ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】2024年6月 お気に入り作品紹介 / 7月注目の新刊

 6月を振り返って個人的に好きだったお気に入り作品の紹介と、来月の新刊チェックをしていきます。

   すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために! (講談社ラノベ文庫)子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)

黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで (富士見ファンタジア文庫)氷結鏡界のエデン 楽園幻想 (富士見ファンタジア文庫)不完全神性機関イリス 154cmの最終兵器 (富士見ファンタジア文庫)

 

 

 

1:お気に入り作品

 早速6月中に読んだ作品の中からお気に入り作品をご紹介。冒頭の画像で示したように全部で5つですね。一つづつ簡単なコメントをつけて紹介します。

 

すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために!

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 ドM文芸部を中心に広がるコメディ空気が非常に面白い作品でした。

 キャラ1人1人がしっかりクセが強く、そこから放たれる発言の数々が生み出す「こいつらはもうダメかもしれない笑」という空気感が個人的にとても好きなところ。中盤からはタイトル半分放棄して、ラブコメ色が強くなっていましたが、これだって完全に変な方向で恋愛アピールするようになっちゃってるものだからさぁ。

 こういうコメディのテンポが良い作品は読んでいてすごく楽しいので今後も定期的に摂取していきたいです。

 新作感想として以下の記事でもまとめているので気になったら見てみてください↓

【新作ラノベ感想part167】すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために! - ぎんちゅうのラノベ記録


子ひつじは迷わない

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 今月読んだ中で優勝の作品でした。

 学園の生徒たちのお悩み解決をする「迷わない子ひつじの会」に持ち込まれた相談事が短編形式で綴られる学園日常系謎解きミステリ作品です。

 基本的に各相談ごとに内容提示パート、謎解きパート、解決パートに分けられており、謎解きパートでは毎回一捻りも二捻りもある謎の真相が明かされていきあっと驚かされますが、更にそこからの解決パートにおいて問題の真相を語るだけではなくその後の相談事をもちかけた当事者たちの人間関係がより良くなるためにどうするかという部分でアクセントを加えている。この謎解きパートと解決パートでのギャップが一層面白さを引き立てていたと思います。

 個人的には2巻の「VSかぐやテスト」と5巻の「々人事件」はガチで傑作と呼べるくらいに短編謎解きとしての完成度が高かったと思ってます。

 

黄昏色の詠使い 

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 五色の名詠式という召喚術が体系化された世界を舞台にした壮大なボーイミーツガール。黄昏色の詠使いから始まる一連のタイトルが非常に秀逸で最終巻に向けてどんどん成長していく主人公のネイトくんが本当にカッコいいんですよ。ただの弱っちい少年だった子が大切なクルーエルさんのためだけにただ真っ直ぐ歩き続けた集大成になる9巻10巻はもう何度彼の発言に痺れさせられたことか。そして本作はそんな今を生きる子どもたちの純粋な願いを守ろうとする、大人たちの世代から続くエピソードも非常に重要なものとなっていてカインツとイヴマリーのボーイミーツガールを初めとした数々の関係性も素敵なものばかりで非常に満足した作品ですね。

 シリーズ全体を通したまとめ感想を以下の記事でまとめているので気になったら見てみてください↓

【シリーズまとめ感想part69】黄昏色の詠使い - ぎんちゅうのラノベ記録

 

氷結鏡界のエデン
不完全神性機関イリス

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 こちらは2シリーズをかけて紡がれる1000年の時を越えるファンタジー作品です。幽幻種と呼ばれる異形に脅かされる世界で、氷結鏡界と呼ばれる結界で平穏を保つようになった浮遊大陸での戦いを描くエデンと、その氷結鏡界の時代に繋がる1000年前の人とアンドロイドたちの過酷な戦いを描くイリスという形で繋がるお話です。

 2つのシリーズを通じて迎える最高最幸な大団円が涙なしには見られない! エデンでは、幼い頃からの約束のために戦ったシェルティスとユミィのボーイミーツガールも素敵でしたし、何より個人的に印象に残っているのは敵側の目的と願い、これが終盤明かされていくとどんどん惹きこまれていくんですよね! 一方のイリスでは、エデン以上に過酷な世界の状況の中でも、イリスのハイテンションポンコツ娘っぷりによって生み出されるコメディ空気感の癒やし力が高く、また魅力的なヒロインたちの可愛いもいっぱいな学園ラブコメ感も楽しかったです。しかしながら避けられないシリアスは苦しく……、しかしそれがエデンにおける最後のハッピーエンドを一層かけがえのないものにしてくれたのが良かったです!

 2作品合わせてのシリーズまとめ感想は以下の記事にしてまとめています↓

【シリーズまとめ感想part70】氷結鏡界のエデン/不完全神性機関イリス - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

2:読了数および読了作品一覧

 2024年6月中の読了数は38冊

 

 そして、その間の読了作品は以下の通り。作品は基本的に新作、読んだ巻の数字が小さいもの、が上になるように並べています。厳密ではないですが。また☆は今月のお気に入りとして紹介した作品。

・美少女フィギュアのお医者さんは青春を治せるか
☆すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために!
・グリムコネクト
・やがて英雄になる最強主人公に転生したけど、僕には荷が重かったようです
☆不完全神性機関イリス 1〜5
子ひつじは迷わない 1〜6
氷結鏡界のエデン 1〜13
・聖女先生の魔法は進んでる! 2
・毎晩ちゅーしてデレる吸血鬼のお姫様 2
・いつもは真面目な委員長だけどキミの彼女になれるかな? 3
・双子まとめて『カノジョ』にしない? 3
・青薔薇アンティークの小公女 4
・神は遊戯に飢えている。 8
黄昏色の詠使い 8〜10
・声優ラジオのウラオモテ 11

 

3:来月の新刊チェック

 7月に発売される作品をチェックしました。

 最初に気になる作品、買うつもりの作品をまとめておきます。(※このブログを書いている現在の予定です。他の方の感想見たり、書店に行ったときの気まぐれで買う作品の増減はあると思います)

・天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった 2 (HJ文庫
陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです 9 (HJ文庫
六畳間の侵略者!? 46 (HJ文庫
・うちの清楚系委員長がかつて中二病アイドルだったことを俺だけが知っている。 (講談社ラノベ文庫
・少女星間漂流記 2 (電撃文庫
・こちら、終末停滞委員会。 (電撃文庫
・一週間後、あなたを殺します (GA文庫
・恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい (GA文庫
・白き帝国 2 (ガガガ文庫
・変人のサラダボウル 7 (ガガガ文庫
VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 9 (ファンタジア文庫
・ゆるふわ先輩は枕で変わる (MF文庫J
・黒幕ゲーム 2 (MF文庫J

 

 この中から特に気になっている、楽しみにしている作品をピックアップするなら

 GA文庫の2作品「一週間後、あなたを殺します」と「恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい」ですね!

ga.sbcr.jp

ga.sbcr.jp

 前者は殺し屋の少女と、そんな彼女が一週間後に殺す様々な人物との出会いと別れを描く物語みたいですね。それぞれがどんな物語を紡ぎ、どんな人の心を描き出すのか、生と死をテーマにしている部分のこだわりなどなど。総じて内容が未知数なところが気になっています。

 後者は短歌を鍵とする恋愛作品。となればやはり気になるのは、短歌によって繋がる主人公とヒロインの恋愛模様でしょう。ラノベ媒体だと31文字で1つの短歌との相性は良さそうですし、その演出が期待されるところです。

 

 また、既に電撃文庫X公式の全文試し読みキャンペーンにて読んでいる「こちら、終末停滞委員会。」も改めて製品版で読むのも楽しみです。毎週読んだ作品の感想をまとめている週間記録の↓の回にて、本作の感想は既に語っていたりもします。

【読書記録】5月20日~26日に読んだ作品のお話 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 シリーズ新刊はどれも楽しみなものですが、特に1巻で面白かった「天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった」「白き帝国」「黒幕ゲーム」などの作品の2巻が多く発売されるのでそこを楽しみにしたいと思います。

 

 

おわりに

 6月に読んだ作品を振り返って、7月の新刊をチェックしていきました。

 今月でひとまず細音啓先生の買ってあったシリーズを一通り読み終えたので、次はまた別のシリーズ何を読もうかなと考えているところです。ただ来月はちょっと忙しい月になりそうなので、なかなか過去作シリーズに使える時間はなさそうでしょうか……。とりあえずは新刊新作を楽しみます。

 

 今回は以上です。