ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part125】性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話

 今回の感想は2023年12月のスニーカー文庫新作「性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話」です。

性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話 (角川スニーカー文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 魔性の仮面優等生×負けず嫌いな平凡女子 第28回スニーカー大賞《金賞》

「嫌い」な彼女に負けるたび、曝け出されるホントの気持ち――。

 吉沢わかばの幼馴染、梅園小牧は完璧である。

 品行方正で才色兼備な優等生……というのは表向きで、人を見下す性悪女だ。

 私はそんな小牧に勝ちたいあまり、大事なものを賭けてでも勝負を取り付け――結果は私の負け。

 そして、「わかばが、自分の意思で、私にキスをして」奪われたのはファーストキス。

 尊厳を取り戻すためにまた勝負を挑むものの、小牧が勝ったら私の大事なものを一つ奪うという条件をつけられ――。

 デートに添い寝、初恋の人に言いたかった"好き"という言葉まで。

 全てを奪っていく小牧が大嫌いなはずなのに。

 奪われて、ぽっかりと空いた穴を埋めるように流れ込む、この感情はなんだろう?

 

感想

 うん、なかなか面白かったですね!

 

 才色兼備な幼馴染の小牧を持つ、主人公の女の子・わかば

 彼女との勝負に負けて、大切なものを1つ1つ奪われていくことになってしまった……。

 どんどん変な方向に進んでいく関係性を自覚しながらも、どうしてか離れることができない。

 二人は一体どうなるのだろうか。

 

 そんな感じのお話で、

 

 もっとずっと簡単に言うなら、

 

「小牧はわかばを独占したいほどに好き。だから彼女が他の人と仲良くなろうとしたら邪魔をするし、彼女には自分だけを見ていてほしい」

 というのが読者にははっきり分かるのに、

 

わかばは、小牧が自分のことを嫌いだから意地悪なことを続けて自分を振り回してくる奴」

 と思い込んでいる。

 

 だったら、小牧との縁なんか切ってしまえばいいのに、と思うけれど。

 幼馴染という関係性故に、どうにも離れることができない。

 

 そういうお話なんですよね。

 このお互いに噛み合わない心情と、そこから生まれる言動の妙を楽しむ作品でした。

 なので、そういう部分での満足度は言うまでもなし、とても良い作品。

 

 

 ただ、個人的には、この1巻を通しての展開に起伏があまり感じられず。

 終始同じようなすれ違いが続いていたので、もう少し変化がほしかったかなと思いました。あるいはテンポ感を良くするのや、わかばの友人を含めた関係性の矢印を複雑化して太くするのでも良かったかも知れません。

 そういった要素が今後の2巻以降にあるのかもしれませんけれど、現状としてはそういう部分の不足がやや不満になってしまいました。



 あと、それからこういう感想で他作品を引き合いに出すのは好きではないのですが。

 正直な、素直な感想として。

 この作品の幼馴染の少女二人の噛み合わない気持ちという空気感が、どうにもわたしが最高の百合作品と常々思っている「捏造トラップ-NTR-」という漫画に似ていたな、という気持ちがありました。

 やっぱりこういう幼馴染百合は良いものだなと再認識できましたね。

 なので、とりあえず捏造トラップ好きな同士の人がいたら読んでみると良いかもしれないですね?

 

 

総評

 ストーリー・・・★★☆ (5/10)

 設定世界観・・・★★☆ (5/10)

 キャラの魅力・・・★★★★ (8/10)

 イラスト・・・★★★ (6/10)

 次巻以降への期待・・・★★★ (6/10)

 

 総合評価・・・★★★(6/10) すれ違う幼馴染百合の絶妙な塩梅が良い作品でした

 

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

bookwalker.jp