもフェンリル全開の大活躍戦闘激アツ展開があったりして面白く、次回最終巻がどうなるのか! 楽しみです!
6巻感想
最終巻! ヒルダの戦い、ポールマンの戦い、ウィルとジェシカの戦い……全部が全部、命がけで世界の未来を守るための覚悟が見られる決戦で良かった! そして人同士の争いが熾烈を極める展開が続いていたのだけど、最後にはやっぱりそれよりもっと広い世界に生きる霧妖との戦いで締められるのが個人的には良かったかなと。俺たちの戦いはまだまだこれからだ、ではないけど先の未来が無限に広がる感じの読後感があった。
そんな終始ハラハラな展開が続く最終巻だったのだけど、やはりウィルとジェシカがイチャイチャしてた! というかジェシカのデレの加速がヤバいって……!
特に、常に命がけの空の世界にいる中で、ウィルがどんどん成長してジェシカの指示なしでも飛べるようになったことで、ウィルの空に幸せそうな顔して浸っちゃって、ジェシカからの指示が急になくなってめちゃめちゃ動揺しているウィルとかいうシーンがてぇてぇに満ちすぎてて死ねる。
それからウィルとキスしたの意識ししすぎて顔見られなくなる乙女全開可愛すぎ。ウィルの方が最初から異性として意識してて、色々我慢してた分もあってやっぱり恋に対して優勢なところあるよね。この二人の関係のパワーバランスが良い塩梅だったからこそ、1巻からずっと最高に推せるカプだった理由にはなってるの間違いない。
6巻まで、各巻の感想を書いていますが。
こいつウィルとジェシカのイチャイチャがてぇてぇしか言ってないですね?
……はい、改めて、感想まとめで1本記事書きます。
おわりに
もう既に何度か言ってますが、最近はなかなか忙しいですね。
読む時間を確保するので精一杯。かろうじて新作は感想書いてすぐに記事に落としてますが……、1から感想書き直すシリーズまとめ感想はやってる余裕がないです。
先月読んだ「B.A.D.」もまだ感想まとめてないですし、今回で「藍坂素敵な症候群」「飛べない蝶と空の鯱」が増えましたし……。
せめて年末のお休みには書けるようにしたいですが……、未来のわたしのがんばりに期待!
そんなわけで今回の読書記録、感想まとめ終わります。
来週はMF文庫Jの新刊新作を読んでいきます。