ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】6月5日~11日に読んだ作品のお話

 読書記録の最初の一言って何を言えば良いんでしょう?

 と、そんなことを思いながら今週もざっくり感想まとめていきます。

 

 

1:6月5日~11日に読んだ作品

 今週読んだのは以下の8冊ですね。

クロス×レガリア 2~8巻

魔王なあの娘と村人A 1巻

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

 

クロス×レガリア 2~8巻

クロス×レガリア 死神の花嫁 (角川スニーカー文庫)クロス×レガリア 王威の決戦 (角川スニーカー文庫)

 1巻読んだのは約一ヶ月前。

 今回は2巻から最終8巻までまとめて読み切りました。……といいますか、4巻あたりからはグッと面白くなって一気読みしてしまった、というのが正しいかな。

 1巻は1000円でどんな人の頼み事も引き受ける1000円ボディーガードをする主人公馳朗の信念や過去を魅せながら、彼が鬼仙と呼ばれる大陸の吸血鬼たちと戦うようなお話が描かれていました。そして2巻からは島国独自に進化してきて、それぞれが固有の妖怪の性質を発揮する〈おに〉と呼ばれる存在について描かれていく。馳朗は大陸の鬼仙と島国の〈おに〉、二つの勢力に挟まれるポジションになりながら1000円ボディーガードの信念で、護るための戦いをします。

 そして3巻4巻では彼の前に幼馴染のジンが、そしてヒロインのナタの前には同じ鬼仙兵器であるウーが現れる。馳朗が誰かの大切なものを護るための利他的な精神を持つとすれば、ジンはどこまでも利己的で自分の大切なもののためだけに周囲の全てを壊すことを辞さない精神の持ち主。そんな平行線の2人が交わっていくことで、クロスレガリアという作品のテーマ、様々な対比というものにグッと深みが出てきたんですよね。

 またジンとウーの相思相愛バカップルっぷり、自分たちの欲望のために躊躇無く相手を叩き潰す様が見てて清々しいですし。1巻ではちょっと不遇なポジションのヒロインかと思っていた蓮花が恋心を自覚してからは、可愛さがどんどん増していたりと。恋愛的な部分でも中盤から魅力が溢れていたんじゃないかと思いますね。

 そんな感じで最終8巻まで一気に読みました、と。

 また近いうちにシリーズまとめ感想を書きましょう。

 

魔王なあの娘と村人A 1巻

魔王なあの娘と村人A ~幼なじみは勇者です~ (電撃文庫)

 クロスレガリア読み終わって、また新しいシリーズに着手です。

 全11巻なので2週間かからずに読めたらいいなぁ……(最近は読書時間が取れなくてなかなか読めないと思いますが)

 ともかく感想です。

 

 本作は〈個性者〉と呼ばれる人たちがいる現代ファンタジー

 個性者は魔王や勇者と言った、物語に登場するようなキャラクターの性質を強く持っていまして。例えば魔王であれば常に人類滅亡について考えて、そのための行動をしてしまうとか。勇者であれば人助けの衝動があったり、他人の私物を漁ることに躊躇がなかったり。

 言ってしまえば目に見えて分かる「特別」であり「異端」である人がいる世界観というわけです。そして主人公は個性者ではない、その他大勢の「村人」のような存在であると。

 この物語は勇者の幼馴染である主人公が、個性者の扱いに慣れてるでしょうという理由で新しい高校でクラス委員長になった魔王の世話、副委員長になってしまうことから始まるラブコメです。

 魔王が起こす様々な人類滅亡計画。これがなんというか見てて壮大で微笑ましく、素直すぎる性格の魔王がとりあえず可愛い。個性者にとって、村人は路傍の石と変わらないから意識しなければ認識することすらできないそうで……、魔王にとっても主人公は最初は顔も名前も覚えられない誰かだったみたいですが、それが徐々に変わっていきただの村人ではない「村人A」として認識するようになる。という1巻から既にただようラブコメの空気が良かったですよね。続きも楽しみ。

 そして「個性的」「普通」「特別」というものを明確に「こういうものである」と形づけられた作品世界だからこそ、普通の人たちが個性者にどう接するべきなのか、本人にとっては普通なことをやっているだけなのにそれが特別と思われる個性者たちはどんなことを思うのか、そういったテーマに関するQ&Aにもしっかり触れていてこれも読んでいて面白いポイントでした。

 なにはともあれ続きも読みます。

 

おわりに

 来週は魔王なあの娘シリーズを引き続き読んでいこうと思います。

 その途中で「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」の最新刊とかも読めたらいいですが、ぼちぼちがんばります。

 

 今週の読書記録はこんなところでおしまいです。