最近は土日でもなかなか時間がなくて、感想をまとめる時間が取れませんね……。
それでもやはり読んだ作品に関しては自分のためにも感想をできるだけ書いておきたいと思うので、どうにかこうにかやりましょう。
というわけで、今回も2週間分の読んだ作品の感想をまとめておきます。
1:9月16日~29日に読んだ作品
2週間で読んだのは以下の9冊。
・こちら、終末停滞委員会。2
・人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話
・神様のいるこの世界で、獣はヒトの夢を見る
・嫉妬探偵の蛇谷さん
・転生王女と天才令嬢の魔法革命 9
・魔女に首輪は付けられない 2
・獄門撫子此処ニ在リ 3
・かくりよの宿飯 3
・みみみみ -神手洗澪には未来が視える-
2:読んだ作品についてのお話
※以下画像はAmazonリンク
こちら、終末停滞委員会。2
2巻もめちゃめちゃ面白かったです!
各学園選抜メンバーによる学園対抗戦、天空競技祭。心葉は蒼の学園に入学早々恋兎班全員で参加すると言われて……、と始まるお話。
まずはなんと言ってもこの天空競技祭の異能バトルの熱量よ!メフさんもニャオちゃんもそれぞれが自分の力を最大限に活用して見せるバトルシーンは圧巻ですし、それに負けず劣らずで相手側のキャラも自分の信念と能力全開でぶつかってくるものだから、どっちが勝つか最後まで分からないドキドキハラハラが凄まじい!更に今回登場したシーハン先輩、彼女みたいなエググロテスク混沌極めたような能力だったり、終末という存在の超常性をを見せつけられると、やっぱりこの世界はもう狂ってるんだなって思い知らされる感覚が堪らない。そしてメフさんやニャオちゃんも銃痕を研ぎ澄ますために自分の根源に向き合っていたけど、主人公たる心葉くんは自分に向き合った結果がアレって……。彼の出自を考えればその憧れも絶望もこれ以上なく理解できてしまうから、一層にあの能力のイカレ具合が飛び抜けてしまって。異能設定がキャラクターの本質的な部分を映し出すタイプの話は大好物で、それをストレートにやってくれながらこうもちゃんと衝撃与えてくれるのは本当に素晴らしいですよ。
そしてそんな表の話があってこその、恋兎先輩サイドよ。人類最強の名は伊達や酔狂じゃないと見せつける圧倒的な力。さらにそこに噛み合ってくる彼女自身は普通の美少女でしかないという気持ち。これがもうわたしの性癖ドストライク。恋兎先輩の可愛さが数段ブチ上がった2巻ですとも。
更にそんな人類最強があってはならないと、彼女に立ち向かう人たちがいるという。暗殺計画なんて物騒な言葉を使っておきながら、完全に構図が人類の敵恋兎先輩VS正義のために戦うヒーローたちになってるの読者的にはどっちを応援すりゃ良いんですか!
そして今回の大騒動の中でも謎のスーパーヒロイン力を見せつけてきた魔王ちゃんよ。1巻でも初手から強烈なのやってくれたけど、今回もぶちかまして来たがって!会長も恋兎先輩との恋バナとかで可愛かったり、メフさんも恋の芽生えを感じさせる雰囲気見せてきたり、恋兎先輩がそんな二人の恋模様を見守ってる(恋兎先輩がこの見守る立場、であるのがどことなく彼女の本質的な普通との壁を垣間見るみたいなのが辛いから個人的には恋兎先輩にこそ普通に恋する姿を見てぇとか思いますけどそれはさておき)の読者も同じ気持ちなんだよ。もちろん相棒たるLUNAさんもいますし、心葉くんもうモテモテラノベ主人公になってるじゃねぇか!このっこのっ!でも本質的なアレがアレな少年でラブコメってどうやって進展させるんだ!
とにもかくにも続きも気になるし今回も最高に面白かった!
人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話
おいおいおいマジかよ。
この教師、絶対酒飲んじゃダメじゃねぇかよ……。読み進めている中では、戸川さんの方が先生にかまってもらえることで徐々に好きを膨らませていき、先生と生徒の絶妙なライン往復しているのかと思ったら、最後で完全にひっくり返ったじゃん。これじゃあどっちが先に関係を動かしだしたか分かったもんじゃない。先生の理性と無意識の狭間の苦悩っていう部分でもグッと見方が変わるポイントとしても、終盤にかけて先生が生徒に対する立場に揺れに揺れている後だからこそのダメ押しとしても最高すぎる。
それはそうと、この終盤の行為そのものの過激さはほとんどないにも関わらず、文章だけで圧倒的に薫り立つ官能の空気感は劇物レベルでやばかったです。
感想全文は以下のブログ記事にてまとめています。気になったら見てみてください↓
【新作ラノベ感想part199】人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話 - ぎんちゅうのラノベ記録
神様のいるこの世界で、獣はヒトの夢を見る
これはめちゃくちゃ面白かった!最高でした!神の采配によって罪を犯すと異形に変じてしまうという世界で、生まれながらに異形である青年ヨシュアが、みなしごのカナンに出会って始まる物語。
神の存在と人々の信仰。罪と人と異形。古代文明に隠された真実と王族が抱える秘密。そういう要素を序盤から惜しみなく出し読者を存分に惹きつけてから、ヨシュアとカナン、前半後半でそれぞれ描かれる父と娘が主人公となる物語を魅せてくれるから終始ドハマリして読む手が止まらなかった!
感想全文は以下のブログ記事にてまとめています。気になったら見てみてください↓
【新作ラノベ感想part200】神様のいるこの世界で、獣はヒトの夢を見る - ぎんちゅうのラノベ記録
嫉妬探偵の蛇谷さん
ごめんなさい。
わたしにはこの作品を楽しむことができませんでした。
事件そのものの内容が重すぎて日常ミステリのような雰囲気が味わえず、事件を通じた登場人物たちの変化を丁寧に描くわけでもなく、推理そのもののロジックであっと言わせる驚きがあるわけでもなく探偵としてのカッコよさみたいなものがあるわけでもなく、主人公ヒロインの関係は二人の内面的な部分に起因するものだから事件があることによって二転三転するみたいな面白さがあるわけでもなく……、色々な見方を試みたのですが、わたしには本作の何を楽しめばいいのかがまるで分かりませんでした。
一応、感想全文は以下のブログにてまとめています。言ってることはほとんど同じことになりますが。↓
【新作ラノベ感想part201】嫉妬探偵の蛇谷さん - ぎんちゅうのラノベ記録
転生王女と天才令嬢の魔法革命 9
新章開幕。いよいよ物語が国外まで広がってきましたね。プリシラの出自、アニス暗殺計画、意外なところで繋がってくる隣国アーレイン帝国との関係、更に気になるティルティの研究。果たして二人の魔法革命はどこまで行けるのか。
と、そんな9巻でしたが。
今回のハイライトはやはり帝国側から見たアニスとユフィの評価ですよね。なにせ二人とも徐々に人間離れが進行して、それを踏まえた上で今のイチャイチャをやっているものだから、すぐ側にいる人や読者からするとそれが当たり前になってきてるんですよね。ですから、普通の人を基準にした二人っていうものの描写をこういう形で差し込むことで、二人が如何にして今の関係性を構築したかを再認識するのはすごく大事。特にユフィに関しては本当にアニスが軸にあって、それ以外への執着が薄くなっているから。それを明確に言語化するのは、人外ヒロインとなっているユフィを魅せるためには必要なことなんですよ。やっぱりそういう部分でこの作品は異種族異種間のツボをしっかり押さえてるのが上手いですよ。
まぁ、それはそうと。今回のアニスとユフィのイチャイチャ見て。これはえっちなゲームのえっちなシーンに入る前振りでは? みたいな雰囲気が溢れ出してるのマジでてぇてぇてぇてぇでわたしの心が浄化されました。ありがとうございます。
魔女に首輪は付けられない 2
1巻もそうでしたが、基本的に良く出来てて手堅く面白いのは間違いないのですが、やはりあと一歩物足りない作品ですよね。
特に今回の2巻は、前回の終盤で非常に良いキャラを発揮していた聖女メインの回ということもあって期待していたのですが、彼女の登場シーンが多い割には彼女のキャラが立っている場面がほとんど無いのがかなりの痛手。終盤で読者をグッと惹きつける強い台詞があればこそ、そのワンシーンだけでなく、より一層そこまでの積み重ねを重視してほしかったです。
また今回で過去の背景が語られはしたものの、相変わらずこの主人公は何がしたいんだ状態も残ってて主人公の魅力というものは見えてこない。
そんな感じで、内容としては特別不満はないのですが、キャラで魅せてほしい身としてはその部分に物足りなさを覚える感じですよね。
獄門撫子此処ニ在リ 3
今回は次々と鬼が関わる怪異に出会いながら、過去に別れたもう1つの獄門家の母娘と対峙するお話でした。
とりあえず、相変わらずの撫子とアマナのてぇてぇがありますね。特に今回はバトル展開が多く、基本的に物理で殴るが主体の撫子と、器用な技でサポートするアマナはそれだけで相性は良いのが強調される一方で。単独になったときにはそれぞれ弱みがあるのも分かってしまいますね。撫子がアマナの力が無くても対応幅を増やしたいと思ったり、鬼の宴に参加したときにはアマナを危険に晒したくないとひどく動揺したり。鬼は何かに執着するとは、度々言われる本作ですが、こういう物語全体を通してやっぱり撫子アマナのこと大好きだろみたいなのをちゃんと感じられるのは良いポイント。
そして、今回もう1つの鍵になるのが獄門の勺奈と、その相棒であるみまか。勺奈に関しては、ぶっちゃけ親と相手(撫子)が悪かったと言うしかないくらいには、割と被害者になってて……うん。そんな彼女を見てればこその、みまかの気持ちや献身が際立ってくるものとはいえ。悲しい事件でしかなかったなと。
かくりよの宿飯 3
自分のお店を開いて、少しずつ馴染んできた頃合い。ここで天神屋のライバル店である、折尾屋の番頭の葉鳥さんと湯守の時彦さんがやってくるお話により話が動き始める感じでした。
天神屋湯守の静奈ちゃんと、時彦さんの関係はお互いに不器用すぎかと思うくらいに言葉を上手くいえなくて焦れったく感じるやつで、これは葵もなんとかしたくなるよなぁとめっちゃ共感しながらニマニマと見守ってられる面白いお話でした。
一方で、折尾屋はかつて銀次さんが勤めていた場所ということもあり、葉鳥さんとの話からは徐々に不穏な気配が。そして終盤にはちょっとこれまでと一変するような事態へと急変。これに対して葵は一体どうするのか、という感じで続くだったので4巻が楽しみですね。
みみみみ -神手洗澪には未来が視える-
4文字タイトル!
みなさん、MF文庫Jの伝統芸4文字タイトルが令和の時代にもまだあるのですよ!しかもこれはまよチキ系統の4文字タイトルです!MF文庫J適性100点の新作です間違いないです!
というのはさておき、面白かったですね!
未来視の力で世界の外敵との戦いに勝利を導き救世主となった澪が平和になった後の世界で普通の幸せを得る日常のお話。特別な力を持つ普通の女の子を幸せにする、そんなテーマが明確で描かれる日常とラブコメだからこそ味わえるものが存分に溢れていた。
すなわち澪の内面を描くにも、ラブコメとして主人公ヒロインの関係性を進展させるにも、根っこの部分に未来視というキーがあることで日常と非日常の共存した雰囲気が見事にできていたんですよ。こういうの異種族異種間恋愛ではいちばん大事!
感想全文は以下のブログ記事にてまとめています。気になったら見てみてください↓
【新作ラノベ感想part202】みみみみ -神手洗澪には未来が視える- - ぎんちゅうのラノベ記録
おわりに
今週で遂に新作感想が200件を越えましたね。
新作記事とかの毎回ナンバリングしてますが、わたしは自分が何かしているものをどのくりやったかが明確に分かるようにするのが好きなんですよね。
そしてこうして200件越えると、ブログ始めてから随分と時間経ったんだなぁと感じて少し達成感みたいなものがあります。
ともあれ、来週以降もボチボチとラノベ読んでいこうと思います。
今回は以上です。