ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【シリーズまとめ感想part60】文句の付けようがないラブコメ

 今回感想を書いていく作品は「文句の付けようがないラブコメ」です。

 ダッシュエックス文庫より2014年~2017年に刊行されていた全7巻のシリーズ。作者は鈴木大輔。イラストは肋兵器。

文句の付けようがないラブコメ (ダッシュエックス文庫DIGITAL)文句の付けようがないラブコメ 6 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

※画像はAmazonリンク(1巻および6巻)

 

 

作品概要

 さて、まずは本作の概要から。

 

 本作はいわゆる「ループモノ」のラブコメ作品。

 何度も世界をやり直して、その度に変わる関係性の中で何度も恋に落ちて、しかしながら永遠にハッピーエンドにたどり着くことのない主人公ユウキとヒロインであるセカイのラブコメが綴られる。

 

 という設定が1巻を使って語られます。

 本作の感想を語るにあたって1巻のこの前提がないわけにはいかないので、申し訳ないですけど初手からガッツリネタバレしました。



感想(文句の付けようしかないラブコメ)

 そして、本作の感想を語りますが。

 

 一言で言えば「面白そうな設定なのに、全く面白みを感じない作品」でしたね。

 

 今回はその不満を吐き出して感想まとめとさせていただきます。

 ネガティブな感想を見たくない方はブラウザバックお願いします。



 

 

 本作は最初にも言ったようにループモノの作品です。

 すなわち何度も何度もバッドエンドを繰り返しながら、ハッピーエンドを目指すお話となります。

 この設定自体には何も問題はありません。

 それどころか王道でワクワクする設定じゃないですかと。

 

 でも、この作品をわたしは面白いと思えませんでした。

 その理由を簡単にまとめれば「シリーズの構成がおかしい」これに尽きます。

 

 というのも、このシリーズは。

・1巻 → 作品の導入、設定開示

・2巻~5巻 → 無駄な時間

・6巻 → この作品の説明

・7巻 → アフターストーリー

 という構成になっているのです。

 

 これを詳しく話していくと。

 

 まず1巻では最初に言ったように、1巻まるまる使って本作のバックグラウンドを示しました。ここまでは問題ありません。

 

 そして2巻~5巻かけて、前後編の話を2回行います。

 2巻3巻で1回分のループのお話。

 4巻5巻でさらに1回分のループのお話。

 

 これが、本当に時間の無駄でした。

 何故なら、このループ中に変化がないからです。

 キャラの立ち位置に若干の変化はあるものの、基本的な関係性には一切の変化がなく、新規キャラも存在せず、時代背景や世界観というものも変化がない。

 すなわち、この2~5巻では、1巻で見せたようなお話をそっくりそのまま4冊かけて繰り返すわけです。

 

 ……、これがもう読んでいるのは本当に苦痛でした。

 

 まだ、これが4冊かけて、じっくりとこの作品の真実に近づく情報を読者に見せてくれるならまだしも、そういう情報量が増えることもないんですよ。

 そんな本作における最大の謎に関して、マジで謎のままで4冊分も話されて何を楽しめばいいんですか?

 こういうシリアスな設定がある作品だと、すぐ側にシリアスがあるからこそ日常描写のかけがえない様子が味わえるものが多々ありますが、本作はそういうものもないですからね。だって謎が謎のまますぎて何も分からないので、日常とシリアスのギャップなんかないですよ。

 

 そして、そんな無駄な4冊を越えた先にあるのは。

 6巻、作品の説明、ですからね。

 1冊まるまる使って、真実を懇切丁寧に説明してきました。

 説明です。ループの中でようやくたどり着いた真実、とかではなく。説明です。

 ……面白いわけがない。設定を1冊まるまる使って話されるもののどこに、シリーズモノの小説としての面白さを見出せと言うんですか。



 そしてここまで謎の茶番劇と説明だけをやったあとに、アフターストーリーです。

 アフターストーリーって本来、感慨深くなるモノだと思うのですけど。

 そんな感傷に浸れるだけの何かはここまでに一切なかったですよね。

 

 

 本当に、このシリーズは何を楽しめばいいのかが分かりませんでした。

 基本的にシリーズモノは最後まで読めば何だかんだで良かったと言えるモノだと思っているのですが、それこそ前回のシリーズまとめ感想である「オレと彼女の絶対領域」も最初こそ微妙と感じていたものが最後にはすごいなぁって言えるどんでん返しをしてくれたわけですが、この作品はそんなどんでん返しもなく、真相解明パートでの驚きや感動があるわけでもなく。

 ただただ虚無に満ちていたのですよ……。

 

 今回はマジで不満を吐き出すだけのものになりましたが、これもシリーズまとめの感想として収めさせてください。申し訳ありませんでした。



巻別満足度と総合評価

 最後に本作の巻別満足度と総合評価です。

 

 まずは巻別満足度。

 1巻では非常にワクワクする設定に心惹かれましたが、それ以降はどんどん何を楽しめば良いのかが分からなくなってしまったので、今回は見ての通りの右肩下がりです。

 

 シリーズ全体の総合評価も ★2/10 とします。

 本当にわたしには合わない作品でした……。

 

おわりに

 今回はもう言うこと無いです。

 前回と次回のシリーズまとめ感想のリンクだけ貼っておきます。

 

 

 

 前回のシリーズまとめ感想「オレと彼女の絶対領域

【シリーズまとめ感想part59】オレと彼女の絶対領域 - ぎんちゅうのラノベ記録

 次回のシリーズまとめ感想「飛べない蝶と空の鯱」

【シリーズまとめ感想part61】飛べない蝶と空の鯱 - ぎんちゅうのラノベ記録