今週も1週間で読んだ作品の感想をまとめていきます。
1:12月11日~17日に読んだ作品
今週で読んだのは以下の9冊ですね。
※今回はほぼほぼ101番目の百物語の感想になりますが、最終巻8巻あたりの感想はネタバレ配慮全くないものになっています。この感想まとめは普段Twitterに投稿している感想をまとめる、という趣旨の元行っているため、各巻の感想という部分では書きたいことをとにかく自由に書いていることによる弊害ですね。
2:読んだ作品についてのお話
※以下画像はAmazonリンク
101番目の百物語 1~8
1巻感想
うんうん、なかなか面白かったですね!
噂話や都市伝説がロアという実体を持った存在になっていて、ある日突然そんなロアたちの百物語を集める主人公として選ばれてしまったという話。
冒頭でもあとがきでも言っているように、都市伝説になった女の子たちのハーレム作るぜという作品コンセプトがハッキリ明示されているので、最初からそういう作品なんだなと向き合えるのがグッド。
また都市伝説という性質に縛られているヒロインというのはわたしの好み的にも良きです。
2巻感想
今回は神隠しの取り替え子とツンツン娘を攻略するお話。
ロアだからこそ、その性質に縛られてしまうというのを強調した内容でもあり、そんな制約の中に涙を流す女の子を見逃せるはずのない真っ直ぐなハーレム主人公の戦いは実に王道で良いもの。
そんなストーリーの中では、同じように人を誘い込み殺さなければならない一之江や、魔女として人の中で生きるキリカの”人ではない在り方”も見えたりして面白かったですね。
もちろん一之江のグサグサや、キリカの小悪魔ムーブも可愛いですし、次回は妹回らしいのでこれまた楽しみ。
3巻感想
ロアを集める主人公は、他の主人公と戦いその物語を取り込むことができる――ということで、異能バトル味が増してきた3巻でした。ただ物語を集めるだけじゃなくて、自分が彼女たちを守れるように、そんなモンジ君の成長の第一歩。
今回は前回の反動でずっと動けないままに遠くから献身的なサポートするキリカ、キリカ不在の中襲ってきた敵を前にして身を挺して戦う一之江や音央鳴央姉妹。みんな本当に良いヒロイン! だからこそモンジ君が彼女たちのために努力しようとするのを応援したくなる感じですかね。
やはりバカ正直なハーレム主人公はいいぞ。
そして、妹ちゃんはロアではなく、ロアを使役する側。千夜一夜の担い手だと判明して……、次回バトル必至ということでどうなるのか。
4巻感想
物語の最終目的も見えてきて面白くなってきたし、ヒロイン全員可愛いしで最高かな?
今回は満を持して表紙にやってきた妹ちゃん、理亜との戦い。ブラコン妹とシスコン兄が、お互いを危険な戦いから守りたいと願い衝突する! ……って、言うとなんかすっごいただの痴話喧嘩にしか見えないの何故だろう? いや、実際ただの痴話喧嘩だったか、何も問題はなかった!
しかし今回は理亜可愛いはもちろんだったけど、一之江とのデートや、キリカとの誘惑タイムも凄かった! 特にキリカのあんなの、いけないですよ、普通の男の子だったら我慢なんてできるわけがないじゃん?
そして、次回は遂に先輩へと踏み込むようで。
1巻からずっと謎に包まれている語り部や管理人についてようやく分かるのかと期待が高まる。そしてもちろん今回明かされた最終バトルも気になるし、まだまだ不安要素が残る魔女としてのキリカの問題なんかも、山場として残されているだろうし。読者の期待を煽るのが上手いなと心底思わされます。
5巻感想
いやぁ、怒涛の展開で凄かった!
遂に先輩の心に踏み込む今回は管理人だけでなく、1999年ノストラダムスの大予言と2000年問題という2つの強大すぎるロアの正体にまで迫っていくとかいう、噂話都市伝説の中では神さまレベルのやつが三重奏ですよ。面白くないわけがない! そしてそんな相手を前にしてもいつも通りであり続けて先輩のハートを射抜いたモンジ君カッコいいのよ。
あとは毎回言うけどヒロインがみんな可愛いんじゃ! 今回は特に、兄妹喧嘩を乗り越えて告白までした理亜のアプローチが最高ですよね! もはや安定安心のグサグサは言うまでもなく、次回は攻略された先輩の可愛いを楽しみにしたいですね。
そして個人的には、キリカの完全攻略が楽しみすぎるのですが、残り3巻期待してもいいのかな? まだモンジ君を手玉に取ってからかったりする余裕みたいなのがあるけどさ、ずっと不安要素として付きまとってる魔女としてのアレコレ全部解決してモンジ君に本気になったら絶対にキリカめちゃめちゃ可愛くなるよ。間違いない。
6巻感想
今回はスナオちゃんがんばった! 表紙はスク水で幼いのに絶妙なえっちさを演出してるのに思わず笑っちゃうけど、がんばった!
破滅の予言が暗躍し、負のイメージが付きまとうロアたちが活性化し始めた今回は箸休め回のはずなのに割とシリアスで。モンジくん大ピンチでキリカや鳴央ちゃんの助けがあったかと思ったら、最後には瑞江ちゃんがまさかの……!? 大丈夫あなたは死なないわわたしが殺すもの、みたいな関係性が堪らなく好きになってくる!
そして負のロアが活性化するとなれば……、もしかしてその流れで魔女のロアたちも……? と邪推してしまう。次回7巻はキリカ表紙ですし、どうなるのか。
(全巻読み終わってみると、この巻のモンジくんのピンチを助けた二人、それぞれがやっぱりポジション分け完璧ですごいなと思わされる)
7巻感想
うわーうわー!
これはそうそうに最終巻読まなきゃやってられない!
もう、キリカが可愛すぎだろ! 魔女としての存在と、今の仁藤キリカとしての本心、全部を曝け出してモンジくんのために……、あまりに強すぎる。可愛すぎる。
それから瑞江ちゃんも瑞江ちゃんだよ。
これまでずっとメリーさんだからこそ、その姿を見ることのなかったメリードール姿初お披露目がこんなの卑怯過ぎるでしょ……、その名の通りその姿を目にした読者(の心)を殺すのやめません?
8巻感想
はい、素晴らしい!
完璧です!
最終巻としての盛り上げ方、クライマックスとはかくあれ! そう言えるほどに「こういうのがいい」という神展開がてんこ盛りバーゲンセール状態の素晴らしいラスト!
まず冒頭は前回に引き続きビターな空気だったけど、その中で妹ちゃんや音央鳴央姉妹、先輩とのイチャイチャをやり切って。変わらないモンジくんの真っ直ぐさが未来を切り開く展開!
破滅の予兆に正面からハーレム男として殴り込んで、キリカとの再会! 語り部の伏線回収が素晴らしいわ、涙するキリカが可愛すぎて死ねるわでヤバすぎる!
キリカ完全攻略はもう言うまでもない愛の言葉だけ! どんなキリカだって愛してる、その一言だけでいいんです! てか、キリカ可愛すぎて口絵見た時点で泣きそうになってたんですけど?
そして、そこから視点を映して見せられるのがあまりにチート過ぎる一之江の戦いっぷり。けれど独りで戦い続けて限界が来て……、そこに後ろからのモンジくんのハグですよ!
バックハグ、イケメンにだけ許される禁断の技!
これまでずっと背中を守られてきたモンジくんが、今ようやく一之江の背中を守れるようになった展開とあの挿絵にもまたもらい泣きしそうになるわけです!
「もしもし、俺だ。今、お前の後ろにいるぜ」
じゃねぇんですよ!
カッコよすぎか!
そこからの瑞江ちゃんの万感の想いが籠もった、
「遅いですよ……疾風っ!」
だろ? いや、もうこんなの見たら泣くじゃんね?
あー、もう! もう!
一之江もキリカもシリーズ二大ヒロインが可愛すぎて読者を泣かせてくるのあまりにズルいだろ!
読者の心に配慮ってものをしなさいよ!
ともあれ、ここまで来たら全員集合の最終バトルですよ。
全員集まるといえばだけど、前回キリカに理亜とかがアッサリ負けたのかと気になっていた部分もそういうことかと納得できるのがあって。キリカ、本当に自分の存在全部を曝け出してモンジくんのために戦おうといてたのが分かったのもやっぱりすごく良いよね。
でもって、改めての最終決戦は言うまでもなく、ノストラダムスの大予言だってその攻略方法はハートキャッチだけですよ。当たり前だよね。ハーレム貫くって決めたんだから。
たださ、そのラストバトルの構図、あれは一体なんなんですか? これまでずっと背中を守り続けてきた一之江が完全デレモードで隣にいて、精神ケア担当なんて言ってたキリカはもう電話越しじゃなくて魔導書としてずっとモンジくんの腕の中に。これまでと変わらないポジションで、これまでを進化させた関係性をハッキリ示してるのが分かるこういう展開、激アツすぎるじゃんって!
それに、一之江が生きるためにロアになってきた背景と、キリカが純粋なロアからモンジくんと出会ってから育んだ人の心、という二人の対照的な背景を踏まえた上のこれだから最高としか言えないじゃん!
そんなラストバトル終わったかと思ったら、まさかの裏ボス登場!? なんていうおれたたエンドに向かっていくけど、これまた刊行時期と内容が完璧すぎて、更には百物語勢揃いなんていう作者のやりたかったこと詰め込みましたみたいな感じに笑わずにはいられない。
はい、そういうわけで完全無欠のハッピーエンド!
デレデレ一之江可愛いし、心の底から恋したキリカが可愛すぎるし、なんかちゃっかり双子で良いポジション確立した音央鳴央姉妹ズルいし、誰より全力で好きを伝え続けた理亜は最強に妹萌えだし、ほんわか先輩(実質三重人格)はある意味で最強だし……とりあえずヒロイン全員可愛かった! そして全員が全員ロアにまつわる何かを抱えている子たちだったけど、どこまでも真っ直ぐに想いを伝えて、救ってくれたハーレム野郎モンジくんは最高の主人公! 真っ直ぐにハーレムやるのはやっぱり良いですね!
大満足!
素晴らしい!
ロウきゅーぶ! 15
我慢なんてできるはずもない。こんなにも美しい存在、たとえ小学生だろうと手を出さずにはいられない!
ということで、ロウきゅーぶ最後の短編集……、というか長編合宿回でしたね! ひなたちゃんに生足で踏んでくれとか言い出したり、ギリギリアウトな発言がまぁー多かった。小学生卒業間近に控えた時期の合宿だったから、やはり色々昂っていたのかもしれないですね。
ともあれこれで本当に最終巻。最後の最後まで楽しく読めました!
おわりに
いやぁー、本当に101番目の百物語が素晴らしかった!
久々にラノベで泣けました!
ここまではっきり泣けると思えるのは「俺、ツインテールになります。」以来のようにも思えますね。
やはりわたしの中で泣ける作品というのはどこまでも読者の胸を打つ激アツ展開なんだなと思わされました。キャラ推しで読むわたしだからこそ、好きなキャラたちが最大限に輝いているシーンっていうのが好きなんですよね。
ちなみに101番目の百物語のシリーズまとめ感想は既に書き終わってるので近々更新できます。(飛べない蝶と空の鯱、オレと彼女の絶対領域、この2つはもうしばらく時間かかりそう……)