ぎんちゅうのラノベ記録

主に読んだライトノベルの感想を書いています。

【新作ラノベ感想part9】魔女の婚姻 偽花嫁と冷酷騎士の初恋

 今回紹介するのは2022年10月の富士見L文庫新作の「魔女の婚姻 偽花嫁と冷酷騎士の初恋」です。

魔女の婚姻 偽花嫁と冷酷騎士の初恋 (富士見L文庫)

※画像はAmazonリンク

 

 

あらすじ

 偽りの婚姻によって、孤独な魔女と使命に生きる騎士は初めて愛を知る。

 

 青の森の魔女・ネリは、母が連行されて以来ひとりで生きてきた。ある日、政略結婚を退けたいと依頼人の令嬢が訪ねてくる。その結婚相手こそ宿敵・エルヴィンだった。ここ数年、魔女のしわざだとされる「化石病」が貴族の間で流行している。魔女の取引は厳しく取り締まられ、母は騎士のエルヴィンに連行されたのだった。母の行方を捜すため、ネリは変異魔術で令嬢に成り代わり嫁入りする。


 偽物のはずの結婚生活は、孤独なネリと頑ななエルヴィンを変えてゆく。正体を隠すネリの心が揺れる中、悪意が二人に迫り――。

 

感想

 読んでてすごく気持ちのいい恋愛、やっぱりこういうのがいいんですよ!

 

 あらすじで述べたように、ネリは姿を偽りエルヴィンに嫁ぐという偽物の結婚から始まった物語。

 

 ネリは母親を連れ去った宿敵としてのエルヴィンしか知らない。エルヴィンは自らの家族を奪った悪い魔女ばかりを見てきた。

 そんなそれぞれの立場があるからこそ、最初はもう氷点下をぶっちぎて全くお互いに関わりもしないような状況。でも、少しのきっかけから、ネリもエルヴィンも自分が見ようとしなかった相手のことを知って、それまでの自分を振り返って、さらに相手のことを知りたくなり、惹かれていく。

 この歩み寄る展開が双方の視点で描かれて非常に丁寧! だからこそちゃんと読書が好きになれる、萌える、楽しむことができる!


 さらにここにプラスして少しずつ打ち解けていってしまうからこそ、後半になると姿を偽っている魔女であることに苦悩するネリの心情にめちゃくちゃグッとくるんですよ! 最初にも言いましたが、こういうのがいいんですよ!

 魔女と騎士というちょっとのファンタジー設定や背景が活かされて恋愛をしていく、こういうのが好きな人には堪らない作品でしょう。

 

総評

 ストーリー・・・★★★☆ (7/10)

 設定世界観・・・★★★ (6/10)

 キャラの魅力・・・★★★★ (8/10)

 イラスト・・・★★★☆ (7/10)

 次巻以降への期待・・・★★★★ (8/10)

 

 総合評価・・・★★★☆(7/10) めちゃくちゃ満足! こういうの好き!

 

※星評価は10段階。白い☆で1つ、黒い★で2つ分。★★☆だと評価は5、★★★★★だと評価は10ということになります。基本的には「面白さ」よりも「わたしが好きかどうか」の評価になります。評価基準に関しての詳細は以下のリンクより。

新作ラノベ感想の「総評」について - ぎんちゅうのラノベ記録

 

 最後にブックウォーカーのリンクを貼っておきます。気になったらチェックしてみてください。

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