ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【読書記録】2月12日~25日に読んだ作品のお話

 先週は少し忙しくて、更新できませんでした。

 今回2週間分の感想まとめをします。

 

 

 

1:2月12日~25日に読んだ作品

 この2週間で読んだのは以下の11冊ですね。

灼眼のシャナ 20~22、SⅢ、SⅣ
・魔女に首輪は付けられない
亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか
・毎晩ちゅーしてデレる吸血鬼のお姫様
・白き帝国
・ほうかごがかり 1~2

 

2:読んだ作品についてのお話

 ※以下画像はAmazonリンク

 

灼眼のシャナ 20~22、SⅢ、SⅣ

灼眼のシャナXXII (電撃文庫)灼眼のシャナSIV (電撃文庫)

 20巻感想

 祭礼の蛇復活が果たされ、フレイムヘイズ兵団は壊滅。しかしここで終わるわけにはいかない、シャナたちの撤退戦が始まる20巻でした。

 祭礼の蛇が告げた大命の真実、フレイムヘイズの存在意義を揺るがす強烈なものでしたが、同時に四神から明かされた懸念がまだ密かな不安を残している感じ。さらにはフィレスがヨーハンと交わした約束、ヒラルダを託した少女もまだ残されていて……、残り2巻。ここからが最後の戦いという感じでした。

 

 21巻感想

 最後の戦いが始まって、誰も彼もが想いを胸に、御崎市へと集結していく。シャナと悠二は言うまでもなく、再度戦いの渦中に巻き込まれた吉田。フィレスに託されたヒラルダと彼女の想い、愛することの強さを知って遂に……。使われないなんてことがないのは、分かっていたけれどやはり悲しいですね。ヨーハンの想い、吉田の覚悟、2人の想いが導いたフィレスが最終局面にどんな風を起こすのか。悠二とシャナの2人がどうなるのか、という感じで次回が最終巻。
 それはそうと、サーレと教授。戦ってるのに絶妙に緊迫感ないのは何故だろう? マージョリーが佐藤という守りたい人ができてなんか可愛くなってるのも笑うし。

 

 22巻感想

 遂に最終巻

 「好きな子が不幸になるのはいけないことだろう」「君、愛をなめてるんだな?」というヨーハンのセリフがあまりにカッコよすぎて震えた。そして、それが悠二とシャナに関しての全てと言えるほどに、悠二はシャナに何回でも殴られたら良いと思う。シャナは本当に1巻から見たら大きく真っ直ぐ成長したというのに、悠二お前ってやつは阿呆なことばかり言いやがって。

 まぁ、しかしシャナの「うるさいうるさいうるさい」が戻ってきたのならこれは最高にハッピーエンドだったでしょう。

 とはいえ、悠二は悠二で。よくもまぁあそこまで自分の意志を貫いたとは思う。そこはすごかった。戦いに勝って、勝負に負ける……、ということもあるけど、この作品は果たして何が戦いで何が勝負だったのか。誰が勝って、誰が負けたのか。明確な白黒がないくらいに、色々な思惑がぶつかり合うフレイムヘイズや紅世の徒という長い長い時を生きてきた者たちの歴史の大きさを感じましたよ。リャナンシーやフィレス&ヨーハン、かつてのとむらいの鐘や革正団の戦い、全部が全部繋がってた。

 

 SⅢ感想

 最後の短編集。

 ここまで来てもまだ掘り起こされる過去編はフリアグネのお話。シャナと出会う前のとある宝具の出自、そこで起こっていたアメリカ大陸の四神たちの戦いを描き、さらにはシャナとの戦いのあと1巻と2巻の間にあった小話なんかもあって、ここまでの長い時間を改めて振り返る機会になったかもですね。

 そのあとで、アフターストーリーとして現世に残った人たち、新世界に旅立った者たち、それぞれの変わったことや変わらないこと、これから先どうしようかという展望を一通り見せてくれて良かったです。シャナと悠二、二人がちゃんとやっているのを見ると、こうやって二人一緒にをずっと見たかったのだと感慨深いものがあります。悠二、本編ではアレだったから……、本当に、全く。

 

 SⅣ感想

 10年ぶりに戻ってきたエクストラ短編集。

 ということですが、わたしはこの機会で1巻から一気読みなので普通にアフターストーリーの一幕として楽しませてもらいました。

 新世界創造後のアレコレを描いていて、悠二が思ってる以上にちゃんと新世界内で特別な立場で戦い続けていて、それを支えるシャナや、案外気にかけてくれる仮装舞踏会の人たち、かつて味方も敵もなんだかんだで混ざって良い感じにやってるんだなと分かる空気感が良かったです。

 

魔女に首輪は付けられない

魔女に首輪は付けられない (電撃文庫)

 ザ・普通。全体を通して良くも悪くもそんな印象でしたよね。

 文章は読みやすいですし。食えない魔女たちに振り回される空気感は良いですし。魔女たちが持つ悪辣な性根、特に今回フォーカスされた聖女はかなり好きな部類でしたし。

 でもやっぱり、序盤の掴みの弱さ。それ以降の大きな強みを感じられない展開のテンプレート。主人公のキャラが不明瞭なこと。そういう諸々が加わると「良い感じの設定で書いた普通」という印象に落ち着いてしまう。

 手堅さを是とするか、テンプレを否とするか。そんな作品だったように思います。

 感想全文は新作ラノベ感想で書いているので気になったら見てみてください↓

【新作ラノベ感想part141】魔女に首輪は付けられない - ぎんちゅうのラノベ記録

 


亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか

亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか 星辰聖戦列伝 (電撃文庫)

 見事に練られた世界観に脱帽。

 人間と亜人による聖戦、その中で活躍した数多の英雄・偉人たちの伝記をまとめて編纂したような作品。伝記というだけあって、この世界における現在の価値観や生活の風習、言語、空に浮かぶ星座といった数々の基にこの聖戦があったのだと言うのを細かく描写していたり。一方で、それぞれの偉人が為したことが、その時代でどんな影響を与え、どんな変化を起こしたのかが、様々な人物の物語を並列することによって歴史の流れが見えてくるのが非常に面白い。

 こんな作品があるから、やっぱりラノベは面白いですよ。

 感想全文は新作ラノベ感想で書いているので気になったら読んでみてください↓

【新作ラノベ感想part142】亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか 星辰聖戦列伝 - ぎんちゅうのラノベ記録

 

毎晩ちゅーしてデレる吸血鬼のお姫様

毎晩ちゅーしてデレる吸血鬼のお姫様 (GA文庫)

 これはすごく良かったです。

 ストレスフリーなラブコメとして見事な作品。「吸血鬼の可愛い女の子」というもの魅せるのに全力を注いでいるような感じで、ヒロインの可愛さを見せるためのステップを軽快に踏んでいくのが読んでて非常に心地良い。やっぱり疲れているときには、可愛い女の子を見て癒やされるのがいちばん。可愛いは正義。そんな気持ちもあって、満足感が素晴らしい作品でした。

 感想全文(ほぼほぼ可愛いしか言ってない)は新作ラノベ感想で書いているので気になったら読んでみてください↓

【新作ラノベ感想part143】毎晩ちゅーしてデレる吸血鬼のお姫様 - ぎんちゅうのラノベ記録

 


白き帝国

白き帝国 1 ~ガトランド炎上~ (ガガガ文庫)

 これはあれですよ。

 可愛い白髪女の子の表紙で、わたしみたいな読者を釣って、精神に多大なダメージを負わせる作品! 殺伐とした魔法少女モノとかによくある手法! いくない、本当にいくないですよね!(分かった上で、それでも読むわたしみたいな萌え豚が救いようない説もありますが)

 とはいえ、面白かったのは間違いないですし、実際ちゃんと表紙の女の子は好きなキャラで良かったですよ。

 感想全文は新作ラノベ感想で書いているので気になったら読んでみてください↓

【新作ラノベ感想part144】白き帝国 - ぎんちゅうのラノベ記録

 


ほうかごがかり 1~2

ほうかごがかり (電撃文庫)ほうかごがかり2 (電撃文庫)

 1巻2巻連続刊行、ということで2巻が発売されてからまとめて読みましたが……、これは最高でしたね! ここ最近の新作でいちばん満足しました!

 まだ新作ラノベ感想は書いていないので、このあと書きますが、とにかく読者の”怖いもの見たさ”を刺激するような、最後の最後まで天秤がどっちに傾くかが分からない展開に読む手が止まらないのですよ。

 そして何より、この恐ろしい怪談に、小学生ならではの状況や向き合い方感情をしっかり結びつけていることで、小学生の子どもたちじゃなきゃ引き出せない面白さを存分に発揮しているのも素晴らしいです。

 1巻はほうかごがかりの最初の説明のような部分も多く、プロローグの印象が強かったですが。2巻からはもう、怪談の恐怖と、それに呑まれていく子どもたちの心情描写に満ち満ちていてどんどん面白くなってきていました。これは2巻までまとめて読むのが正解だったと思います。

 3巻も楽しみすぎる!

 

おわりに

 ようやく灼眼のシャナ全巻読み終わりましたね。

 ここからシリーズまとめ感想も書きたいところですが、時間が無いし、シャナの内容は書きたいこともいっぱいあるので、どうしたものかと。もしかしたら、かなり焦点を絞った内容で書くかもしれませんが。

 まぁ、そのときはそのときで。

 

 とりあえずこれからはまず新作や新刊を読んでいこうかと思います。

 読むのが少し溜まってますので。