ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】8月5日~11日に読んだ作品のお話

 今週も読んだ作品感想をまとめていきます。

 

 

1:8月5日~11日に読んだ作品

 今週読んだのは以下の13冊ですね。

・俺の幼馴染はメインヒロインらしい。 1〜2
・ありあまる魔力で異世界最強
VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 9
・変人のサラダボウル 7
・恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい
・ナメてるお嬢を俺がわからせた
・貴族令嬢。俺にだけなつく 1〜4
異世界エルフと京大生
・一週間後、あなたを殺します

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

 

俺の幼馴染はメインヒロインらしい。 1〜2

俺の幼馴染はメインヒロインらしい。【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)俺の幼馴染はメインヒロインらしい。2【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

  1巻感想

 幼馴染のラブコメは人間の心の必須栄養素。ということで、良質な幼馴染ラブコメをありがとうございました。

 本作はヒロインが人生二周目ということで、それ自体に新鮮な設定で、彼女自身が一度目の後悔を乗り越える物語のアクセントとしても効いていますが、その要素があまり前面に出すぎないっていうのが良いですね。

 つまり本作はあくまで正統派幼馴染ラブコメ! 二周目の人生、彼女の変わるきっかけとなり、彼女にとって心を許せる大切な幼馴染となった彩人との関係はあくまでこの人生で彼女が新しく1から築いたものなんだと。

 そんな幼馴染として過ごしてきた彼に対しての気持ちがふとした拍子に異性としてハッキリ意識するものになるけど、真っ直ぐでお馬鹿なあいつは全然意識してないんだろうな全くもうっていう莉里の言動に見える恋模様に非常にニマニマできる。こういうの真っ直ぐな幼馴染のラブコメ、すごく良いですよね!

 

 2巻感想

 あーあーあーあー!

 すごい、2巻で甘さめっちゃ増してる!

 莉里さんちょっと可愛すぎやしませんかね!? 彩人くんが恋愛お子様だからアレだけど、誰の目からみても完全に恋する女の子! 隠せてない! 全然隠せてないよ! 幼馴染の距離感から派生する恋のアピールのなんとまぁ素晴らしきことか!

 そしてこの2巻の展開!

 これもう間違いないぞ、この作者絶対幼馴染至上主義持ってる! というかこの作品のタイムリープ要素ってつまるところ「普通のハーレムラブコメなんて認められるか!ヒロインは全員幼馴染とイチャイチャしなきゃならねぇんだ!せや、俺が幼馴染絶対勝利世界に書き換えたろ!」っていう思想から生まれてるでしょ! なんだそれ共感しかできないぞ幼馴染ラブコメしか勝たん!

 

 一応、この1巻2巻感想をくっつけたようなものを新作感想として1つ記事にしています↓

【新作ラノベ感想part177】俺の幼馴染はメインヒロインらしい。 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

ありあまる魔力で異世界最強

ありあまる魔力で異世界最強 1 ワケあり美少女たちは俺がいないとダメらしい (オーバーラップ文庫)

 希少種と呼ばれるヒロインたちの種族が迫害される世界で、彼女たちが無限の魔力を持つ伝説の存在を頼って主人公を召喚するところから始まるお話でした。

 基本的ヒロインたちの事情ありきでストーリーが進行するために、終始ヒロイン視点に立って楽しめるヒロインの魅力をしっかり感じられるのが個人的にはかなり良かったです。

 一方でそんな彼女たちの背景にある迫害される世界観がかなり深刻であるはずなのに、そのシリアスさがやや物足りなく感じてしまったのが勿体ないと思ったのですよね……

 感想全文は以下の新作記事にまとめているので、気になったら見てみてください↓

【新作ラノベ感想part178】ありあまる魔力で異世界最強 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 9

VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた9 (ファンタジア文庫)

 今回も安定安心平常運転で狂ってやがるぜライブオン。キャラ全員煮詰まって来たタイミングでの最強決定議論は読者も納得しながら読める良いネタでしたし。その直後で冒頭から赤ちゃんに狂って大暴走するシオンママに大爆笑。聖様との恋人関係のイチャイチャ感が発言の節々から滲み出つつも、それを隠して余りあるレベルが高すぎるヤベー奴というライブオン特有の空気感がガチで草。その後のドッキリ企画、3期生同窓会はかなりほのぼの空気で進行しつつ。ちゃみちゃんの絶頂とかましろんのぺったんこ弄りは非常に癒しでした助かりました。

 そしてそんな淡雪視点での色々な配信をしつつ、今回の裏では匡ちゃんとチュリリ先生のお悩み相談が進行していき。二人がライブオンの中で何をしたいのか、改めて自分を振り返っていき、5期生間での関係性もまた固め直す良いお話でしたね。

 本作は次回で最終巻とのことですが。短編集として続けるのも普通にできそうな作品なので、できればそういうのを期待したいです。

 

 

変人のサラダボウル 7

変人のサラダボウル 7 (ガガガ文庫)

 二年の月日が経って、友奈が本格的に鏑矢探偵事務所でアルバイトを始める。そして本作の住人らしく探偵としての第一歩から既にドラマティックで最高ですね!そして異世界からやって来た第三の少女アルバもまた、非常に良いキャラしてて、サラとリヴィアとは違う方向で初手からエンジンふかしまくってるのめちゃ笑いました。今後の友奈との絡みが気になるところ!

 一方で成長した友奈を見て危機感覚えてるブレンダさん、リヴィアとの絡みで見せたアレはマジで可愛すぎて、リヴィアじゃなくても頭が浄化されちまうよ……! リヴィア周辺のアレコレは相変わらずトチ狂ってて、リヴィアの周囲からの評価が馬に乗って公道走ってても納得されたり普段はギャンブルとセックスしかしないとか思われててそれが笑い話にできるのは、サラとは違う意味でやっぱりカリスマ性化け物なんだよなぁと思わされますね。

 

 

恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい

恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい (GA文庫)

 短歌をテーマにして文字で想いを伝えることの魅力で満ちていた作品。三十一文字に十万字分の想いを、という言葉をまさしく体現するように。二人がこの1冊で積み重ねた関係性の溢れ出す終盤は、この作品ならではの魅力で溢れていて非常に良かったと思ってます。またそこまでの交流も主にメッセージアプリを通じての文字主体であることで、顔の見えない相手を想像して見えるヒロインの可愛さというも個人的にはかなり好きなところ。

 しかしながら、あのエピローグだけは許容できない……! 何故、感動のクライマックスのあとであの話をわざわざ入れたのか……。この最終的な読後感の悪さが本当に残念でならないのです。

 という不満に関しては以下の新作感想記事でまとめていますので、これ以上は言いません↓

【新作ラノベ感想part179】恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい - ぎんちゅうのラノベ記録

 

ナメてるお嬢を俺がわからせた

ナメてるお嬢を俺がわからせた (富士見ファンタジア文庫)

 第一声からごめんなさい。これは完全にnot for meな作品、読んでいる間の感情が微動だにしない作品でした。キャラ全員あまりに尖りまくってて、そんなキャラたちによる関係性や会話劇が面白い作品なのだろうと頭では理解できても、実際にそれを自分の感性として面白いとは感じられず……、終始無の表情になってしまいました。

 一応、同じような感想で新作記事にはしていますが……、言っていること本当に同じようなものです。↓

【新作ラノベ感想part180】ナメてるお嬢を俺がわからせた - ぎんちゅうのラノベ記録

 

貴族令嬢。俺にだけなつく 1〜4

貴族令嬢。俺にだけなつく (富士見ファンタジア文庫)貴族令嬢。俺にだけなつく4 (富士見ファンタジア文庫)

 1巻感想

 ヒロインがちょろい!

 主人公がある日突然転生したのは傲慢な貴族の息子ベレト。現代人らしい価値観で身分差を気にせず誰にでも優しく接するようになったら……、それまでの評判が一転するみたいなお話。

 ヒロイン側からすれば、いわゆる不良が雨の日に猫を拾っていたみたいな感じで、悪い噂は嘘だったんだというギャップ萌えのようなものがあるのは分かる。すごく良く分かる。そういうのベタだけど良いですものね。ただ、ヒロインたちがあまりにチョロすぎて少し心配になるんだよなぁ。主人公が言う事なす事全部良いように解釈しちゃって。こんなの主人公が裏では女は全員俺の雌奴隷だ、惚れさせちまえば……ぐへへ、みたいなこと考えてたら秒でエロ同人みたいな展開にできますよ。それに貴族要素の活かし方が、貴族なのに身分差気にしないなんてすごい良い人、っていうのもなんだかなぁと。そして主人公側で見たとしても優しい良い人は女の子にモテるみたいな都合の良い展開しかないですし……、可愛い女の子にとりあえず好かれるようなお話が楽しめればそれで良いんですか? 主人公の人格が変わったこととか、もう少し周囲の反応とか、それによる悪い影響とかもう少しあってしかるべきでしょ。

 とかなんとか、頭の中で言いたいことが色々あるのですけど。ぶっちゃけそれ以上に「うるせぇ!ラブコメなんだから余計なストレスはいらないんだよ!チョロイン?大好きに決まってるが?可愛い女の子にモテモテになる優しいお話大好きだが?」という気持ちに天秤が余裕で傾いてましてね……、やっぱり良いですよね、こういうストレスフリーなラブコメって。結局可愛いが正義ってことなんでしょうか?

 

 2巻感想

 あー、良いですね〜。ヒロインみんな可愛い。

 本の虫で誰とも親しくしなかったのに、もう本を読んでいる間でもいっつも彼のことを考えてしまう……、みたいなルーナも。全身からご主人様好きが抑えられてない上で、従者だからずっと側にいれるだけで幸せなんですっていうシアも。クラスメイトでいちばん距離も近くて、父親公認までされて自分の部屋に二人きりの時間まで作るのに、鈍感なあいつは全然気づいてくれないってヤキモキするエレナも。

 ヒロイン全員、それぞれの視点を描きながら描写してくれるのはとても良いものです。そしてヒロイン同士の繋がりがしっかりあってお互いに隣の芝生は青く見える状態で嫉妬とか遠慮とか色々な感情を見せるのも、可愛いヒロインを楽しみたい読者としては非常に助かる。ただ、あれですね、主人公の鈍感具合がひどいので、ヒロイン全員でこれは矯正しないとダメだ。エレナとルーナは特にそこをがんばってもらいたいですね。シアちゃんはずっとそのまま天真爛漫な天使みたいな子でいてくれればいいよ。

 

 3巻感想

 新たなヒロイン、歌姫アリアが登場。表では完璧なお嬢様を演じて、裏では自堕落なぐーたら娘というギャップが可愛い子でしたね。

 そしてベレトくんはすぐにそんな子ともフラグを立てていく! 初めて会ったパーティーであそこまで好感度あげられるのすげぇですよ。これがラブコメ主人公なのか……。

 そんな新ヒロイン攻略もしながら、今回はやはりルーナ、エレナ、シアとの大きな一歩を踏み出す回なわけで良かったですよね。ヒロインそれぞれがちゃんと気持ちを打ち明けてもう可愛い可愛いですよ。三人の中ではいちばん年長者ということもあって、上手く関係性にバランス取ってくれるエレナの正ヒロイン感も良いですし。初恋に戸惑って恥ずかしくて言葉をがんばって振り絞るルーナとても可愛いですし。シアはとりあえず天使みたいな子で癒やし。

 

 4巻感想

 えっちなゲームだったら少なくとも3回はえっちシーンがあったなこれは。そう思うくらいにはしっかりイチャイチャしてましたよ。

 特にシアとのお家デートが可愛い。わたしだったら理性どっかいってシアちゃん襲ってるわ。恥ずかしがりながらもベレト様なら……って受け入れても、ベレト様やめてくださいって涙目になっても、なんかもう可愛いので一度襲い始めたら歯止めとか絶対聞かないですよ。……、とかいう気持ちの悪い妄想はともかく。

 恋人になってからのイチャイチャ巻でしたね。ルーナとエレナももちろん可愛い。そして前回しっかりフラグ建築していたアリアもハーレム入り確実な空気で良きかな良きかな。また今後しっかりヒロインたちの両親にも話をするらしいですけど、個人的にはベレトくんの両親がいちばん気になるわ。親がいない間になんか息子の人格変わったかのように穏やかになってめちゃくちゃモテてハーレム作ってる、とか親からしたら意味わからなすぎるでしょ。

 

異世界エルフと京大生

異世界エルフと京大生 (星海社 e-FICTIONS)

 本作最大の欠点は、この作品を読んでいるわたしが京都に住んでいないことです。……京都には数回観光に行っただけなんですよ。

 なので、めっちゃ京都に行きたくなりました! できれば美人なエルフさんと一緒に名所巡りしたいです!と、そう思うくらいには京都の街並みを想像しながら読んで楽しむことのできる日常が丁寧に描かれていた作品。異世界エルフのアスラさんの性格や異世界という要素が、日常の中にも物語としての目的を確立したり、京都の神社やお寺により非日常の神秘性を与えたりしていたのが個人的に良かったですね。

 感想全文は以下の新作感想記事にて↓

【新作ラノベ感想part181】異世界エルフと京大生 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

一週間後、あなたを殺します

一週間後、あなたを殺します (GA文庫)

 こういう作品、わたしはすごく好きでした。幼い頃から組織に育てられた少女ミミ。殺す前に一週間の猶予を与えて、標的の心残りの解消を手伝ったり会話をしたり。そんな殺し殺される関係であるはずの誰かとの短い時間が、ミミというまだ年端もいかない少女を少しづつ形成していく、その成長を真正面から見せてくれるお話です。

 これはまさしく「生きる」お話。彼女が心を育み、殺し屋としての在り方に向き合い、自分で何かを選ぶようになる、その道をゆっくりじっくり見ていきたいと思いました。

 以下の新作記事では、ゆっくりじっくり読みたいという部分で不満というか個人的な願望を結構吐き出しています。↓

【新作ラノベ感想part182】一週間後、あなたを殺します - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 

おわりに

 今週は毎日新作感想記事を書いていましたね。

 来週もある程度は新作記事を出すと思われます。というか、既に二作品分の記事がストックされてるんですよ💦 この感想まとめは一週間のまとめと言いつつ、割と金曜日土曜日までに読んだ作品で締めているため、記事を書いた後で記事を公開するまでの間に読んだ作品は含んでいないため、こういうこと結構あります。

 とりあえずは来週も新作新刊を読んでいきます。