ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part78】ネットの『推し』とリアルの『推し』が隣に引っ越してきた

 今回の感想は2023年3月のオーバーラップ文庫新作「ネットの『推し』とリアルの『推し』が隣に引っ越してきた」ですね。

ネットの『推し』とリアルの『推し』が隣に引っ越してきた 1 (オーバーラップ文庫)

※画像はAmazonリンク

 

あらすじ(BWより引用

 大人気VTuberアンリエッタとアイドル声優の八住ひよりが『推し』の大学生・天童蒼馬。ある日彼が住むマンションに、なんと『推し』たちが引っ越してきた!

 アンリエッタに扮する林城静、八住ひより改め支倉ひより。ある日、上京したての静に、寂しいから夕飯を一緒に食べてほしいとお願いされる。それをきっかけに静、ひよりと食卓を囲むことになった! 夢みたいだと思っていた蒼馬だったが、過ごしていく

 なかで見えた彼女たちとの「素」に、理性が崩壊寸前!? 

「いい……よ? ぎゅーって……して、あげても」「いっしょにいて……お願い」

 どうしてこうなった!? 隣の『推し』たちと始まる、半同棲ブコメディ!!

 

感想

 うん、良作!

 そうとしか言えない。それ以上でも以下でもないですね。

 

 まず本作はあらすじにもあるとおり推しのVの中の人と、推し声優の二人が自分のお隣さんになった、というところから始まるラブコメです。

 この設定がすっごいラノベらしくて非常にわたし好みだったんですよね。

 そしてこれに加えて実はもう一人ヒロインがいまして。それがちょっぴりヤンデレ気味な幼馴染みの妹系ヒロイン。なんかもうこれだけで可愛いっていうのが分かるやつです。

 

 で、本作のヒロイン3人をそれぞれ簡単に見てみると。

 まずVtuberの静。彼女は主人公の推しの1人で、清楚可憐なキャラを演じていたわけですが、実際は生活力皆無なポンコツ系ヒロイン。そんな彼女のご飯を作ってあげたりと世話を焼いているうちに仲良くなっていくのです。個人的に、彼女が自分の配信で見栄を張るために主人公の作った料理を自慢し始めるエピソードが好きでした笑。

 続いて声優のひより。アニメで聞く声は本当に素敵な彼女、実はアル中の飲んだくれお姉さんでした、というタイプのヒロインでこれまたシンプルに良いねって言いたくなるタイプのヒロイン。まぁ、わたしはあまり好きではないんですが。そして1巻では結構影が薄かったので見所も今後に期待、かな?

 最後に幼馴染みの真冬ちゃん。第3ヒロインということで、彼女もまだ個別エピソードは控えめな印象でしたが、ヤンデレ気味な妹系ヒロインという属性だけで十分に存在感があって可愛らしい子でした。見てるだけでなんかほっこりします。

 

 こうしてみると、全てのヒロインに共通しているのは「分かりやすい個性、魅力がある」ということ。これがキャラを魅せる第一印象として非常に効果的。

 ヒロインの可愛さでアピールしていくラブコメとして良いのは言うまでも無く、何よりも元々ウェブ発の作品ということもあって、1話1話が短い区切りで綴られるストーリーと非常に相性が良い、と感じました。

 そういう意味で個人的には良作、と言いたくなる作品だったわけです。

 

 とはいえ、一方で。

 ウェブ発の作品らしい欠点として、1冊の文庫本としての起承転結の盛り上がりに欠けてしまったかなという気持ちもありまして。

 これは悪いことではなく、仕方ないこと。それは分かっていますが、1冊の満足度を考えると良作以上とは言いづらいのかな~というのも本音ですね。

 

総評

 ストーリー・・・★★☆ (5/10)

 設定世界観・・・★★★ (6/10)

 キャラの魅力・・・★★★☆ (7/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)

 次巻以降への期待・・・★★☆ (5/10)

 

 総合評価・・・★★★(6/10) 全体的に良いラブコメでした

 

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

bookwalker.jp