ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part113】【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう~けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホほどバズって伝説になってますわ!?~

 今回の感想は2023年10月のガガガ文庫新作「【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう~けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホほどバズって伝説になってますわ!?~」です。

【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう~けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホほどバズって伝説になってますわ!?~ (ガガガ文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 チンピラお嬢様、爆誕ですわ!

「はぁ、今日も視聴者0、登録者3……。向いてないのかしら、わたくし……」

 ドレス姿でダンジョン攻略するお嬢様系配信者、山田カリン(16)。

 しかし動画は伸びず、一年たっても底辺をさまよっている。

 そんなある日、カリンはダンジョン下層で妙な男を発見する。

「そんじゃいまから爆破すっからな~」

 その手には国が禁じる危険物質が――

「なにやってんだてめぇオラアアアアアアア!」

「ぐはぁぁぁっ!?」

 迷惑系配信者をボコったカリンは、チンピラお嬢様として人気に火が付いて……!? 

 おハーブすぎるダンジョン無双バズ、開幕ですわ!

 

感想

 いやぁ、とりあえずタイトルが長いですね!!(笑)

 ここまで長いのはなかなか読まないのでかなり新鮮な気持ちです。

 

 というのもあって、というわけではありませんが。

 これは面白かったです!!

 

 配信系コメディ×ファンタジー無双モノの持つ勢いやテンポ感を最大限に発揮していたような印象でめちゃくちゃサクサク読めるんですよ。

 これはもう実際に読んでもらった方が早いくらいです。

 導入からチンピラお嬢様なんて不名誉なバズり方をしてしまったかと思いきや、話が進めば進むほどお嬢様の非常識さが際立ってきて、その無双の配信にリスナーたちの常識的なツッコミが炸裂! しかし、お嬢様はちょっと天然というか、素直すぎるというかなので絶妙にリスナーたちと話が噛み合ってないという💦

 

 正直、こういうコメディって感想でこれが面白い、あれが面白いってすごく話すのが難しいのですけど。

 

 個人的に1つだけ、この作品の肝はどこかと言われたらこれだというお話をしましょう。

 

 それは、まずこの作品が現実世界にダンジョンが現れた設定であること。すなわち、少なくともこの作中世界の人にとっては、ゲームやフィクションではない、自分達と同じ世界に生きている同じ人間が明らかに常軌を逸した無双劇を行っている。それは配信してもフェイク動画だと疑われてしまうくらいのぶっ飛び具合。

 これなんですよ、この作品が面白いのって。

 現実じゃそんなのありえないだろ、というのを実際にやってみせるから面白んだろと。お嬢様が最強のお嬢様たる所以、小さな頃に見たアニメに憧れてすごいがんばったらめっちゃ強くなりました、ってそんな小学生の夢みたいな話あるわけないだろ、と言いたくなってもそれがあるんだなぁ、と。この荒唐無稽で非現実的で、でもそれが実際あるんだから認めるしかないじゃん、っていう。

 現実世界のエンターテイメントってそういうものじゃないですか。

 配信者はもちろん、アスリートとか何らかのプロって、誰もできそうにないことをチャレンジしてやってみせるのって視聴者側からしたら最高に面白いんですって。最近だったら将棋とかあるじゃないですか。

 

 この作品はまさにそういう作品。

 配信系コメディというものを本当に最大限で活かしていました。

 面白かった、大満足!

 

総評

 ストーリー・・・★★★ (6/10)

 設定世界観・・・★★★★ (8/10)

 キャラの魅力・・・★★★★☆ (9/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)

 次巻以降への期待・・・★★★☆ (7/10)

 

 総合評価・・・★★★★(8/10) 配信系コメディ×無双ファンタジーの笑いパワーが最高!

 

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

 

bookwalker.jp