ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part133】私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない

 今回の感想は2024年1月の電撃文庫新作「私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない」です。

私の初恋は恥ずかしすぎて誰にも言えない (電撃文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ(BWより引用

 伏見つかさ×かんざきひろ最新作! 今度は恥じらう双子の妹ラブコメ

 容姿端麗、学業優秀、スポーツ万能、金持ちの家に生まれ、超美人の姉妹までいる。順風満帆な人生を送る千秋には悩みがあった。

 なぜか! ま~ったく女の子にモテない!

 生まれてから一度も恋をしたことがない!

 高校では心機一転、女子にちやほやされる日々を送ってみせる!

 そう誓った翌朝、目覚めた千秋は女の子になってしまっていた。自慢の外見を失ってしまった千秋は大ショックを受けるが、鏡で見た「わたし」の姿は、めちゃくちゃ可愛い!

 さっそく妹に見せびらかしに行く千秋だったが、女子にモテモテな双子の妹・楓の身にも、とんでもない異変が起こっていて――

 これは埼玉県が誇る美少女三姉妹の次女、千秋ちゃんによる――まったく恥ずかしくない堂々たる初恋の物語である。

 

感想

 伏見先生の新作は双子のTS妹モノ!?
 ということで、一体どんな話がと期待して読んだら双子の兄妹が揃ってTSするとかいうとんでもない話だった!

 女になっても変わらず堂々とし続ける兄と、局所的な一部だけが男になって抑えきれない衝動(性欲?)に振り回される妹という対比された状況が実におもしろおかしな会話劇で展開される様が実にコメディで面白い! というか、TSというだけでニッチなジャンルなのに、ヒロインにふたなり属性までぶっこんでくるのすごいんですけど(笑)

 更に言えばこんなおかしな状況になって、ようやく動き出す兄妹のラブコメっていうのは「一体どういうことだってばよ?」「あれ、まともな恋愛倫理観ドコ?」とツッコミしたくなる要素しかないからひどいんですわ。

 双子の兄妹×TS、どちらか片方だけでも普通のラブコメではないものを掛け合わせるとこうなるのかと、思いましたね。

 

 そして、こんなぶっ飛んだ設定をかまして、序盤からエンジン全開で発進しながらも、その勢いにしっかり読者を乗せて軽快に読ませてくれるのは作者の力量をひしひしと感じる部分でした。1冊を通してだれることなく読み切ることができてとても楽しかったです。

 また、読み始めこそ一発ネタのように思える内容ではあったけれど。

 兄妹それぞれの心情や、TSの発端となった姉の思惑、幼馴染の少女の恋心などなど、まだまだベールに包まれている部分が無数にあるので、それを明かしながら誰にも言えない初恋物語がどう広がっていくかが気になる作品でした。

 

総評

 ストーリー・・・★★★ (6/10)

 設定世界観・・・★★★★☆ (9/10)

 キャラの魅力・・・★★★ (6/10)

 イラスト・・・★★★★ (8/10)

 次巻以降への期待・・・★★★★ (8/10)

 

 総合評価・・・★★★☆(7/10) これは新時代の妹モノ……、なのか? 今後に期待!!

 

 ※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

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